「社会」のカテゴリーを選らばず、「哲学」(宗教のカテがない)のカテにした点をくんでくれたら幸いです。
キリスト教において、結婚式とはどんな意味があるのでしょうか(宗教的な意味で)。
また、どこからどこまでが儀式なのでしょうか(お米を振りかけたり、新婦が花束を投げたりは余興?)。
「神の前で誓う」とは、キリスト教の世界で、「何を行っている」のでしょうか。
たとえば、食事の前に「いただきます」というのも儀式だと思うのです。キリスト世界でも「何か祈りのような儀式」をやっているのを映画などでよく見かけます。
あれは、「物を食べる」とは「この世の糧=神の体」を「摂食」するのだという儀式だと思われ、この点は分かる気がするのです。
「結婚式」の儀式は、改めて考えてみると、ふと分からなくなりました。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
”キリスト教において、結婚式とはどんな意味があるのでしょうか”
↑
キリスト教においては、人は神と約束を交わします。
他の人とは、神を通じて、間接的に関与するだけです。
だから、キリスト教信者は、世間体や他人の目などは
あまり気にしません。
尤も、これも程度問題で、日本人に比較して、という
意味ですが。
結婚式も神との約束の一種です。
だから誓いの言葉を交わす訳です。
あれは、相手に誓っているのではなく、神に誓って
いるのです。
人と人との間の約束などよりは、神との約束の
方が重いからでしょう。
ありがとうございます。
結婚とは所詮、肉と肉との交合と考えれば、その野性を聖化(社会化)するために、神という虚構を作り出しているように見えます。
相手に「誓う」など言語矛盾もはなはだしいというわけで、「神に誓う」わけですね。
「神に誓う」、「眼に見えないものに何かぶつぶつ言う」、門外漢にとって「意味不明のパントマイム」を見せられているような感じ、それが、そもそもの質問のきっかけでした。
ぶっちゃけた話「実のところ、ふたりは何をやっているのだ」、また振り出しにもどってきました。
No.4
- 回答日時:
”誓い”とは、
破ってしまう可能性があるものに対して使うことば。
約束でもよいのでしょうが、もっと固く、神の前で誓いをたてるということです。
選手宣誓などもそうです。
大統領が聖書に手を乗せての宣誓は、聖書に誓ってでちょっと違うと思いますけど・・・
キリスト教において女性は天使。
神道においては、女性は神のもの。結婚後初めてその男のものになります。
破ってしまう可能性があるから、あえて約束ではなく誓いをたてると聞いたことがあります。
儀式というのであれば、結婚式は神の前で誓う儀式です。
ありがとうございます。
「創世記」第1章には、「神が自分に似せて男と女を造った」とか、異説としては「男のあばら骨から女を造った」とあります。
いずれにせよ「男は自分と同じ肉をもった者と交わっている」ことになり、究極の近親婚というより、現代の「自分の細胞で自分を再生する」のに近いです。
人間の心の奥底には、どこか上記のような幻想があって、それをぬぐい切れず、神にすがっているようにも思えます。
キリスト教において、女性は天使というのは知りませんでした。
No.3
- 回答日時:
こんにちは。
教会制度における《結婚》は いわゆるサクラメントのひとつとしての儀式です。
○ (ヰキぺ:サクラメント) ~~~
§ 西方教会におけるサクラメントゥム
やがて、ローマに伝えられたそれは、本来ラテン語において誠実さや忠実さを示すための誓い(忠誠の宣誓)という意味があった「サクラメントゥム(Sacramentum)」という言葉をもって訳されてキリスト教の用語として定着した。
ただし、初期においてはラテン語における原義との混合から「隠された現実」「奥義」一般を広く指し、キリスト教における奥義全般に対してこの言葉が用いられており、教父時代はその過渡期であった。
テルトゥリアヌスが洗礼を「Sacramentum」と呼んだ最初のキリスト者であったとされている。これは洗礼がキリスト及びその教えに対する忠誠の宣誓であったからと考えられている。
アウグスティヌスはサクラメントを「聖なる事物のしるし」と定義して洗礼と結婚をサクラメントとしての性質を持つ儀式とした。
インノケンティウス1世は聖体拝領(聖餐)の際のパンとぶどう酒、及び聖別された油をもってサクラメントとした。
サクラメントとは何かについては長い間諸説があり、サン・ヴィクトルのフーゴーのように30のサクラメントの存在を唱えた者もいた。だが、ペトルス・ロンバルドゥスの『神学命題集』が示した7つが、聖書における「7」が持つ特別な意味合いも重なってスコラ学派を中心に強く支持を受け、1274年の第2リヨン公会議において7つのサクラメント(すなわちカトリック教会の「秘跡」)が定められた。
