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植民地と領土という言葉の意味を説明できる方がいたらお願いいたします。辞書では調べているのですが、今いち明確な違いがわからないのです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

[植民地]と言う言葉の定義が曖昧で、先生方や資料によって若干異なるので良く解りませんね・・・。


植民地・属国・保護国・委任統治等など微妙な言葉遣いで煙にまかれてしまうような気も・・・

ただ、「植民地と領土(本国の領土)」と考えると明確に別けられるのは主権等の諸権利の所在ではないでしょうか。
占領されたり併合されたりした土地を自国の領土とする場合、その土地の民は国民となります。
ですから、その土地の民には選挙権・被選挙権が与えられます。
(実際には力関係などで困難も多いと思いますが、)併合された土地から出馬した代議士が中央政界に乗り込む事も不可能ではないかと。
(一部、或いは暫定的に特例法や地域法が施行される事もありましょうが)法律も税制も本国のものが適用されます。

ですが、植民地の場合、本国から任命された総督や軍政官などが地方行政を執行(或いは監督)し、本国とは異なる法律や税制の元で政が行われている事が多いと思われます。

定義としての区分けはわかりませんが、権利の所在あたりもキーポイントになるかと思います。
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この回答へのお礼

説明ありがとうございます。お礼が遅くなり申しわけありませんでした。また質問があった際にはどうぞよろしくお願いいたします。

お礼日時:2003/10/27 20:14

領土については先にお答えをなさっているお二方の通りですが、植民地について補足的に書かせていただきます。



実は一口に植民地と言ってもその成立の仕方や目的によって、大雑把に言うと移民(農業)植民地・商業植民地・帝国主義植民地というような種類があります。

移民(農業)植民地は本国の人口が増えたために本国だけでは暮らせなくなった人々が別の場所に移住して開拓して新しい国や都市国家を作り上げるものです。古代ギリシア人の作ったネアポリス(現ナポリ:新しいポリスという意味)とか、イギリス人が北アメリカ東岸に作った13の植民地とかがこれにあたります。原住民は居ないかごく少数ですから、進出に際しての摩擦はありません。

商業植民地とは、他の国に出かけて行って作る貿易のための拠点のことで、商館があるだけの小さなものから要塞化された大きなものまであり、現地人からはある程度の自治を認められています。インドにおけるカルカッタ(イギリスの拠点)やポンディシェリ(フランスの拠点)、中国におけるマカオ(ポルトガルの拠点)など、17世紀から18世紀にかけて多く作られています。

さて、現在は植民地というと帝国主義植民地を指すのが普通です。これは19世紀後半から20世紀初頭にかけて、資本主義の発達に伴って欧米列強がアジア・アフリカ・オセアニア地域で既に原住民がいたり、に国家が形成されている所に進出して戦争をしたりして現地勢力を力で押さえつけて、自国支配下においたものです。その目的は、植民地を自国の独占的な市場とし、また工業原料の産地として、あるいは自国資本の投下地や労働力の補給地とすることでした。そこで進出した欧米列強は支配者として振る舞い、現地人を奴隷化したりせいぜい二級市民として扱うために現地との摩擦は大きいです。そのために、植民地化された国の人々はもともと持っていた(はずの)主権と自由を求めて独立運動を展開するわけです。このようにして植民地化された国や地域のほとんどは第二次大戦後独立していますが一部に残っている地域は海外県としたりして、本国と同じ待遇を与えるように変化しています。

このように植民地と言っても由来や目的によって種類があるのに、一般的には帝国主義的植民地のことだけを意味してしまうから混乱が起こるのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

詳しい説明ありがとうございます。お礼が遅くなり申しわけありませんでした。また質問があった際にはどうぞよろしくお願いいたします。

お礼日時:2003/10/27 20:13

領土とはある国が領有し主権を駆使している(出来る)地域の事です。

従って植民地も領土の一部です。

植民地は必ずしもひとつの国とは限りません。多くの部族が集まり、彼等なりの伝統でひとつの地域を構成していたに過ぎないところもあります。近代国家が成立するまでは、現代でいう国家はなく王国や部族集団の治める地域が多かったのです。そのような地域や王国が近代国家に脱皮したヨーロッパの国々に征服され植民地となった訳です。

現在では植民地は独立した国家となるか巧妙な制度に組み込まれ表向きは本国と同じ扱いを受けています。現代では搾取よりも保護を受けて本国の重荷になりながらも、広義の領土である「領空権」や「領海権」のため負担に耐えているのが現状ではないでしょうか。

フランスがカリブ海(グアダループ島、マルチニーク島)と南米大陸の一部(フレンチ・ギアナ)に持つ領土は本来植民地であり、時流に乗れば独立させるべきところ、海外県という制度で維持しています。日本が戦前に持っていた
植民地のひとつ満州は満州国として独立させましたが、列強から認められませんでした。プエルトリコは昔風に言えば米国の植民地ですが、植民地政策を取らない米国は属領という分かりにくい形で1898年以来領土に準じた扱いをしています。米国南西部やハワイは同じような政策を受けて最後は併合されたので米国は植民地を持たない国と自称しています。
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この回答へのお礼

詳しいご説明ありがとうございました。それぞれの事情によって捕らえ方も違うようですし、かなり複雑な問題なのでしょうね。また質問があった際にはどうぞよろしくお願い致します。

お礼日時:2003/10/13 12:23

領土とは、A国の排他的な支配権や処分権が認められる土地や空間など国家の領域を言います。


これに対し、植民地とはA国がある国に、特別の法制下におかれ、社会的・経済的に差別・収奪され、支配されることを指します。
イギリスに対するインドがその代表例です。

この回答への補足

Fujikiさん、回答ありがとうございます。そうしますと、
植民地というのは、もともと一つの国として存在していたところを侵略して自分の国にしてしまう事で、領土というのはたとえば、ある国の一部などを切り離してそこだけ自分の土地とするという考えでいいのでしょうか?

補足日時:2003/10/13 09:30
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