屈折需要曲線というのは、なんでMCとMC'の間で、限界収入曲線が途切れるんでしょうか？

屈折需要曲線というのは、なんでMCとMC'の間で、限界収入曲線が途切れるんでしょうか？

質問者からの補足コメント

• すみません、そもそもですね、
  なんで
  
  屈折需要曲線という概念は絶対に必要だ、
  
  と考えられたんでしょうか？

  No.1の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時：2025/06/02 16:24

No.2 ベストアンサー 回答者： gootarohanako 回答日時： 2025/06/02 17:47

＞屈折需要曲線という概念は絶対に必要だ、

と考えられたんでしょうか？

モデル（この場合は屈折需要曲線というモデル）というものは経済のいろいろの現象を説明するために提起される。独占の支配する産業ではしばしば限界費用が上昇しても価格は上昇しないし、生産量も固定されているという現象が観察される。これはある意味で謎だ。なぜなら独占の標準的モデルによれば、MCが上がる（シフトする）と、価格は上昇し、生産量は低下するはずなのだ。屈折需要曲線説はなぜ上のような謎＝疑問にたいする唯一の説明ではないが、少なくとも合理的な説明を与える、ということだ。

この回答へのお礼

大変詳しく教えていただき、ありがとうございました！

お礼日時：2025/06/03 09:54

No.1 回答者： gootarohanako 回答日時： 2025/06/02 16:08

「なんで」とは数学的にですか？

いま逆需要曲線が
P=b - aX
であたえられるとき、限界収入曲線は
MR＝ｂ- 2aX
となる。なぜなら、R＝PX＝ (b-aX)X=bX-aX^2
MR=dR/dx= b -2aX
となるからだ。
いま、E点の左側の逆需要曲線を
P＝b - aX
と書くと、E点の左側の限界収入曲線は
MR=b-2aX
E点の右側の逆需要曲線を
P =c - eX
と書くと、E点の右側の限界収入曲線は
MR=c-2eX
となり
b < c
a < e
かつ
P*=b - aX* =c - eX*
となることはいいですか？
X*におけるMR(A)とMR(B)の大きさを比較し、前者のほうが後者より大きいことを示せばよい。
MR(A)=b-2aX*
MR(B)=c-2eX*
より
MR(A)-MR(B)=(b-c) - 2(a-e)X*=-(a-e)X*>0
となる（なぜ？）よって、
MR(A) > MR(B)
限界収入曲線は需要の屈折点で連続ではなく、ジャンプ・ダウンする。