dポイントプレゼントキャンペーン実施中!

私は元銀行員ですが、私が勤めている頃、回ってくる通達を見ると、必ずどこかの支店で不祥事があり、当事者が解雇され、その上司が戒告とか注意とか給料何か月分かを減額されるということが頻繁に行われていました。
今、又、Yahooを見たら、
死亡前日 横領7500万円を告白
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/embezzl …
というニュースをはじめ、色々横領事件に関するニュースが沢山載っており、人間の欲とは留まるところを知らないのかな、と不安になりました。
銀行の預金者としては安心出来ない所だと思いますが、そんなに人間って札束を見ると欲に目が狂うものなのでしょうか?
因みに大多数の銀行員は、札束を見てもただの物体と見るだけで変な気持ちにはならないと思いますが・・・。

A 回答 (4件)

>そんなに人間って札束を見ると欲に目が狂うものなのでしょうか?



行員さんに限った話ではないでしょうが、横領を犯そうとする従業員の根底にあるのは、現金を扱い慣れたその他大勢の従業員と同じ「現金を見ても、ただの物体としか思えない」という感覚なのでは?‥と想像します。
使い込みは、そういった「慣れ」の感覚が自分本位の世界へ高じて、世間並の善悪の判断基準が麻痺した成れの果てではないでしょうか。
ただし、横領って大抵の場合、長い期間にわたり少しずつ回数を重ねて行われるものですよね。
いくら欲に目がくらんだとしても、生活に困ったあげくだったとしても、自分の良心を騙し続ける悲壮な決意を、そんなに何年もの間、維持するのは容易なことではないはずです。

銀行に限らず、営利を目的とした企業が管理する現金って、その大部分はお客様からお預かりした貴重な財産ですよね。
入社したての頃は、そうした使命感や緊張感をもって職務に携わっていたとしても、「ただの物体」としての現金を扱うことに慣れてしまうことにより、入社当時の感覚が薄れ、「これぐらいの抜け道を味わうぐらいはどうってことない」という、一種の選民意識に転じていくのでしょうか。

横領とはタイプが異なるものの、一部の傍若無人な報道記者達にも、これと似たような感覚を覚えます。
入社当初は一般視聴者に近い感覚で番組や雑誌の作成に携わっていたとしても、カメラやマイクを持つことに慣れるにつれ、あたかも自分達が国民代表といわんばかりの居丈高な態度を取材相手に見せるようになる。
そこが病室だろうと葬儀所だろうと平気で押し入り、視聴者確保のためなら取材内容を創作することもいとわなくなってしまう。
横領も、その他のこうした迷惑行為も、結局のところ、「その道のプロ」としての自分を忘れ、自分に都合のいいアレンジを覚えようとする人間に訪れる魔の手なのだと考えます。

私は銀行に勤めた経験こそありませんが、かつて、会社の出納業務員として、多い日は何百万円もの紙幣を持ち運びしていました。
通常、日々の現金の動きは現金出納帳上で一円単位まで管理されるため、不正は起こりようもないように思えます。
が、会社によっては会計士に報告できない類の現金を保有しているケースもありました。
公認会計士の会計監査にせよ、金融庁検査官の立入検査にせよ、よほど疑わしい事情がない限り、立入開始日は金融機関へ事前連絡が入るものなんですよね。
だから、社外の人間に見られたら困るものは片付けておくことができちゃう。
裏を返せば、こうした「帳尻が合わなくても、事を公にするわけにいかない資金」は、事情を知る内部の人間によって、いくらでも操作されやすいのでは?‥と、私は感じたものです。

職種問わず、一般人として生活していれば、滅多に足を踏み入れることのない特殊な業界へ踏み込み、自分の手でその中身を操作できる味をいったん覚えたら、それなりの誘惑に目がくらみそうになる瞬間は誰にでも訪れるのではないかと想像します。
ただ、それによって「人としての道」を踏み外すかどうかは、その人次第。
常識の範囲では許されないことをしているという罪悪感や、自分のそうした行いによって他者がどれだけのダメージを被るかという想像力など、自分に都合の悪い部分はすべてオブラートに包むことができて初めて、道を外すことをいとわない自分の姿を知るのかも知れません。

ご質問のケースに関しては、今際の瞬間になって、そうした自身の後始末を遺族や関係者に引き継がせるような人生は、あまりに切な過ぎるとしか言いようがありません。背景には様々な事情があったのでしょうけれど…。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

