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(中学地理:世界の気候 「世界の気候の特色」 e点ネット塾)

・レイキャビク(アイスランド)の説明は前回の質問(http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6742324.html)で分かりました
・ローマ(イタリア)はまだ納得いきません
 ローマは夏ごく少雨で乾燥帯に見えるがそれなりに降水量があるので、これも立派な温帯。
 ですが、それなりの降水量とは、どのくらいなのか示されてない。(いったいどれくらい降れば温帯になるのだろう) 
 乾燥帯(ステップ)の説明で500近くになることもある(=500ミリ以上の乾燥帯はない)と書かれているのに、なぜ、500ミリ以上あれば温帯ですと言わないで、それなりに降水量があるので(この際、乾燥限界の計算は置いといて)温帯ですと分かりづらい表現をするのでしょうか、受験には夏ごく少雨になる気候の例としてローマが出るとは限らないと思うのですが。

A 回答 (1件)

前回の質問に回答した者です。

レイキャビクについて理解いただきありがとうございます。
その後の質問を見ていて、見えてきたこともあるので、行きがかり上、私見を述べます。

乾燥気候かそうでない気候かの区別は、計算式で求めます。これは前回の質問で、hayabusa1993さんが、おっしゃっていたとおりです(詳細はご確認下さい)。
では、なぜこの様な計算式を使うのかというと、乾燥気候とは、「蒸発量>降水量」だということです。つまり年間降水量が800mmあっても,蒸発量が900mmあれば、乾燥気候です。
反対に年間降水量が、300mmでも蒸発量が200mmであれば乾燥気候ではありません(冷帯・寒帯ではこういう事例が多くあります)。
しかし、現実問題として、降水量は測定できても蒸発量をはかるのは難しいことです。
そこで、ケッペンは考えました。蒸発量は気温と関係する(気温が高いほど蒸発量は多い)のだから、年平均気温を参考にすればいいと。
したがって、先程のべたような計算式を経験則から作成した訳です。
さて、世界には夏乾燥する気候と冬乾燥する気候、それから乾季が存在しない気候とがあります。
年平均気温が同じでも、夏乾燥する場合は、冬乾燥するよりも蒸発量が大きいはずです。
ですからケッペンは、夏乾燥、乾季なし、冬乾燥と3つの場合に分けて、計算式を作りました。
大雑把と言えば大雑把ですが、世界全体を概観するにはこれぐらいでちょうどいいようです。
このケッペンの気候区分が学校教育に残っている理由は、記号化と簡便化にあると思っています。

さて、500mmの件ですが、上記の説明から明らかなように、500mmでは乾燥かそうでない気候かは判断できません。蒸発量との関係によります。つまりケッペンによれば、降水量の季節配分(夏乾燥、冬乾燥等)と年平均気温によります。

ではなぜ500mmと教えているかというと、
夏乾燥の時、乾燥限界500mmの気温は25度、
乾季なしの時、18度
冬乾燥の時、11度 となります。
地球全体をながめて、乾燥帯の限界は目安として、まあ500mmぐらいかなあ、というイメージなのです。

地理では厳密性も大事ですが、東京の降水量の1/3ぐらいで乾燥帯か…というような感性も大事だと思っています(ネット塾のコメントを支持する訳ではありませんが、私の実感です)。
もし中学生なら、イメージ500mmと考え、その背景には上記のような厳密な理屈があるようだと理解し下さい。
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この回答へのお礼

中学生ではないのですが地理の授業を受けるときの参考になりますね。

お礼日時:2011/05/23 16:49

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