チップコンデンサの寄生インダクタンスは環境によって変化しないのでしょうか?
例えば、0.6mmx0.3mm 5pF のチップコンデンサには、0.2nH程度の寄生インダクタンスが
あると、メーカーのカタログに記載されています。長さがあれば、インダクタンスが発生する
のは分かるのですが、どのような環境条件でも本当に(ほぼ)0.2nHなのかと疑っています。
薄い(地導体までの距離が少ない)誘電体基板と、厚い基板では、値が大きく変わる
ような気がする(0.1nH~0.3nH ?)のですが、いかがでしょうか。
教えてください。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
測定に使用する測定器はどのような物を使ってどんな周波数で測っていますか?
試験用基板の線路の特性インピーダンスは何Ωになっていますか?
コンデンサの代わりに高周波用の抵抗を接続した時にちゃんと抵抗に見えていますか?
高い周波数では測定器のインピーダンスと被測定物を結ぶ線路のインピーダンスが変化するとインピーダンスが変化します。
線路の線幅を同じにして基板の厚みを変えると線路の特性インピーダンスが変わるので測定値が変化しても不思議はありません。
村田製作所では下記のような冶具/試験基板を使ってSパラメータを測定しています。
http://www.murata.co.jp/products/design_support/ …
この回答への補足
疑問に思っただけで、測定等はしていません。
正確に測れる測定器や測定方法を知っていたら、やってみるのですが...
教えていただいた村田の測定条件を見ました。
シャントの測定では20オームラインを使っているのですね。
ちょっと不思議です。なぜ50オームでないのか御存知でしたら、お手数ですが
再度教えて頂けませんでしょうか。お願いします。
No.3
- 回答日時:
理学的なインダクタンスと工学的なインダクタンスの違いってとこでしょうか?
メーカーのカタログに記載されてるのは、完全に工学的な(つまり実際の試験基板に実装して、実際の測定器で測った)インダクタンスです。カタログも簡易版じゃなくて詳細版には測定条件も書いてますよ!!
それを理学的な、寄生素子ゼロ、誤差ゼロ、長さゼロみたいな理想測定器で測った値とか、シミュレーションに使う値とかと混同しちゃだめです。
カタログと違う条件で使うなら、必要に応じてカタログの値を補正して使いましょう。
この回答への補足
回答した頂いたみなさん、方向性を示して頂きありがとうございました。
一番知りたい部分の回答を頂けなかったのは、残念でしたが、裏を返せば
それだけ難しい、又は、気にされてなかった質問と言う事かもしれません。
有用な情報を頂いた#1の回答者様をベストアンサーとさせて頂きます。
ありがとうございました。この場所をお借りしてお礼申し上げます。
回答ありがとうございます。
>理学的なインダクタンスと工学的なインダクタンスの違いってとこでしょうか?
等価回路のインダクタンス値の持ち方に興味を持っております。
集中定数としてインダクタンス値を持つものなのか、そうでないのかが
知りたい事の一つでした。
>詳細版には測定条件も書いてますよ!!
これは、#1の回答者様に教えて頂きましたので承知しております。
ある条件での測定と言う事で、絶対的な値でない事がわかり、
インダクタンスは集中定数ではないと理解しました。
>カタログと違う条件で使うなら、必要に応じてカタログの値を補正して使いましょう。
知りたいのはこの部分なんです。どのように補正すればいいのでしょうか。
私が予想しているように、測定環境より誘電体厚が薄ければ、インダクタンス値は
少なくなるのでしょうか?正確な数値まではいらないので、考え方として正しいか
どうかを教えて頂くとありがたいです。
No.2
- 回答日時:
0.6mmx0.3mmのチップコンデンサでは寄生インダクタンスが変化するであろう要因はほとんどありません
チップコンデンサの寄生インダクタンスではなく、チップコンデンサを使用した回路の寄生インダクタンスなら、環境で変化する可能性はあります
もともと0.2nHは 真値が0.1~0.3nhの可能性はあります
疑うのは勝手ですが、疑うに足る根拠を提示できますか(論破に耐えうる
回答ありがとうございます。
>疑うのは勝手ですが、疑うに足る根拠を提示できますか
>(論破に耐えうる
そんな大げさな。ちょっと疑問に思っただけです。
もしかしてメーカーの方ですか?いつもこんな質問に、辟易されてたりして。
疑問を真面目に説明すると
寄生インダクタは、厳密な意味での集中定数でない事は、お分かりかと
思います。そうすると、一体どこからインダクタが出てくるかと言うと
電極(内部のくし状電極含む)が伝送線路の一部のような働きをしているのでは
と予想しました。
密に結合しているコンデンサの両極が伝送線路に見えているのではないかと
言う意味です。この仮定が正しければ、伝送線路が見るグランドの距離で
インダクタの値が変化するのではないかと言うのが私の考えです。
寄生インダクタは、伝送線路的な考えでうまく説明できないのであれば、
どのように考えればいいのかを教えて頂くとありがたいです。
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