経済学の基礎を勉強しようと思い、伊藤元重さんの「ミクロ経済学」(タイトルはちょっとあいまい)を買って読んでみました。
元々、経済には興味を持っていたためか、あまりに内容が平易すぎて、いらいらが募りました。理系の私にとって、数式抜きに説明しようとするスタイルがだめだったのかもしれません。それで、よい教科書をご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示願えないでしょうか?

私の バックグラウンドは、理系の大学院生で、微分積分・確率統計には精通しているつもりです。また、経済学自体にはもともと興味はもっていて、大学入試のために経済学(政経倫理)を勉強したことがあります。また、大学の教養単位で経済学を受講しました。ただ、教科書を買って一通り勉強したことがなく、基礎に不安を感じたので勉強しようと思い立ちました。

そもそも経済学の基礎を押さえたい動機は、公共経済学を興味を持ったためです。

周りに経済に詳しい人がいないので、どうしても独学なってしまいます。教科書・参考書の善し悪しは、独学する上では重要だと思っています。

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A 回答 (7件)

貴兄の質問を引用して,基礎理論系にかんして感想・アドバイスを述べさせていただいてから,推薦テキストを文末に列記します.長文です.



>理系の私にとって、数式抜きに説明しようとするスタイルがだめだったのかもしれません。・・・私の バックグラウンドは、理系の大学院生で、微分積分・確率統計には精通しているつもりです。

理系の方は,原論系つまり,ミクロ経済学とマクロ経済学にかんしては,「入門・・・」という本は,入門にはならないと思います.本来,数式を駆使して提示された諸理論・諸仮説で構成されているはずのモノを,文系に分類されているがために,図や言葉だけで入門書を作らねばならないというだけですので,数学の諸概念,空間や微積,線形代数などの知識がある方は,上級の本から読んでいって,かまわないと思います.応用理論でなければ,上級テキストであってもミクロ・マクロの基礎概念を既知のモノとしてすっ飛ばしていることも少ないと思いますが,もし,既知のモノとして飛ばされている可能性がある事を考えると,経済学用語辞典を傍らにおいておくのも良いのではないでしょうか?

注意)マクロ経済学は,経済全体の集計量(GDP,マネーサプライの変化,公定歩合変化,財政支出,社会資本残高,利子率,失業率,物価,成長率・・)に関して,その諸関係を明らかにする学問ですが,入門・初級レベルで教える理論分析手法と上級マクロ経済学=マクロ経済学の先端分野で駆使されている理論分析手法は,かなり異なります.どこが異なるかを端的に言うと,それは,上級理論は,初級理論が置く明示的・暗示的な諸仮定を,「ミクロ経済学の視点で(=諸個人の,諸企業の合理的行動から)」説明し,マクロ経済学の理論的帰結が合理的な経済主体による選択結果と整合的であるように説明している点です.ただ,上級書に出てこなくても入門書に出て来ている理論的枠組みは重要なマクロ経済学のパーツです.

>そもそも経済学の基礎を押さえたい動機は、公共経済学を興味を持ったためです。

そういう意味では,貴兄のいう経済学の基礎は,「ミクロ経済学」になります.
公共経済学は,ザクッと言うならば,すぐれて応用ミクロ経済学です. もちろんもっと広い知識が必要になりますが,分析テクニックや,論理の底辺にはしっかりとミクロ経済学が説く経済が横たえています.それは,現代の金融理論(金融工学を除いても)や財政理論,都市計画の経済理論,環境経済学など,多岐にわたる経済理論全体に言える事ですが・・・.

