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マイソニック・フェーズテック・ベンツマイクロなど最近評価の高い高性能なカートリッジを使用したいのですが、所有するThorens TD320MkII / SME 3009 impに適した質量8g・針圧1.5g以下のカートリッジが無くて困っています。SMEのオプションウエイトを購入すれば質量14.5gまではカバーできますが1.5gを超えた適正針圧に対応する方法はありません。2g程度であれば気にしないで針圧をかけても良いものでしょうか。SME 3009 impのインサイドフォースキャンセラーの目盛も1.5gまでしかありません。そもそもオプションウエイトをつける事自体がSME 3009 impには好ましくないような気もします。その辺り、あまり神経質にならなくても良いものでしょうか。デノンのDL-S1や山本音響工芸のYC03SであればSME 3009 impに適した質量、針圧なので問題なく使用できますが、オールドファッションなのではと思いますが、如何なものでしょうか。

A 回答 (3件)

はじめまして。

よろしくお願いいたします。

SME 3009 Series2 Improved ですか。よいアームをお持ちですね。ハイコンプライアンス用のアームを探している私としては、羨ましい限りです。

他の回答者の方もご指摘の通りですし、ご質問者様もご理解されておられると読んだのですが、SME 3009の各モデルの中でも、このアームと3009 Series3やSeries3Sは、特に軽針圧・ハイコンプライアンスカートリッジの専用アームと言わんばかりの性格にチューンされておりましたね。

トラッカビリティなんて言葉で称されるSHURE V15シリーズや、PEプリチャードが率いたADCやSONUSなどのIM型等、カートリッジの振動系パーツを徹底的に軽くしつつ、軽針圧でいかにグルーブを正確にトレースするか技術的にチャレンジしていた時代。MC型とは明らかに異なる特性を持ったカートリッジの性能を、針先から見た実行質量を減らす事によって十二分に引き出したアームと言えましょう。一時代の象徴とでも申しましょうか。


興味をお持ちのカートリッジが、すべて現代的なハイエンドMC型である事、拝見しました。できればこのアームで使えないだろうか? そのお気持ち、お察し致します。

ご質問者様のご懸念と同じく、ご希望のMCカートリッジは、ミディアム~ローコンプライアンスな特性をアーム側でも十分に引き出す事ができれば、それは素晴らしいサウンドになるだろうと考えます。また、3009 Series2 Improved も、軽針圧・ハイコンプライアンスカートリッジと組み合わせれば、それこそMCでは味わえない魅力を引き出す素晴らしいアームでありましょう。あまりにも正反対な性格。物理的な相性が何よりもモノをいう『カートリッジとアームの相性』から考えますと、両者のマリアージュは決して良好と言えないでしょう。

ハイレゾリューションデジタルサウンドが注目を集める時代、折角ハイエンドで贅沢なアナログサウンドを楽しまれるのですから、アームとカートリッジの相性をゆっくり再考なさってみてはいかがでしょう? 相性の合わない組み合わせは、暫しの期間は満足できたとしても、時期に相性と言う壁がある事をお気づきになってしまうだろうと思うのです。ご質問者様のお耳には、やはりごまかしは利かなかった・・・という事で。

ご希望のMCカートリッジをご利用であれば、他のアームを。このアームをご利用されるのであれば、他のカートリッジを。いずれも高価で素晴らしいものばかりですから。

差し出がましい口を利き、恐縮ではございますが、一意見としまして。


以下、参考までにコンプライアンスの分類例を記載致します。
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【コンプライアンスと針圧の分類】
▼ハイコンプライアンス
コンプライアンス(針圧):50~25×10-6cm/dyne(0.5~1.25g)
▼ミディアムコンプライアンス
コンプライアンス(針圧):25~15×10-6cm/dyne(1.0~2.0g)
▼ローコンプライアンス
コンプライアンス(針圧):15~5×10-6cm/dyne(2.0g~)
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▽DENON DL-S1の場合
コンプライアンス(針圧):14×10-6cm/dyne(1.3±0.2g)
⇒ローコンプライアンスに近いほうのミディアムコンプライアンス
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以下は、過去の書物で『SMEのアーム』や『アームとカートリッジの関係』を記している文章です。今回のご質問を元に読まれますと、かなり面白い内容かと思います。なお、コンプライアンスのマッチングがとれない場合には、どのような事が起こるのかも記されております。なお、執筆者は瀬川冬樹さんだそうです。
http://audiosharing.com/people/segawa/keifu/keif …
http://audiosharing.com/people/segawa/keifu/keif …

上記の全文目次(第二章参照)
http://audiosharing.com/people/segawa/keifu/keif …


では、失礼いたします。
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この回答へのお礼

最近のアナログの傾向に惑わされていた自分に気が付きました。製作者の本来の意図を再度確認できました。3009 Series2 Improved に再度愛着を持って使いこなしてみます。見識あるアドバイス誠に有難うございました。

お礼日時:2011/02/07 22:51

はじめまして♪



SMEには軽量でハイコンプライアンスカートリッジがお似合いですね。

昔は、そういったカートリッジが、MM方式で多数、MC方式でも多少販売されていました。

上手に組み合わせ個性をお互いに引き出せば、F1カーの様な高性能が期待出来た物です。

MM方式類は振動系の小型軽量化に向いた構造ですが、なにぶんプラスチック等の金型制度が要求されるため、昔の様にや医療生産大量販売出来ない現在では、非常に限られた(まだ生き残ってる?)製品に限られてしまいます。
MCタイプは振動系にコイルを巻くため、高度な職人技が必要で、どうしても振動系の軽量化とコストアップが伴います。

逆に、多少振動系が重い設計で追い込めば、大量生産には向かないけれど、逸品が造りやすく、今でも少量生産の高級品が出ています。
こうのようなカートリッジをSMEへ取り付けるのは、小型軽量化したF1カーにトレーラーのエンジンと燃料タンクを積み込む様なアンバランスを伴います。

F1エンジンの様な俊敏性はなくとも、馬力やトルクでは勝っていますが、相応の車体で無ければ安定性が低くて実力を発揮出来にくく成りますね。

プレーヤー全体の構成が解りませんが、個性の違う物を利用する為には、SMEと違うタイプのアームを利用するようにしてください。

1970~1990位のオーディオファンでは、プレーヤーにトーンアームが2本って、上級者の見本の様な物でしたかねぇ。

なお、SME 3009 impについては、根強いファンも多い物ですね。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~yosh/sme3009imp.htm
こちらなどは、もはやファンとかマニアを越えて研究家に近いかもぉ♪

無理な利用はしないで、良い組み合わせで大切にご利用ください。

違う個性のカートリッジは、適したアームで良さを引き出してください。

うらやましいなぁ~~(^o^)
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この回答へのお礼

とても分り易い例での説明を有難うございます。SME3009impのレポートにはびっくりしました。無理せず、個性を大事にもう一度SME3009impと向き合ってみます。

お礼日時:2011/02/07 22:41

http://hi-fi-blues.jugem.jp/?eid=87を参考にして下さい。知識も技術もないのに見栄で購入して、あまりの精緻さに対応できずに放置しておりましたが、もう一度挑戦してみます。素晴らしい回答が寄せられると良いですね!!
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この回答へのお礼

有難うございます。参考になりました。

お礼日時:2011/02/07 22:31

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