プロが教えるわが家の防犯対策術!

十訓抄の丹後守保昌、任国に下向の時~無為なりけり。いみじき高名なり。の原文教えてください!

A 回答 (1件)

丹後守保昌、任国に下向の時、与謝の山にて、白髪の武士一騎あひたりけり。

木の下に少しうち入りて、笠をかたぶけて立ちたりけるを、国司の郎等いはく、「この老翁、なんぞ馬より下りざるや。奇怪なり。とがめ下ろすべし。」といふ。ここに国司のいはく、「一人当千の馬の立てやうなり。ただものにあらず。あるべからず。」と制止して、うち過ぐるあひだ、三町ばかりさがりて、大矢右衛門尉致経、あまたの従類を具してあひたり。弓取り直して国司に会釈のあひだ、致経いはく、「ここに老翁や一人、あひ奉りて候ひつらむ。あれは愚父平五大夫にて候ふ。堅固の田舎人にて、子細を知らず。さだめて無礼をあらはし候ふらむ。」といひけり。
この党は、頼信、保昌、維衡、致頼とて、世に勝れたる四人の武士なり。両虎たたかふ時は、ともに死せずといふことなし。保昌、かれが振舞を見知りてさらに侮らず。郎等をいさめて、無為なりけり。いみじき高名なり。
弘光には似ざりける心賢さなり。

十訓抄 上 三ノ十一 「藤原保昌の眼力」


お急ぎのようですが、回答が遅くなりましたので、意味を失ったかもしれません。参考程度に。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!