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水道水や野菜から検出される放射線物質ですが、摂取した場合どの程度の期間で排出・無効化されるのでしょうか?

A 回答 (5件)

現在問題になっているのは放射性ヨウ素131とセシウム137


ですのでこれを中心に。

結論として、「現在摂取した量は」ヨウ素131で7日程度、セシ
ウム137で平均120日前後となります。

無効化となると、摂取量によってちょっと異なります。
厳密に言うと、現在の摂取量でも「過去の、例えばチェルノブイ
リ等の調査を通じて得られた」知見からは問題が無い(問題が
あると認められない。)量ですから。


少し詳細に。

核 種      物理的半減期  生物学的半減期  実効半減期
ヨウ素131      8.04日     80日(甲状腺)     7日
セシウム137     30.0年    110日(全身)   109~138日
                    ~140日(筋肉)
ストロンチウム90  28.8年       49年(骨)      18年


説明します。

体内に取り込まれた放射性物質は、以下の経路で減少します。
  ・物理的半減期
     放射性物質自身がもつ反応性で核崩壊して他の物質に
     変化して減少する現象
  ・生物学的半減期
     生理反応、例えば便・尿などの排泄に伴って体外に
     排出されることで減る現象。
  ・実効半減期
     物理的半減期と生物学的半減期が同時に働いて減る
     現象

つまり、セシウム137は物理的半減期より生物学的半減期が
強く働くので、120日程度で半分の濃度になります。

ストロンチウム90は現在は確認されていませんが敢えて記載
しました。
他にも注意すべき核種はあるのですが、こいつは骨に集中する
傾向を持ちますし白血病の原因とも言われています。
加えて、これが放出された場合は原因が少し深刻ですので
個人的に気を付けてウォッチしていますので、記載しました。
(現在は検出されていないので安心はしています。)
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No.2の方がご質問に対する直接的な回答をされていますが、ご質問の主旨はその先ではないかという気がします。



つまり、体内に摂取した放射性物質がどの程度体に影響を及ぼすかという点です。
外部被曝を考慮した場合の線量当量(●●Sv・シーベルト)は、最近ニュースでも良く見る数字で、このくらいの数字だとレントゲン撮影だのCTスキャンだのと説明されています。
ところが内部被曝については、ほとんどそういう数字が出てこない。
それで、不安に思われているのかと思いました。

放射性物質が体内に取り込まれた場合、物質によっていろいろな体の経路を通ります。
最近有名になったヨウ素は、甲状腺ホルモンをつくるのに不可欠な元素ですから、取り込んだヨウ素は自然と甲状腺に集まります。体の仕組みはそうなっているのです。ですから、どういう経路でどこの体組織に取り込まれるか、さらに核種そのものの半減期はどのくらいか、という情報を考慮して算出された時間がNo2で回答されている時間です。

さらに、この時間の間、体内にとどまり続けることで、どのくらいの影響があるのかを、外部被曝で用いた(●●Sv・シーベルト)という単位で表すことが出来れば、より比較がしやすくなります。ただし、体内に入った放射線源は体組織に密着していますので、外部では無視できるアルファー線が強い影響をもったり、生殖器など感度の高い組織に回りやすい元素が強い影響をもったりします。実効半減期にこれらの影響まで考慮しているのが実効線量係数という数値です。
http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/4_1.html
例えば、ヨウ素131を経口摂取(食べた、飲んだ)した場合の実効線量係数は2.2×10^-8Sv/Bqです。
仮に、先日ニュースになった、2500Bq/kgのヨウ素131が付着したほうれん草100gを食べた場合、
250Bqを経口摂取したことになります。これに実効線量係数をかけると5.5μSvとなります。

このように、最近なじみの出てきたSvで危険度をみることができます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
すごい参考になります。計算式は自分でも使ってみたいと思います。

お礼日時:2011/03/26 08:28

大変に残念なことですが今現在、半減期を気にしても無駄なのです。


何故なら今も原発から汚染物質が拡散されているからです。

今行ってる「焼け石に水作戦」が終了しない限り日本は汚染され続けるので、蓄積されることはあっても決して半減しません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうござました。
なるほど、半減期を上回る量が拡散されているということなのですね。
ということは
作戦が終了した段階から、蓄積した物質の半減期を考えるほうが正確ということ・・・。
もっと勉強します。

お礼日時:2011/03/26 08:20

大気中のチリである、半減期30年の放射性セシウムを、鼻や口から吸い込んだ場合、肺に集積しますので、一生もん、でしょう。



うんこになって出ませんからね。

数十年後には、タバコ吸っていない人の、肺がん患者が一番増えるかもしれません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
肺に集積したものは減らないということなのでしょうか?アスベストのように微量であれば減少していくと思ってました・・。 もっと勉強します。

お礼日時:2011/03/26 08:15

ヨウ素の半減期(放射線物質が半分になる期間)は8日です。


8日で1/2、16日で1/4、24日で1/16になります。
今、発表されている数値では乳児以外はあまり気にする必要はないです。
早く原発問題から解放されたいですね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。なるほど、参考になります。

お礼日時:2011/03/26 08:01

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