SM3やPAC3で戦闘機は撃ち落とせる？

SM3やパトリオットで大陸間弾道ミサイルを撃ち落とす為に1兆円以上のお金がつぎ込まれているらしいですが、大陸間弾道ミサイルよりスピードが遅い戦闘機等は撃墜できますか？

No.2 回答者： HALTWO 回答日時： 2012/04/07 12:28

やってできないことはありませんが、御質問者さんも御気付きである通り、お金の無駄ですので、やりません(汗)。

大砲で用いられる弾が訓練用と対空用、対艦用、対地用などに分かれているように、Missile 発射 System も同じ発射基から目的別に異なる Missile を発射できるようになっています。

PAC3 の場合は A No.1 phantom1 さんが解説された通り、弾道 Missile 迎撃用には MIM104F ERInT (Extended Range Interceptor Missile) Missile を、対航空機用には MIM104A から MIM104D まで 4 種類ある (訓練用は別) Patriot Missile を使用できるようになっており、自衛隊の Patriot 中隊は 1 輌の発射機に 4 基の Patriot Missile を携行する車輌を最大 8 輌連結して同時運用できるようになっていますので、各車輌に全て PAC3 (MIM104F) Missile を携行する形態から各々の車輌に MIM104A から MIM104F までの異なる Patriot Missile を携行させて異なる種類の目標に対応させることもできるようになっています。

SM3 (Standard Missile 3) を使用できる日本の Aegis 艦の場合は Mk158/159 という 158 基もの発射機 (最新型の Mk41 では 159 基) を甲板上に有しており、各々の発射機には SM3 以外にも対航空機用の SM2、対潜水艦用の ASROC を搭載して全てを同時或いは連射させることが可能になっていますので 1 度に 100 機近い戦闘爆撃機に襲われても全ての戦闘爆撃機に対して SM2 対航空機用 Missile を最短連射でほぼ同時に発射、個別に誘導できるようになっています。・・・誘導 System は 3 基しかありませんが、最終誘導だけを行えば良いようになっていますので、各々の SM2 対航空機用 Missile が目標に到達する少し前に 3 基ずつ、僅かな時間だけ誘導 Data を送信してやれば良いようになっています。

Missile 本体の値段は、Patriot にせよ Standard にせよ、当然のことながら戦闘爆撃機を相手にしては割に合わないような ABM (対弾道弾用 Missile) よりも遙かに安価なものになっています。・・・ABM 用は少量生産ですのでバカ高いですが、対空用は大量生産品ですので・・・。

この回答へのお礼

なるほど！

お礼日時：2012/04/10 17:45

No.1 回答者： phantom1 回答日時： 2012/04/07 05:26

PAC-3ミサイルでは可能です。

最新型では、弾道弾、航空機の他に、巡航ミサイルなどの識別も可能なようですが、最大射程は20km（射高は15km）と短くなっています。
なぜ射程が短いのかといいますと、PAC-3システムとは、ERINTミサイルという、パトリオットとは本来違うミサイルを、発射機として実績のあるパトリオットシステムに搭載したものだからです。
PAC-3弾は通常のパトリオットミサイル(PAC-2)より小型軽量で、PAC-2弾が一発収まるキャニスターに四発が装填され、PAC-2では四連装だったものが、同じサイズで十六連装になっています。そして、弾体が小型の分、射程は三分の一以下になっています。
弾道弾を迎撃する際には、近接信管による破片では破壊効果が薄いため、弾頭を直撃させ、ミサイル全体の運動エネルギーで破壊します（Hit-to-kill）。そのため高機動な弾体とする必要から、小型で短射程のミサイルになったようです。
航空機に対処する際には、リサリティ・エンハンサと呼ばれる弾頭を使用します。これは、命中する寸前で225グラムの金属ペレット24個を進行方向に放出し、見かけ上のミサイル直径を増大させ、命中率を上げる弾頭です。

SM-3は大気圏外を飛翔中の弾道弾を迎撃するミサイルで、弾頭部が大気圏外機動用に出来ていますので、大気圏内での航空機迎撃はできません。

この回答へのお礼

なるほど！

お礼日時：2012/04/10 17:46