参考書:なるべく日本語があるものを挙げます.全部上級か中級のオーソドックスなものです.
マクロ経済学:学派によって,基礎的考え方が異なるんですが,どちらも重要です.というのも,理論は所詮理論,その型のまま現実の分析なんてしないわけですから,柔軟に吸収されることを願います.ちなみに,新古典派=市場機能に信頼を置く,あるいはそれが機能するように政策をする学派,ケインズ学派=市場は機能しない派,あるいは市場は欠陥を持っているので,それを補うような政策が必要とする学派
マクロ経済学講義・ブランチャード=フィッシャー・多賀出版
上級マクロ経済学・ローマー・日本評論社
ともに偏りはありますが,現代マクロ経済学の定番です.
マクロ動学の理論・足立英之・有斐閣
ケインズ学派の理論の中級です.
以上全て動学的最適化の知識(ポントリャーギンの最適値原理とか)が多少必要です.これ以外にもありますが,あまり上級になるとトピックを絞りすぎたり,パースペクティブなものになるので,これ以外を読むのであれば,それこそ入門書で用語の概念をおさえるくらいがよろしかと.
入門書としては,
入門・マクロ経済学・浅子和美=吉野直行編・有斐閣
マクロエコノミックス(上・下)・サックス=ラレーン・日本評論社

ミクロ経済学:基本的に学派は無いです.潮流としては,ミクロ経済学の諸理論諸概念を「ゲーム理論」の枠組みで捉え直すというのもありますが,伝統的な分析手法と共存していくと思われます.上級のうちバランスの良い本としては,
A Course in Microeconomics by D.M.Kreps,Harvester Wheatsheaf
Microeconomic Theory by Mas-Colel,Whinston,and Green,Oxford University Press
数多の本のうち伝統的な手法で書かれた中級本を一冊といわれたら,
ミクロ経済学・西村和雄・東洋経済新報社
彼の本の巻末には同レベルだが趣の異なる参考文献が挙げられているのも便利.
ミクロ経済学を含む,数学を駆使した経済学の分野は,表面的に勉強あるいは,かじる程度だと現実との乖離が気になりますが,きちんと理解たうえで,経済学の利用法さえ間違わなければ,とても優れた社会分析の学問ですので,数多の仮定・抽象化にめげずがんばって読破してください.

公共経済学:
Lectures on Public Economics by Atkinson and Stiglitz, McGrowhill
定番本です.最もたくさん刊行されている分野でもある気がします.新刊本で和書もぞくぞく出ています.日本にも有名な公共経済学者がたくさんいますから,和書でも遜色ないのではとおもいます.専門家ではないので,これ以上はアドバイスが出来ませんが,もし必要でしたら,知り合いに聞いてみますが・・・.
ps
「独学」されるのであれば,一冊読み切られてから,そのあと自分が分かりやすい本で部分部分を強化してください.そうでないと,かなり体系化された学問だけに穴が空くことは決してよいことではないと思うからです.また,経済学も社会科学であり,最終的には思想・信条が大事である分野であることを心に留めておいてください.現在は,新古典派とよばれる市場機能重視の学派が主流派であり,政策形成に関わる人もそういう人が増えていますが,それが経済学と言う考え方の全てではないと言うことです.でも,本当に出来る人なら,どの入り口(学派)からはいっても,そのうち本来自分がたどり着きたい出口に自然と向かっているはずです.ただ,出口はないんですけどね.(笑)

長文乱文失礼しました.
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この回答へのお礼

各分野の概説や勉強する上でのアドバイスまでしていだいて、とても感謝しています。「独学」という大それた言葉を使ってしまったのですが、趣味的な感覚で気楽に勉強しようという程度で、ちょっと恐縮しています。

そもそも、公共経済学というのが、どういう学問なのか、よく理解していなかった自分に気付いて、あわてて Yahoo! で検索してしまいました。(ここらへんがカッコ悪いですね。)

いずれにしても、経済学は 「社会を数学する」というイメージがあり、社会のなりたちを論理的に説明してくれる点が引かれる部分です。

ただ、「経済学も社会科学であり,最終的には思想・信条が大事である分野」という点が、私にはちょっともどかしい点かもしれません。

丁寧な回答のためでしょう、なんかワクワクしてきました。
さっそく明日にでも図書館か大学生協で、アドバイスに参考に、自分の知識と興味に見合った本を探してみます。

お礼日時:2001/05/01 21:47

佐伯啓思教授の名前が挙がっていますが、佐伯教授ご自身は、教科書は安易に探すなと述べられています(『アエラムック 経済学がわかる。

』朝日新聞社)。でも、経済学は社会科学の花形だけあって、きちんとしたテキストが出ているのも事実です。
そのトップを行くのがサムエルソンとノードハウスの”Economics”でしょう。現在は何版まで出ているのか分かりませんが、世界の教科書の定番です(日本語版は都留重人訳、岩波書店、上下巻)。

