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福島第1原発事故を「レベル7」に引き上げ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000 …
 [東京 12日 ロイター] 経済産業省原子力安全・保安院は12日、東京電力<9501.T>福島第1原子力発電所事故について、国際評価尺度の評価で最悪の「レベル7」に引き上げると発表した。

このINESレベル7とは、どういったものなのでしょうか?
レベル7の国際基準だと、どれくらい退避すればいいのでしょうか?
何か気をつけることはありますか?

A 回答 (7件)

INESというと、IAEAだから物凄い権威があるかもしれないと思って、勉強する人が増えているようです。

そこが、大きな間違いなんです。

IAEAは、コンサルなんです。こうなったら、こうしたらいいのではないですか、とリコメンド(余計なお節介)はするが、それを信じて、IAEAの言うとおり実施して、もっと悪くなってもIAEAは責任をとれない。

IAEAとは、そういうものなのです。北朝鮮の核実験のときに、IAEAは追い出されたでしょう。

IAEAは、北朝鮮に核実験を止めたらどうですか、と勧告したが、北朝鮮としては、IAEAの勧告に従って、日米韓が強硬になっても、IAEAが何も出来ない、と思ったからIAEAをたたき出したのです。北朝鮮ですら、どうすることもできないのです。
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INESの評価基準を調べてみました。

出典は INES the International nuclear and radiological event scale user's manual の2008年版、英語版:

http://www-ns.iaea.org/tech-areas/emergency/ines …

にて入手。

まず、1つ目の質問について。同文書の3頁、表1の判断基準をレベル7から4まで書きます。

Level 7:
- Major な(多量の)放射性物質の放出で、広範囲の健康と環境への影響を伴い、○○を必要とするもの
Level 6:
- Significant (有意)な放射性物質の放出で、△△を必要としがちなもの
Level 5:
- Limited (限定的)な放射性物質の放出で、△△△を必要としがちなもの
- 放射線による複数の死者
Level 4:
- Minor…(略)
- 放射線による一人以上の死者

○○などは後ほど説明します。

死者について書いてあるのでちょっとビビるのですが、例えば Level 4 の放射能放出量が必ず一人の死を意味するわけではないようです。基本的には、(1)放射性物質の放出量がこれ以上ならレベル幾つね、(2)放射線による死者数(あるいはより一般に、健康への影響や被曝量)がこれ以上ならレベル幾つねっていう目安があって、(1)と(2)の示す2つのレベルのうち高い方に決定されるようです。(斜め読みなので保証は致しません。出典の文書は新聞等より平易な英語で書かれていると思いますので、興味のある方はご自身でご覧下さい。)

具体的な放射能放出の判断基準ですが、Level 7 は数京ベクレル(数万テラベクレル)のヨウ素131が放出された場合とされています。今回の決定はこれに基づくものです(保安院)。

○○などは行動・対処に関するものです。ただし、政府・行政がやるべきことを勧告しているように思います。

Level 7 の○○は「計画された extended な対策の実施」です。
Level 6 の△△は「計画された対策の実施」。(Level 7 はこれを含むさらに強い対策ですね。)
Level 5 の△△△も同様に「計画された対策の実施」なのだけど、上の2つよりちょっと弱目の表現。

2つ目の質問について。退避は基本的には政府に従うべきでしょうが、基本的な考え方は、「その場所にいると積算で何々ミリシーベルト浴びてしまう。これを避けるため退避する」でしょう。何ミリシーベルトが限界かは、個人で判断するしかないだろうと思います。武田邦彦氏のブログもそんな調子だったと思います。ちなみに、100ミリシーベルトの放射線を浴びる(浴びたくないが)と0.5%癌になる確率が上がると言われていて、これは国際放射線防護委員会(ICRP)2007(or 1990)年勧告という文書がソースになっているようです。レベル7になったことと退避は切り離して考えていいと思います。

3つ目の質問について。気をつけることとしては、客観的で有用な情報を選り分けることや、主観、感情、風説に惑わされないことでしょうか。 (少なくとも部分的には)放射能に関する知識の欠如に起因すると思しき混乱も観察されるところですが、残念ながら、意図的な情報操作の類も今回の事故では見られます。政府や保安院は「直ちに健康に影響を及ぼすものではない」を繰り返しましたが、レベル7は「広範囲の健康や環境への影響を伴う」ものなのです。論理的にいって、これらは矛盾するものではありません。極端な量でない限り放射線は「直ちに健康に影響を及ぼすものではない」、だけど期間を置いて「健康に影響を及ぼす」からです(癌等)。しかし、多くの国民に「健康に影響を及ぼすものではない」と錯覚させる意図があったのは明白でしょう。また、途中から枝野は「直ちに」を外しましたのでそこからは嘘が始まりました。レベル7が「広範囲の健康や環境への影響を伴う」ものであることも、会見直後のニュースでは流れていたのに、その後ネットで検索してもこれを伝えるマスコミの記事が見当たらないのも気になります。

レベル7で政府の言っていることの矛盾が露呈したこと(気づいていない人が大半だったかも知れません。でも、薄々おかしいことには気づいているでしょう)や我々の被曝の長期化もあってか、ネットでも感情的な書き込みが増えているような気がします。また、物理のセンスでは常識的なことなのに、実は多くの人はそれも理解していないのではと思うこともあります。実際、池上彰でさえ、放射性物質が風に運ばれて首都圏にやって来ていることを理解しておらず、原発の敷地から放射線を発しているだけだと勘違いしてました。
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INES基準については、詳細なマニュアルが公開されいます。



