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なぜ、インダス、黄河、エジプト、マヤ、チグリスユーフラテス、十字軍時代のイスラムなどの文明ではなくヨーロッパ(欧州)の中世以降の文明のみが現在の高度な科学文明を発達できたのでしょうか。
ある人に聞くと、ヨーロッパはキリスト教を信仰したので世界全体が人間のものであるとの概念を持ちそれが遠因となっているとの答えをもらいましたが、ほかの宗教でも世界は人間のためにあると(明言してなくとも)していると思います。また中国では「指南車」などの高度な機械が皇帝のために、また、ロケットの祖先と呼ばれる火矢が開発されてもその先がありません。今日のように、科学のみでなく、哲学その他の学問を体系的に発展させ、高度な機械をグローバルな視点で発展させた文明は他にはないように思えます。マヤ文明でさえあそこまで精密な暦、建築技術を持ちながらそこで途絶えていると(知識の少ない私は)思っています。
キリスト教を根拠にされた方についての私の考えは、世界征服では、中国も唐の時代に、アレキサンダーもその時代に当時としての世界征服の半ばまで入っていますがそれで終わっており、文明の発展が途絶えています。ガリレオやニュートンなどの現代科学の創始者的な人たちが現れるようにできた要因はなんなのでしょうか。
いろいろな不思議が取り上げられていますが、最大の不思議は、なぜヨーロッパのみが機械文明以降にたどり着けたのでしょうか?
長文ですが、よろしくご指導ください。
なお、アトランティスやムウなどの(想像上の文明と思われるものはここでは対象外とさせていただきます。
また、宇宙人が指導したなどのSF的な回答も対象外とさせてください。

A 回答 (15件中11~15件)

一言で言うなら 富の蓄積 でしょう。



植民地から富を搾取したために、「生きるため」以外の「余計なこと」に精を出す余裕が他の地域よりあったのだと思います。

鉄などの金属がヨーロッパ(と言っても、全体ではなく、フランスやオーストリアなどに偏った?)に集まって、機械装置も作りやすかったでしょう。

グーテンベルグの活版印刷も有名ですが、「他人の考え」を聞いたり受け継いだりしていくことにより、一人で一から思いつくよりも遥かに効率が良かったと思います。

その最たるものが初等~高等教育です。王やパトロンが金を出す、という文化が根付いていたために、裕福な家に生まれたものは幼少の頃から家庭教師を付けてもらったり大学に進むことが可能でした。「学校」というものが寺子屋などよりもずっと進んだシステムだったと思います。アカデミーに相当するものも西洋以外では聞いたことがありません。


また、「移動」「通信」などが発達すると競争が激化し、発展につながったと思います。
その一つが「特許」です。「ドイツの○○がこんなことをしている」と聞いたフランスの△△は、追いつき追い越さないと大儲けできない、とあせってより実験の回数を増やしたのではないでしょうか。
同じ時代の中国人も他の国の人間も頭の良さは同じくらいだったと思いますが、仲間内からいろいろな情報を得て個人でいろいろな科学実験をする、という土壌はなかったと思います。
例えば、ガラスを作る技術はあっても、いろいろな形のフラスコを作る、という発想が広まらなかったのが、日本や中国やトルコの不幸です。

ネジや歯車などももっと早く東洋に輸入されていれば、西洋と東洋で競争ができたでしょうに。水車が作れたなら鉄や真鍮で歯車も作れた気がしますが。惜しい。


3つ目は、ルネサンスです。
西洋では「新しいことへの挑戦」ということ自体が流行しました。
実際に「機械」(特に動力のことをおっしゃっているのでしょう?)が生まれるのはだいぶ後ですが、
錬金術などの化学・物理学の発展が、科学的な思考法(仮説→実験→結論(→実用、特許))を育てたと思います。日本は海に囲まれていたがゆえに国内戦争を繰り返していたのと鎖国したのが、もったいなかったですね。
でも、日本には日本が一号である発明がきっとあると思いますよ、特に江戸時代に。
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 キリスト教を含む「一神教」は、「神がこの世を創った」ことを信じているので、すべての出来事は一つの「原理・原則」に従っている、という信念があるようです。

