
ある企業が生産効率を高め他社より安い製品を出すために色んな方法でイノベーションをしますよね。
よって少ない人数で生産できるようになりますが、余剰人員がでてしまいます。
その人員を吸収できなければ、経済のパイは増えないと考えていいのでしょうか?
1日に10人前生産できる農業だけに従事していた村(10人)があるとして、宇宙人がきて技術を教えてくれて、生産性が2倍になったとします。これだと1日生き延びるためには5人働くので十分なので5人が余ってしまいます。この5人が別の5人が交換したいと思うものを見つけ(例えば魚)交換できるようにしないとパイが全く増えない。
そういうことでしょうか?
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
>余剰人員を吸収できなければ経済のパイは増えない?
文脈から「経済のパイは増えない」を「消費(需要)は拡大しない」と理解して回答します。
現代の企業生産の目的は、個人的消費の拡大を目的とはしていません。生産の為の生産、利潤確保のための生産が主たる目的です。ですから、生産性向上は、ある意味では生産と消費との矛盾の拡大します。
質問者が指摘しているように生産性向上は省人化という合理化策を伴うのが一般的です。そのことは、省人化が正社員の減少と派遣労働者の増加という現象をもたらしている現実がよく示しています。この場合、各自の消費力が減退していることは明らかです。生産性の向上が全体の消費・需要に否定的に働く-このことは、正に生産と消費との矛盾と言えます。
付け加えれば、生産と消費との矛盾が大きくなれば経済恐慌という形で強制的にその矛盾が調節されます。つまり、現代の企業生産は好景気と不況という景気循環から逃れることができないということです。
Q、そういうことでしょうか?
A、正にその通りです。
回答ありがとうございます。
生産と消費との矛盾・・・。なるほど。そうですよね。
それを内需政策としてのケインズで対処してきたが、財政赤字で対処できなくなってしまったってこですかね。
No.4
- 回答日時:
> その人員を吸収できなければ、経済のパイは増えないと考えていいのでしょうか?
その通りです。
というか、労働以外の投入と最終的な生産量が変わらなければ、GDPの意味でのパイは全く同じになります。
10人で米を100俵作っていたものがイノベーションによって5人で100俵作れるようになった場合、GDPは変わりません。一方、例えば種もみが3kg必要だったものが1kgで済むようになれば、必要な労働力が変わらなくてもGDPは増えます。
10人が5人にというイノベーションで変わるのは、生産物の分け方です。
今までは10人で分けていたものが5人で分けるわけですから、単純に2倍もらえることになります。また必要とされない人には当たらないかもしれません。
No.3
- 回答日時:
生産効率を高める目的はそれだけじゃないですよ。
もちろん、今までより生産高を上げるため、という時もありますが、研究開発や新製品生産など別のところに人材を回したいので、従来製品は少ない要員で生産するために効率を改善したり、自動化や省力化などをします。
その村人のたとえなら、魚に当たりますね。
米しか作ってなければ米しか食べられません。
野菜も食べたければ、少ない人数で同じ量の米を生産するようにして野菜を作るマンパワーを引き出しす必要があります。
さらに魚も食べたければ、もっと生産効率を上げて、米や野菜は3人くらいで10人分作れるようにしないといけません。
そうやって新製品開発や新市場の開発に力をいれることによって生活が豊かになります。
言い換えれば、生産効率を上げなければ、今と何も変らず、生活は豊かにならず、給料も増えないですね。
仕事とは、業務+改善 です。業務(やるべきこと)だけをやっていては進歩が無いし、他社に負けます。
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