公共経済学となると、なぜか皆さんお答えになっていないのですが、財政学の理論が必要になります。財政学あってのパブリック・セクター理論です。その背後には、マクロ経済学の知識が必要になってきます。要は、ミクロ・マクロ両方あって、はじめて経済理論が成り立つわけです(ついでに統計学と解析学、代数学があればいうことなし)。

財政学の教科書ですと、
貝塚啓明『財政学 第2版』東京大学出版会
井堀利宏『財政学 改訂版』新世社
が定番です。

それを踏まえた上で・・・
公共経済学の教科書は、
奥野信宏『公共経済学』岩波書店
Stiglitz,Economics of Public Sector, 3rd ed.(詳細不明)

を見つけるのがやっとでした。あとは、東洋経済新報社からは定評あるテキストが出ています。

宇沢弘文は、公共経済学者で、文化勲章受賞者、ノーベル経済学賞にノミネートされた数少ない日本人として有名ですが、彼の著作に『自動車の社会的費用』(岩波新書)という古典があります。また、彼の手による岩波新書が数冊ものされていますので、それをご覧になって、公共経済学の概要をご覧になるのが一法ではないでしょうか。
ちなみに宇沢は、数学科の卒業です。

経済学はやり始めるときりがない。ブックリストとしてはアエラムック『経済学がわかる。』『新経済学がわかる。』の中に網羅されていますので、そこからご覧になると宜しいかと存じます。

伊藤元重『ミクロ経済学』で物足りないのでしたら、相当ハイレベルまで読みこめる才能をお持ちのはずです(有名な野口悠紀雄、松原隆一郎のお2人も、理系の出身ですね)。
まずは理論経済学と財政学(重要ですよ!)の理解から始めて、ゆっくりと公共経済学の山に近づいてみて下さい。
ご検討をお祈りします。

何かあれば、補足を下さい。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
参考にさせていただきました。

お礼日時:2001/05/26 12:02

【お礼に対するお応え】


分かりました。
特に理系との関係は気にしない、公共経済に興味を持った
ということですと、中谷巌の本は、財政学・金融学など公共経済関係に2-3章とってます。

また佐伯啓思の本も、ポスト構造主義との関連性を持っているにもかかわらず、『趣味的な感覚で気楽に勉強しよう』という意味で、面白く読めます。

いずれにしましても、書店や図書館で手にとってみてはいかがですか?
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
参考にさせていただきました。

お礼日時:2001/05/26 12:02

今晩は。


経済の基礎を学ぶとのことなので、私が読んだ本の中で、
易しく、分かりやすかったものをシンプルにミクロとマクロを各1冊ずつ計2冊だけお薦めします。
1.西村和雄『ミクロ経済学入門』岩波書店
2.中谷巌『入門マクロ経済学』日本評論社
これは、私が大学時代(一応「経済学部」であった)に経済原論の授業を受けたとき、ミクロ経済学の教科書の数式にゲップが出てしまい、読む気力が失せてしまいました(決して数学嫌いではないのですが)。

1.は数式を極力最小限にとどめており、2.も一般の人にも大変わかりやすい読みやすい構成になっており、初めての人向けの本です。まずはベースにしてさらなるレベルの本にステップアップしていくことをお薦めします。

その他、基礎の基礎として岩波新書の『アダムスミス』『ケインズ』なども読まれることをお薦めします。
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございます。
そうですね、難解な数式がやたら多いのも考え物ですね。
取っ付きにくくなるし、本質を見失ってしまうかも。
特に、「木を見て森を見ず」に陥りやすい私には。

ご意見、参考にさせていただきます。

お礼日時:2001/05/05 00:54

 教科書はわかりません。


 森嶋通夫、宇沢弘文、岩井克人の著作あたりを探ってみてはいかがでしょう。数学ができる人で基礎を学ぶということであれば、新しすぎず古すぎず経済学の領域をカバーする幅の広い人、しかも理論がしっかりしてる人となると、思いつきではこの3人が浮かびます。
 他にも優れた学者はたくさんいますので、芋づるでいけば、いい本に出会えるのではないでしょうか。
 頼りない意見ですいません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
なるほど、人で検索するのも一つの手ですね。参考にさせていただきます。