§ カトリック教会
カトリック教会では以下の7つを秘跡に数えている。
洗礼
堅信
聖体
ゆるし
病者の塗油
叙階
結婚
~~~~~~~~~
カトリックの場合を抜き書きしました。(わたくし自身は この制度から自由な立ち場にいます)。
ありがとうございます。
7(ミステリー・ナンバー)の秘跡のひとつが「結婚」だったと恥ずかしながら知りませんでした。勉強になりました。
ひとつひとつの「秘跡」は何を行っているのだろうと、改めて驚きとともに疑問がわいてきます。
これは、キリストの儀式をキリスト教の「語彙」で説明するのではなく(それでは俗人には何の説明にもなりませんから)、
たとえば「タイプを打っている」という行為は「字を書いている」行為というように、あるいは「右手を眼の上もってくる」という行為は「敬礼している」行為というように、
「結婚」がなぜキリスト教の儀式になってしまたtのだろう。キリスト以前にも結婚の儀式はあったのでしょうから、それを取り込んでキリスト教化することの意味はどこにあるのだろう、など疑問はますます深まります。
よく勉強してみます。
今後の勉強のため、よい餞となるような貴重なご意見に感謝します。、
No.2
- 回答日時:
動物には結婚式はありません。
また、ファミリー単位で争っていた、一夫多妻制の時代
には、明確な結婚式はありませんでした(強奪婚)。
そうした“力でメスを囲う”という非社会的な段階から、
分業化して、オス同士の生存競争から、共通の利害に
より助け合うようになった時点で、「強いオスの遺伝子を
残すための一夫多妻制」から、弱いオスも遺伝子を残す
一夫一婦制が発達しました。
それは社会的必要であり、短絡的意識=肉体的欲求を
抑えるために、社会的儀式によって公的プレッシャーを
増す事が有効なのです。
ありがとうございます。
あくまで、キリスト教世界において「結婚式」という「儀式」は「何を行っている」のかというセマンティックとして質問したつもりです。
一般論として大いに参考になります。
No.1
- 回答日時:
う~ん。
。。あくまで社会カテではなく、哲学カテを選んだ点を考慮に入れて。。。ですか。。。
例えば、宗教的な意味合いで言えば、「キリスト教の結婚式」と一慨に言えるものはないです。
厳密には、キリスト教の結婚式には、主にプロテスタント系とカトリック系のものがあり、宗派により多少結婚に対する教えや式の順序に違いがあるからです。
宗派により、結婚式に対する教えが違うのであれば、それぞれの宗派についての意味をご説明するのは困難になりますので、ここでは大まかな意味合いとして簡単にご説明をしたいと思います。
まず、日本で行われている結婚式には「人前式」や「神前式」「仏前式」など、様々な形式での結婚式がある事はご存知でしょうか。
両親や親族の前で結婚を誓う、神の前で結婚を誓う、仏の前で結婚を誓うと言った具合に、形式は違えど「結婚を誓う」と言う点ではいずれも同じ意味合いで行われるものであります。
キリスト教での結婚の儀式は、宗派により、婚姻の祝別式と婚姻のミサ聖祭の2つの儀式からなっているものもあります。
いずれにせよ、新郎新婦、両名共キリスト信者であり、だからこそ二人が結婚を誓う際に、神がその間に入ってこられ祝福を受ける事が出来る、と言う考えのようですね。
日本では、キリスト教信者でもないのにチャペルで神前式をあげる人が多かったりと、なんでもありの結婚式になっております。
例えるならば、バレンタインやクリスマスと同じような感覚な訳ですね。
(そう言う自分の時もチャペルでしたが。。。)
そう言う感覚で式を挙げる人が多いので、ライスシャワーやブーケトスが余興に見えてしまうのでしょうが、ライスシャワーには「お米が豊かに実るごとく、子孫に恵まれますように」ということで「子孫繁栄を願う」意味が込められており、ブーケトスにも「幸せを分ける、おすそ分け」と言う意味が込められています。
厳密に言えば、もっと詳しい内容があるのでしょうが、簡単なご説明とさせて頂きました。
参考程度まで。。。
ありがとうございます。
大きな図として参考になります。
キリスト教そのものに、「ライスシャワー」のような「豊穣」を祈願するという場面はちょっと違うかなあ、土着信仰と妥協したもの(余興)と思ったしだいです。
キリスト教の根本は、やはり、世俗を捨てよ、義も救いも神の前のほかにはない、という感じがして、ならば、「結婚式」じたいが「余興」かとも考えるのです。
悟りをめざす仏教の真髄からすれば、「お葬式」など「余興」であるというような意味で。
「男」と「女」という「肉(欲)」(自然)を聖化(社会化)するという意味でならば、そこにいる「神」とは何でありましょうか。
とまれ貴重なご意見ありがとうございました。
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