
こんにちは、どうかよろしくお願いします。
『案件』という言葉の意味・使い方について、教えて頂けますでしょうか。
goo国語辞書によると、
あん‐けん【案件】
1 問題となっている事柄。審議しなければならない事柄。「重要―」
2 訴訟になっている箇条。訴訟事件。
…とあります。
自分もこの認識だったので、この言葉を
『解決しなくてはいけないやっかいごと』
『どちらかというと持っていたくないものだが、仕方なく抱えてしまう問題ごと』
『ものごとがうまく運んでいるときは、問題が全て解決しているわけなので、案件は抱えていない』
『すなわち、「案件がない」のがニュートラルな状態。「案件がある」のはニュートラルから外れた状態』
といったニュアンスで認識・使用していました。
ところが、営業職に就く知人が、
「社長の人望がないから、一件も案件がない」
=社長の人望がないから、営業をかけても話が進まず、今時点話の進んでいる営業先がない…という意味…
…で、『案件』という言葉を使用していました。
国語辞書の意味や、私の認識とは、大分違っているようです。
すなわち、知人の言葉の中では
『案件は、持っていたい好ましいもの』
『「案件を持っている」のがニュートラルな状態。「案件を持っていない」現状は、マズい状態』
といったニュアンスで使われていると思うのです。
しかしながら、『案件』という言葉でweb検索してみると、主にビジネスの世界で、実際には知人のニュアンスで使用されている気がするのです。
どちらが正しいのでしょうか。
どうか、よろしくお願いします。
A 回答 (4件)
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No.4
- 回答日時:
「案」は思案・考案という動詞から議案・原案の意味にも、延いては公文書や裁判の書類を指しますが、国字としては単に「計画」や「下書き」を意味します。
また「件」は、区分や個条からそれが指す事柄や、更にはその個数を示す数詞を表します。
ここから、ご指摘のように、元々はご指摘のgoo国語辞書の意味なのですが、国字としてのニュアンスが強まった用法として、計画素案や提案事項、更には営業などでは数字アップのための開拓ワークや客先対象させ含んだ言い方に広がっています。
この国字ニュアンスの拡張については1995年刊の和英辞典に次のように簡単に載っています。
「あんけん 案件 (項目)item ; (事柄)matter」(「カレッジ ライトハウス英和辞典」研究社)
ですから、元々の意味は対処すべき”matter in question /issue /problem”であったのでしょうが、ニュートラルな"item /topic"でもある点が、ちょうど国字の意味と重なるため、ニュートラルどころか積極的な意味さえ重ねられる、いわばジョーカー的に曖昧ゾーンを衝いた、実に「重宝な」ビジネス用語となって替わってしまっているのではないでしょうか。
http://ejje.weblio.jp/content/%E6%A1%88%E4%BB%B6
http://www.websaru.info/%E6%A1%88%E4%BB%B6.html
案件はそのまま英語に置き換えが難しいのでしょう。
http://bridge2005.blog.so-net.ne.jp/2006-08-29
「営業案件」
http://mymemory.translated.net/jp/Japanese/Engli …
「引き合い案件リスト」
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/40561.html
もっと意味の絞りやすい表現が使えるだろうにと思うのですが、今はこれが「トレンド」なのでしょうか。
No.3
- 回答日時:
案件=未決定もしくは未決着の、審議中・審理中・審査中の事件や事柄、新たな提案や改正案、現在進行中の社会問題などを指します。
つまり、未解決の事案、事象への対処法など幅広く使われていると思いますが。
一時、企業内での社員提案制度が流行りました。
一般人も、メディアなどへの投書や提案も幅広く多数行えるようになりました。
それらに対し、企業・メディア側の担当者は、取り扱いを協議または職責において決定するのですが、未決定の段階の事柄が正に案件です。
個人としても、今後の生活設計から数日間の予定の立て方など、未決定・未確定の段階の事柄であれば、案件と呼んで差し支えないでしょう。
No.2
- 回答日時:
>『案件』という言葉の意味・使い方
↓
質問文を拝見しながら思ったのは・・・「どちらも正しい。シチュエーションや前後のセンテンスで使い分けるニュアンス上の差異であり、主に記述文章で使う言葉ですから、文体や文章の流れの中で意図や意味合いを使い分けている。」
記述語や口語の中には、本来の意味や語源・出典を超え定着した意味や表現を示し表す場合も、社会の発展や多様な価値観や広範で細かくセグメントされた世界とか分野では多く増加していると思います。
<私見>
文字通り、「案」は提案・アイデア・懸案・事案の意味であり、「件」は事件・与件・質問し調査するテーマーや方式の意味があります。
その為に、ビジネス会話や業務書式では、首件とか、件の<くだんの>、アイデアやテーマーを包含・総称して使用される場合に用いる。
> 記述語や口語の中には、本来の意味や語源・出典を超え定着した意味や表現を示し表す場合も、社会の発展や多様な価値観や広範で細かくセグメントされた世界とか分野では多く増加していると思います。
なるほど、納得です。
ありがとうございました!
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