お礼日時:2001/05/01 21:53

ぼくも工学部の大学院を出て、社会に出てから経済学を勉強しなければならない羽目に陥ったのですが、大学の経済学のオーソドックスなやつはどうも乖離があって興味が持てませんでした。



やっぱり技術革新とか、イノベーションとか、シュンペーターとか、専門的に言えば、TFP(Total Factor of Productivity)などがきちんと書いてないと、理系と経済学との連結が出来ないことに気が付きました。

これらがオーソドックスな構成の中にも、平易にきちっと書いてあるのは、
■中谷巌『入門マクロ経済学』日本評論社
です。時流に乗ってる著者だけあって、現代的な気風を感じます。

またもっと堅くて、アカデミックですが、やはり技術とのつながりがきちっと分かるのは、
■渡辺千仭他『技術経済論』日科技連出版
著者は東京工大の教授です。

それから切り口がちょっと違いますが、イノベーション関連にもしっかり触れ、しかも読んでいて面白いのが、
■佐伯啓思『市場社会の経済学』新世社
ご存じかも知れませんが、著者は京都大学の論客です。

いずれも適当に数式を駆使した、骨太の本ですよ。
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この回答へのお礼

現在の私の経済学に対する興味とは、ちょっとずれているような気がします。
最初の質問の時に、明示しなかった私が悪いと思うのですが、経済学と技術との関連性は気にしていません。 ただ、数式に弱くないということを言いたいがために、理系という言葉を持ち出したのです。ちなみに、私の専攻は物理学です。
それにしても、ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2001/05/01 22:09

私も理系(数学系)で、多少経済に感心を持っていたものです。



先ず、経済学の教科書と言えば何と言っても、「サミュエルソンの経済学」、略して「サム経」ではないでしょうか?理系には数式が少なくて物足りないかも知れません。岩波書店です。

もし数式バリバリが好みなら「数理経済学(者)」と呼ばれる本なり先生を探せばいいんでしょうが、私は詳しくないです。

ただ、「数理経済学」と言っちゃうと、ノイマン流の「ゲームの理論」も理解する必要があるし、不動点定理を理解するには、「関数解析学」の知識が必要です。「関数解析学」は経済はいうに及ばず、理工学系の基礎として今や必須の学問です。
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この回答へのお礼

うぅーん、私の興味は経済学自体で、理科系に関連した経済学ではないのです。
上にも書いたのですが、理系という言葉を用いたのは、数式にアレルギーがないと言いたかっただけなんです。言葉足らずの質問で申し訳ありません。

「サミュエルソンの経済学」というのは何か有名そうで、よさそうですね。ちょっと、立ち読みしてみます。

ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2001/05/01 22:17

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ご回答よろしくお願いします。

Aベストアンサー

マルクス経済学派が多数派を占めていた大学といえば、
やはり東大と京大の経済学部でしょう。

ただ、
>マルクス経済学派の大学と近代経済学派の大学に二分
というのは、不正確な表現です。

ほとんどの有名大学(国私立)経済学部は、一つの大学・学部の中に、マルクス経済学派と近代経済学派の両者の教授が混在していました。
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その教授の比率が、
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Aベストアンサー

あなたの今現在の数学の理解にもよるでしょうが、高校数学を一から復習することには賛成できません。無駄な寄り道はせずに有名な経済数学の教科書を読んでみるのが最短の道であると思います。

ある程度の高校数学の知識があるに越したことはないのですが、いかんせん、高校の数学は「高等算数」としての色合いが強く、それが大学院での研究に直結することは少ないのです。