InTheLifeさん、いつもながらの丁寧なご回答感じ入りました。
「現金を見ても、ただの物体としか思えない」という一種の「慣れ」が、横領をしても罪の意識を感じない状態にさせていくということですね。
又、「帳尻が合わなくても、事を公にするわけにいかない資金」は、事情を知る内部の人間によって、いくらでも操作されやすく、うまく検査などをすり抜けていく可能性があるのですね。
要は、悪いことをしようと思えばいくらでも、ばれることなく実行できてしまう。あとは実際にそうした悪いことをするかはその人次第、という何とも頼りないことになりそうですね。

やはり、こうした人間に誘惑を起こさせるものは、ある程度「性悪説」を前提に、そういう悪事を起こさせない、万一起こってもすぐに発見が可能というシステムをしっかり構築することが肝要でしょうね。

お礼日時:2012/05/01 09:28

>いざ自分が本当にお金がほしくて死にたいくらいだとなったら、だれでも横領を起こす可能性はあるのでしょうか?



いや、私のように自己中で浅はかな一部の人間だと思います。

極端な話、私なら自分の配偶者や子どもが重病で海外での手術が必要だったり、悪人に誘拐されて生命の危機に瀕しているような状況であれば躊躇しません。

昨今増えたと感じる、悪いことなど一度もしたことないと言い切ることができる正しく賢い方々はこんなに馬鹿ではないと思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

再度ご回答有難うございました。
私の「あまのじゃく根性」に負けず劣らず、少し悪ぶろうとするcucumber-yさんに少し共感を覚えます。やはり制度やビジネスはそれを運用する人間をみつめないと、不幸な事件を起こしてしまうのではないかと思います。
以前、次の質問を出したことがあるのですが、皆、他人事と思わず、自分に引き付けて考えることが大切だと思います。

秋葉原無差別殺人事件・・・一つ間違えば自分もやっていたかも、と思いますか?
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/4093457.html

お礼日時:2012/05/01 09:54

銀行ではありませんが数年前に知人が逮捕されて実刑までつきました。



彼の場合、最初は穴埋めできる範囲でやっていてある時、穴埋めが間に合わなかったのに発覚しなかったのが逆に不幸でその後、額は増えていき監査前には穴埋めのために横領したり、違法な金貸しに借りたりで本人が使った額などとは比較できないくらい膨らんでしまい最終的には軽く大台超していました。

いい人だったのですが残念です。

今はどうか知りませんが、私が就職した頃は地方銀行の採用条件に地元出身というのがありました。

これはもし、そのような事件を起こしてしまった時に地元のしっかりした家の子女であれば警察沙汰にすることなく親から回収しようという銀行側の思惑があったからだそうです。

高校時代の友人の彼女が卒業後、銀行に就職してやってしまい親に迷惑をかけた話を本人から聞いたので本当だと思ってます。

目の前に盗っても絶対にバレない(と錯覚する)お金があって、その時にお金がないと死にたいくらいに困っていたら私もする可能性大でしょうね。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

地方銀行の採用条件に地元出身というのがあったとはわかるような気がします。
昔は、氏素性だとか、少なくても親の職業なども調べたことと思いますが、今は就職の面接で親のことを聞くのも禁止みたいですよね。
そういう変な気持ちを将来起こさないかどうかなんて、保証の限りはありませんよね。
いざ自分が本当にお金がほしくて死にたいくらいだとなったら、だれでも横領を起こす可能性はあるのでしょうか?

お礼日時:2012/04/28 22:04

こんばんは。


やはり人間ですから、ほんのちょっとした魔がさすということでしょうか。
決してあってはならない事と思います。
銀行に限らず表沙汰になっていない事もあるのだと思いますね。
欲に目がくらみ、結局はどん底に落ちていくハメになるんですけど。
銀行では定期的に休みを行員に取らせると思います。
理由の一部にはそういう不正チェックというのがある事も知っています。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

「欲」は人間につきものの感情なのでしょうか?
でもそれも人によると思うのですが・・・。
不可避である以上、システムで補強する意必要がありますね。
それと、以前に思ったのですが、どうして「横領保険」というものはないのでしょうか?
いずれこのサイトでも質問してみたいと思います。

お礼日時:2012/04/28 21:59

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!