The International Nuclear and Radiological Event Scale
User’s Manual 2008 Edition

ただし、300ページほどの英語のマニュアルであること、放射線に関する専門知識が必要です。

とりあえずは、原子力防災基礎用語集
国際原子力事象評価尺度
http://www.bousai.ne.jp/vis/bousai_kensyu/glossa …

ここを見られるとよいと思います。

レベル7になったから、個々人に対してどうしろこうしろといった決まりはありません。だからレベル7判定だけで、どのくらい退避しろとか、注意すべきことなど指摘しようがありません。

ヨウ素131相当で数万テラベクレル以上所外への放出が確認されたので、自動的にレベル7と判定されました。

ヨウ素131相当で数万テラベクレル以上の放出があったのが、チェルノブイリ事故だけなので、チェルノブイリと同等とみなされ、そのイメージが一人歩きしています。

現在、評価対象になっているのが、ヨウ素131とセシウム137だけのようですが、「所外への放出」というのがミソで、ヨウ素とセシウムは所外に排出されやすい放射能なので、所外への放出量だけなら、ヨウ素131とセシウム137に着目すれば、INESのレベルを判定できます。

「所外」すなわち広範囲での放出放射能では、確かにチェルノブイリの1割となるのでしょう。

問題は、近辺です。チエルノブイリでは、燃料中のウランやプルトニウムも大量に放出されています。ただ、これらは遠方にはあまり飛び出しません。殆どが、原発敷地内に留まっていると考えられます。

福島では、ウランやプルトニウムが大量に放出されているようではありませんので、原発近辺のウランやプルトニウムまで含めると、ヨウ素131に換算しようがしまいが、チェルノブィリの放出量は福島の10倍よりはるかに多いはずです。

ただ、INESのレベル7判定では所内の影響についての判断項目はありません。所内がどうなっていようと知ったことではないので、自動的にレベル7でチェルノブィリ同等と扱われます。

レベル7はチェルノブィリだから深刻だという意見と、大したことはないという意見と、矛盾した意見が出るのはここにあります。

早い話が、INESマニュアルの不備ということです。不備というと気の毒ですね。想定外なので、そこまで準備できなかったということでしょう。
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世界の基準としては、最悪のレベルを意味していますが、東電などの日本の判断では一部を除いて安全ということを意味しているようです。



なお、東電はいまだに被災者を差し置いて東電の生き残りを策定しています。子ども手当を削減してでも東電の社員は安定した給与をもらえるわけです。
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レベル7が最大なので、同じレベル7でもその幅は非常に広いです。



現状ではチェルノ事故の10分の1以下の放射線放出です。

チェルノと違って爆発したわけじゃないので、飛散規模も全然違います。


なので、基準で退避とかは決められません。
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INESでは被害の深刻さや範囲はわかりません。


今回の引き上げは、最悪の時点での放射性物質の放出量が、チェルノブイリ事故の数値の1/10くらいじゃないかという推測に基づく物です。
当初のレベル5という評価は、放射性物質の放出量ではなく、システムの損傷具合からの評価でした。
INESは幾つかの基準から最悪の物でレベルが決まります。


INESとは
INESは原子力発電所の事故・故障の事象報告の国際的な標準化のために作られた尺度です。
避難や被害予測には直接関係の無い尺度なので、ハッキリ言って一般人には意味の無い情報です。
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いずれにせよ、過去にレベル7以上の事故は旧ソ連チェルノブイリ原発でしか起きていません。



スリーマイル島の原発はレベル5でしたから


今回のチェルノブイリと福島の違いはその炉心の構造です。

チェルノブイリは炉心の制御棒に「黒鉛」を使用していた。

で、事故としてはすごく似通っていて

チェルノブイリも福島も制御の要となる電力を失ったからです。

しかし、

チェルノブイリの電力は、人の手によって実験的に遮断されたもの = 人為的です。

福島の電力は津波で海水をかぶり、失った。 ある意味天災、しかしその後の対応等で後手に回りました。

チェルノブイリは、制御棒に「黒鉛」を使用していたために暴走した原発の熱で大炎上しました。
…黒鉛は練炭のような物なので燃えるという子は、理解して頂けると思いますが

福島は基本的に炉心内で炎上するような物は無い(すべて金属)のでチェルノブイリの様に大爆発・大炎上は無いと言われてはいるます。

初期に福島で起こった水素爆発は、これらと違います。

燃料棒のジルカロイ言う合金(ジルコニウムの合金)が冷却水の水と反応して水素が大量発生し、その水素に着火し爆発したもの。

いずれにしても、高濃度汚染水の処理場所に困っているし、放っておけば深厚な事態に成る事は、決定的

どの範囲まで避難指示が出るかは、政府発表を待つのみ。

東電の敷地内で作業を行っている各関係者は、非常に危ない状況ですが、

30kmより離れていれば、直接的な被曝はまず問題ないと思います。

そのときは、安定ヨウ素剤が配布されるでしょうし、それを服薬し避難すればよしとされています。

原発大国フランスでは、近傍の住民に対し、定期的安定ヨウ素剤は配布されており、地元のおばちゃんは全く気にしていない。と言う事実もあります。
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