お勧めの経済数学の教科書は、少々古くはなりましたが、A.C.チャンの「現代経済学の数学基礎」です。後半の一部に古くなりすぎた記述はありますが、まずはこれを読みましょう。アメリカの教科書が優れているには理由があります。まず、アメリカの高校で習う数学は、日本に比べて、非常に基礎的なことばかりです日本の高校一年レベルまでと考えていい。日本のように奇をてらった問題を解かせるのではなく、「基本を大切にする」というのがアメリカのスタイルですね。このような学生に教えるのですから、基本的なことから説明せねばならない。第二に、アメリカの大学は日本と違いすさまじい競争社会です。学生は真剣に勉強しなければキックアウトされてしまう。だから、教科書を真剣に読みます。真剣に読む教科書ですから、読んで解らないもの、独学できないものは相手にされません。その意味からも、長らく愛読されているこの教科書はお勧めです。私は大昔、この本を読んだとき、「嗚呼、高校のときこの本を読んどけばなぁ。。。」
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 立命の松尾匡先生は、そうした力量を持つ数少ない先生(『「[図解雑学]マルクス経済学』という面白い本を執筆されている)の一人で、他にも同様のスタンスで研究・教育をされている先生が何人か存在しますが、少数派です(まあ、近代経済学を分かりやすく説明できる先生も実は限られるような気がしますが)。近代経済学の教育であれば、自分の専門分野以外は、教科書レベルでの理解で事足りますが、近代経済学を前提としたマルクス経済学となると、ミクロ・マクロのかなりの分野で相当の専門的知識を身につける必要がありますし、学説史の知識も必要です。それだけの力量がある学徒だと、別の分野に進んでしまうというのが現状のような気がします。

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 このあたりも、マルクス経済学と絡めて論じると面白いのですが、やはり力量の問題が壁になって、論じる人は少数派になってしまうのが現状のようです。

参考URL:http://matsuo-tadasu.ptu.jp/

 近代経済学の存在を前提としたうえで、そこでは説明しきれない問題点をマルクス経済学の立場からわかりやすく説明するには相当の力量が必要、というのが一因でしょう。
 立命の松尾匡先生は、そうした力量を持つ数少ない先生(『「[図解雑学]マルクス経済学』という面白い本を執筆されている)の一人で、他にも同様のスタンスで研究・教育をされている先生が何人か存在しますが、少数派です(まあ、近代経済学を分かりやすく説明できる先生も実は限られるような気がしますが)。近代経済学の教育であれば、自分...続きを読む

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石川氏のイッキにわかるが良いと思います。

http://14goukan.xxxxxxxx.jp/menu/nyu.html#eco

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マルクス経済学は現在、中国や北朝鮮で採用されているのですか?
日本共産党のマルクス経済学に対するスタンスはどうですか?

どなたか教えてください。

Aベストアンサー

マルクスが資本の動態分析をおこない、その結果を示したのが『資本論』です。これが経済学者マルクスの功績。
マルクスは哲学者でもあり、唯物弁証法という考え方を提唱しました。
またマルクスは社会主義者でもあり、前記の唯物弁証法に従って、資本主義は必然的に社会主義に移行し、それが高度に発達すれば共産主義に移行すると説きました。

この3種類のマルクスを混同するとわけがわからなくなります。経済学者としては一流、哲学者としては二流、社会主義者としては三流、などと言われますね。

『資本論』は資本の動き方を解明した論文ですから、マルクス経済学は「採用」するとかしないとかいうものではありません。資本主義社会において資本はどのように動くのかということを研究する、社会科学の一分野です。

ソ連など社会主義圏では「マルクス経済学に基づく経済政策」を採用したと言っていましたが、計画経済などをそう呼んだだけという側面が強いと思います。実際、社会主義国家の存在により、マルクスの経済学は政治的なバイアスを強く受けることになりました。これを批判して、「マルクス主義経済学」と「マルクス経済学」をはっきり分ける考え方もあります(科学とイデオロギーの分離)。

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マルクスが資本の動態分析をおこない、その結果を示したのが『資本論』です。これが経済学者マルクスの功績。
マルクスは哲学者でもあり、唯物弁証法という考え方を提唱しました。
またマルクスは社会主義者でもあり、前記の唯物弁証法に従って、資本主義は必然的に社会主義に移行し、それが高度に発達すれば共産主義に移行すると説きました。

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それが本来の価格より搾取されているというわけです。
またマルクスは経済と政治歴史を一体化させて動的なものと考えたのが革新的だったのですが、当たり前ですがその結論としてひとつの社会しか提起しませんでした。この辺りは研究不足ですが、研究すると矛盾が発生してしまうのであんまり研究しなかったのだと思います。

