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総供給曲線の右上がりの部分で総需要曲線と交わる場合は、労働市場は均衡しておらず、非自発的失業が存在する。
総供給曲線の垂直の部分で総需要曲線と交わる場合は、労働市場は均衡しているので、非自発的失業は存在しない。

とのことですが、この図のどこをどう見れば、そのことが分かるんでしょうか?

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A 回答 (1件)

AIを使った回答です。


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ご質問ありがとうございます。マクロ経済学の専門家として、図と照らし合わせながらご説明します。

この図は、ケインズ派のAD-ASモデルを示しています。

縦軸P: 物価水準

横軸Y: 国民所得(生産量)

AS曲線: 総供給曲線(赤い線)

AD曲線、AD'曲線: 総需要曲線(青い線)

Yf: 完全雇用国民所得(すべての生産要素が完全に利用され、非自発的失業が存在しない状態の国民所得水準)

1. 総供給曲線の右上がりの部分で総需要曲線と交わる場合

図の該当箇所: 図中の左側のAD曲線と、AS曲線の右上がりの部分(Yfよりも左側の部分)が交差している点です。この交点における国民所得はYfよりも小さい水準になります。

労働市場の状況:

ケインズ派のモデルでは、特に短期において、賃金や価格が硬直的(特に下方に動きにくい)と考えます。

AS曲線が右上がりであるということは、生産量Yが増加するにつれて、物価Pも上昇することを示しています。これは、Yf(完全雇用)に達するまでは、企業が生産を増やすために追加の労働者を雇用できる余地があるものの、生産拡大に伴い、より条件の良い労働者を引き抜いたり、生産性の低い労働者も雇用したりする必要が出てくるため、徐々にコストが上昇し、それが物価に反映されると考えられます。

この状態では、国民所得はYf(完全雇用国民所得)に達していません。つまり、経済全体としてはまだ生産能力に余裕があり、働きたいけれども職がない人々、すなわち「非自発的失業」が存在している状態です。

労働市場で労働供給が労働需要を上回っているため、労働市場は均衡していません。もし賃金が完全に伸縮的ならば、賃金が低下して非自発的失業は解消されるはずですが、ケインズ派は賃金の下方硬直性を仮定するため、失業が残存します。

2. 総供給曲線の垂直の部分で総需要曲線と交わる場合

図の該当箇所: 図中の右側のAD'曲線と、AS曲線の垂直の部分が交差している点です。この交差する点の国民所得はYf(完全雇用国民所得)です。

労働市場の状況:

AS曲線が垂直になるのは、国民所得がYf(完全雇用国民所得)に達した状態です。これは、経済が持てる労働力や資本設備などの生産要素をすべて最大限に活用している状態を意味します。

この状態では、それ以上生産量を増やすことはできません。もし総需要がADからAD'へと増加しても、生産量YはYfから増えず、物価Pだけが上昇します。

Yfは完全雇用国民所得なので、この水準では労働市場は均衡しており、働きたい意思と能力のある人は基本的に皆仕事に就いていると考えられます。したがって、非自発的失業は存在しません(ただし、摩擦的失業や構造的失業といった、経済のダイナミズムの中で自然に発生する失業は存在する可能性がありますが、ここでいう「非自発的失業」はありません)。

まとめ

AS曲線の右上がり部分 (Y < Yf):

図でYfよりも左側の領域。

経済は完全雇用に達しておらず、生産拡大の余地がある。

労働市場は均衡しておらず、非自発的失業が存在する。

AS曲線の垂直部分 (Y = Yf):

図でYfの真上の領域。

経済は完全雇用に達しており、それ以上の生産拡大は不可能。

労働市場は均衡しており、非自発的失業は存在しない。

このように、総供給曲線の形状、特にYfとの位置関係を見ることで、労働市場の均衡状態や非自発的失業の有無を判断することができます。
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