神は完璧であって、気まぐれにいい加減なその場限りのことはしない、という信念。(というか、それが真理であると心から信じている)
 アインシュタインが「相対性理論」を確立したのも、「物理現象は一つの原理で全て説明できなければならない」と信じていたからと言われています。
 これに加えて、農耕文明=集団親和重視=情緒的・感情的思考パターンと、狩猟文明=個人主義=論理的思考パターンの違いでしょうか。

 物理、化学や生物などの異なる局面、宇宙の規模から素粒子の世界まで、同じ原理で説明しようという共通理念があれば、数多くの科学者の成果を総合し、それをベースにさらにその上を考える、という社会的な蓄積が大きくなるものと思います。

 日本のように、自然界のあちこちに「八百万の神」がいると考え、個別の現象がそれぞれ違った神の仕業で、独立した別個の法則の結果と考えてしまうと、その場限りの理解や説明で終わってしまい、科学技術の蓄積が促進されにくいかもしれません。

 日本が「個別の匠の技」では優れていても、自動車やプラントといった「システム」作りに弱いのは、そういったDNAの違いかなと思います。
 イスラム世界も一神教で、マヤやインカも一神教だったと思いますので、必ずしもこれだけで説明できるものではないかもしれませんが、一つの考え方として。
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そんなあなたにお勧めです。


http://www.soshisha.com/book_search/detail/1_100 …
銃・病原菌・鉄(上)
――1万3000年にわたる人類史の謎
ジャレド・ダイアモンド 著 /倉骨彰 訳

全ては偶然(環境など外的要因の複合)というのが著者の説。
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いや?


機械文明、ってのがどの程度の事を言ってるのか?にもよるけど、日本でも古くから「からくり」って文化はあったわけで。で、その伝来は恐らく中国だったわけで。(まあ、歯車が絡んでるから、大元はギリシャとも言えるけど。)

船なんかは機械技術の塊だろう。様々な地域で、様々な仕組みを備えた船が造られている。建築技術がその源泉だよね。

動力?蒸気機関の事を言ってるなら、実はローマ帝国時代にも蒸気機関はあったらしい。産業を興すほどではなかったわけだが。


機械、ってのがどこまでを指すかによる。
機械業界的には、機械文明は古代の4大文明の時から既にあった、という認識。コロ車がそうだ。コロが車輪になり、更に機械としては進んだ。マヤには歯車さえあったという。

一般的には人力とか環境じゃない動力がついて、やっと機械なのかな?
そういう意味では確かにヨーロッパがその先駆け。
ただ、想像して欲しい。あの時代は既に世界中で交易がなされ(大航海時代は既に昔の話)一地域で生み出された技術は、すぐさま他の地域に伝搬する。
もし、そうじゃなかったら?他の文明は動力に辿りつけなかったんだろうか?

多分、それは違うと思うよ。火薬だってあったし、水力だってあった。電気さえあったわけで。なにより、「からくり」という考え方があった。
蒸気ではないにしろ、何かしら連続して働く機関に辿り着くのは時間の問題だったと思うよ。だって、永久機関とか世界中どこでも誰でも夢見てたわけなんだから。

蒸気機関が既にあるから、その方向で世界中が考えだした。
たまたま、最初に実用化させた地域がヨーロッパだった。そう考えるのが自然だと思う。


何度も言うけど、帆船がある時点で、動力を使う機械についての発想は既にあるものだと言える。
何故なら、帆船とは気圧差を利用した機械に他ならないから。
あれをコンパクトに改良したのが蒸気機関だと思いねぇ。
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機械の文明は目立っているが、哲学に関してはさほどのモノでもない。


機械の発達は、戦争が頻発して技術競争が盛んになったからです。
現代生活を支えるインフラも、軍事技術から生まれた物が非常に多いです。
一国による支配が続いているだけならば、競争なんて生まれないですからね。

個人的印象ですが、産業革命時の機械文明より、古代ローマのインフラの方が
余程すごいと思います。質問者が機械文明がすごいと思うのは、この程度だと思いますよ。
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