ただマルクスの着想点は、使い方を変えれば再利用できるかもしれません。ゼロから作り直すのです。最初のアイデアだけはそのままで。
前ほど完璧にはできないかもしれませんが、そうしないとマルクス経済学には何の価値もないんじゃないかと思います。
廃品利用です。

ピケティという人が、まったく別のルートをたどって、現代経済学の基盤から似ているニュアンスの状況分析を作り出しています。
ピーター・ドラッカーもつまるところ、経済は社会に従属すると言いたいわけです。社会が存続できなければ経済もまた存続できない。経済は社会が存続するためにこそ存在していると。
とりあえずこの辺で。
私も勉強不足で知らないことが多いです。

ピーター・ドラッカーによるとマルクス経済学は一分の隙もない完璧すぎるもので、あまりに完璧すぎて以後の発見を組み込むと矛盾が発生してしまう。それによりあらかじめ決められたドグマに絶対服従させるしかなく、自由を喪失したとあります。

まずそのあとにきた限界革命というものをマルクス経済学はうまく呑み込めませんでした。
需要と供給のバランスによって価格が決定されるという例の理屈です。

マルクス経済学ではなんとこれがありません。

限界革命以前には、価格は供給側の事情によって決定されると...続きを読む

Q経済学の素人です。経済学の面白さって?

経済学部を目指している高校3年生です。
経済学を学びたいと思った理由は、アフリカ人が餓死している中、
日本などの先進国は食べ残しを何万トンも捨てている実態が許せなかったからです。
国際経済の実態を学んで、そういう矛盾を解決したいと思いました。

ただ経済学部は一般の経済学を知らない高校生から見ると、
「金稼ぎを学ぶの?なんかやだ~」なんです。(簿が意見聞いた限り)
でも僕は経済学は、もっとおくが深くて面白いんだろうなぁ。
と勝手に思っています。
でも実際は自分でもどこが面白そうなのかすらよくわかりません。
経済学は面白いですか?だとしたら具体的にどのあたりが?
たぶん人によって意見は違うと思うのですが、
参考にしたいので回答お願いします。

Aベストアンサー

>国際経済の実態を学んで、
開発経済学を専攻にしたいという希望のようです。
開発経済学部のある大学もあります。早稲田のように経済学部がないと、政治経済学部になります。しかし、経済学部があれば、開発経済を学ぶには、経済学部の方を選択しないと、進路の展望がひらけないと思います。

>そういう矛盾を解決したいと思いました。
ここを政治家になってと捉えるなら、#1さんのおっしゃるように経済学も学べる政治経済学に進学する方がいいかもしれません。

>「金稼ぎを学ぶの?なんかやだ~」なんです。
経営学と混同されているようです。経営学を学ぶなら、商学部系統に進学した方がいいでしょう。

>経済学は面白いですか?だとしたら具体的にどのあたりが?
開発経済学はマクロ経済学やミクロ経済学の応用にあたる学問ですから、これらの基礎ができていないと難しいです。数学が苦手なら向きません。
高校生でも理解できるような本を読んでみてはどうでしょうか?
例えば、アマルティア・センの書いた新書
『貧困の克服-アジア発展の鍵は何か』集英社
ちょっと背伸びをするなら、
鈴村興太郎訳『福祉の経済学――財と潜在能力』(岩波書店, 1988年)
あたりを読んでみてはと思います。
これらの著作に興味がもてないようなら、政治学系統の方がいいかもしれません。

>国際経済の実態を学んで、
開発経済学を専攻にしたいという希望のようです。
開発経済学部のある大学もあります。早稲田のように経済学部がないと、政治経済学部になります。しかし、経済学部があれば、開発経済を学ぶには、経済学部の方を選択しないと、進路の展望がひらけないと思います。

>そういう矛盾を解決したいと思いました。
ここを政治家になってと捉えるなら、#1さんのおっしゃるように経済学も学べる政治経済学に進学する方がいいかもしれません。

>「金稼ぎを学ぶの?なんかやだ~」な...続きを読む


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