10秒目をつむったら…

「後進国は先進国とのギャップを埋めようとするために、先進国よりも速いスピードで成長する。」という成長率収斂の仮説についての、簡単でわかりやすい説明をお願いしますm(_ _)m。。もしあれば、それについて詳しく載っているホームページのアドレスもおねがいします。。

A 回答 (5件)

>私の場合、ガーシェンクロンではなくて、アブラモビッツの提唱した「キャッチアップ仮説」から、成長率を考えたい


・・とのことですが、
ガーシェンクロン説とアブラモビッツ説は別物ではありません。

ガーシェンクロン「相対的後進性仮説」
経済成長の初期における相対的後進性が大きいほど、その後の経済成長は急速になるという説。これは経済発展の開始が遅れ先進国とのギャップが大きいことは後進国が先進国から導入し得る技術が多いことを意味するという考え方に基づいています。
アブラモビッツ「社会的受容能力仮説」
後進国が先進国を追い上げるには、先進国との技術格差だけではなく、社会的受容能力(先進国技術を消化し国産化に結びつけるまでの国内的な制度・教育体制、企業組織等)の高さが必要であり、両者の結合が一国の潜在成長力、キャッチアップ力を決めるという説。

従いまして、
キャッチアップ仮説を理解するにはまずガーシェンクロンを理解する必要があります。
(#2さんがおっしゃっているのはそういう意味だと思います)
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#4の方も言う通り、経済成長論に大きく対立するような派閥はありません(と思います)。


ソローとアブラモヴィッツも共著があったと思うし。

ざっくりと内容を把握したいのなら、↓のURLで"Workshop on productivity ..." から"New evidence on ..."を探してくださいな。
このサイトで著作物をリンクするのは禁止されているので。

よく引用されている下の論文を探すのが一番手っ取り早いとは思います。そちらの大学(ですよね?)の図書館でも簡単に探せるでしょうから・・・。

Abramovitz, M. (1986). "Catching Up, Forging Ahead, and Falling Behind", Journal of Economic
History, XLVI, 385-406.

参考URL:http://aghistory.ucdavis.edu/
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soasさんの言われているのは、経済成長論で言うところの「収束・収斂(convergence)」の議論のことでしょうか?収束の議論の出発点は理論的帰結から始まります。

新古典派成長モデル(ソローモデル・ラムゼイモデル)を単純に考えれば、定常均衡より遠いところにある経済は、近くにある経済よりも急速に成長し、各経済は次第に同じ状態に収束していくと解釈できます。これを絶対的収束性といいます。ところが、世界中の国のデータをとってこれを実証的に調べてみると全く支持できないという結論が出てきます。そこで、これは新古典派成長理論の争点の一つとなっていたのですが、この論争にバローとサライマーティンという経済学者がひとつの結論を出しました。彼らによれば、似通った前提条件(政治・教育など)を持つ国同士で比べてみると、確かに収束性は成立しているし、新古典派モデルで言うところの収束性とは、厳密に解釈すればこの「条件付収束性」のことである、との結論が導き出されます。

これはマクロの成長論の基本段階でよく出されるテーマですので、代表的な教科書を読めばすぐに理解できると思います。

例えば、

経済成長理論入門―新古典派から内生的成長理論へ
チャールズ・I. ジョーンズ著
日本経済新聞社
ISBN: 4532131766

を図書館などで借りてはどうでしょうか?

もう少し上級には、
Barro and Sala-i-Martin のEconomic Growth
David Romer のAdvanced Macroeconomics
がお薦めですが、初心者にはちときついかも。。。
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この回答へのお礼

回答ありがとうごさいましたm(_ _)m
やはり、成長率収斂については、ソローモデルを基礎として考えるのが、主流なんですか?
アブラモビッツの提唱した、「キャッチアップ仮説」をもとに、19世紀におきた、世界各国の成長率の上昇について考えたいんですが。。
あと、上記の図書も大変参考になるんですが、何か、手ごろに参考にできるURLなどがあれば教えてクダサイ☆

お礼日時:2003/12/05 23:21

ガーシェンクロンという経済学者の提唱した「後発性の利益」という概念がそのオリジナルだと思います。

経済学事典か、鳥居恭彦著『経済発展理論』(東洋経済新報社・経済学入門叢書シリーズ10)が参考になると思います。日本の戦後の高度成長もある程度この理論で説明できるとされています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました☆
でも、私の場合、ガーシェンクロンではなくて、アブラモビッツの提唱した「キャッチアップ仮説」から、成長率を考えたいんです。。
あと、今日本国外で勉強をしているため、すぐに和書を手に入れることができません。何か、参考にできるURLがあれば、教えてくださいm(_ _)m

お礼日時:2003/12/05 23:14

「成長率収斂」ということは、最初高かった後進国の成長率が先進国のものに近付く(次第に下がる)って事ですよね?



70年代のアメリカを例に取れば、日本やドイツなど他の貿易相手国の方が成長率は高かったけれど、次第に成長率が横並びになりました。

キャッチアップ過程にある国々はイノベーションを吸収すれば生産性が向上し、多国籍企業が進出すれば生産規模が拡大します。あるいは、模倣も低コストで成長を実現できるため、高い経済成長率と実現できます。
でも、テクノロジーが浸透してしまうとそれ以降のR&Dのスピードを速めることは難しいため、成長率が横並びになるのです。

ホームページは存じ上げませんが、経済成長に関してはシュンペーターやソローの理論をもう一度見直すことをお勧めします。これが前の質問内容の答えにもなるのではないでしょうか?
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この回答へのお礼

回答ありがとうございましたm(_ _)m
おおまかな、内容が理解できました。
でも、シュンベーターやソローではなくて、アブラモビッツの観点から、このキャッチアップ効果について考えたいんです。。
なにか、それについてわかることがあれば、また教えてクダサイ☆

お礼日時:2003/12/05 23:08

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