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・環境変異と突然変異
環境変異は遺伝しないが、突然変異は遺伝するというのはどういうことなのでしょうか?

環境変異は突然変異とは異なるものなのですか?


・性染色体と常染色体のしくみ

1、同じ固体のすべての体細胞の核は同数の染色体を持ち、性染色体と常染色体の数も
同数なので性染色体と常染色体の比は、どの器官を構成する細胞でも
同じである。

2、生殖細胞と体細胞で染色体数は違ってくる。

1も2も何のことをいってるのか???ではあるんですが・・・

1の「どの器官を構成する細胞でも同じである。」の部分にひっかかります。
ヒトの染色体数は46本ですよね。そのうちの2本が性染色体ですが、

この性染色体は器官と関係があるのでしょうか?生殖器官のみに
かかわりがあるというのならうなずけそうなのですが。

あるいは、すべての器官は性染色体も含まれているということなのでしょうか?

2の「生殖細胞と体細胞で染色体数は違う」は
1の「どの器官を構成する細胞でも同じである。」とつじつまが
合わないような気がしてなりません。
どういうしくみなのか知りたいです。

よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

はじめまして。

学生さんかな?

まず。体細胞は2本1組の常染色体22組(44本)と2本1組の性染色体1組(2本)によって構成されています。
だから、ヒト体細胞は2組46本(2n=46)なのです。

染色体には番号があります。1~22までは常染色体。23番目の染色体、それが性染色体です。 また、性染色体は女性と男性で異なります。
女性はXX(エックス・エックス)→X染色体を2本。
男性はXY(エックス・ワイ)→X染色体1本とY染色体1本。
これらの常染色体と性染色体はどの細胞にもあります。
また、なぜ女性と男性で性染色体が違うかというと、簡単に言えば、この性染色体が性別を決めているからです。
女性が卵子を作るとき、女性の持っている常染色体22本と、X・Xの染色体のどちらかが卵子に残ります。
男性が精子をつくるとき、1つの精子には常染色体22本と、X・Yのどちらかの遺伝子が残ります。
で、受精したときに(母親からもらった常染色体22本+父親からもらった常染色体22本。さらに、母親からもらった性染色体【X染色体】+父親からもらった性染色体【XorY染色体】=)2組46本になります。
ここで、父親からもらった性染色体がX染色体ならば女の子に。Y染色体なら男の子に、なります。
つまり、どの体細胞にも性染色体はあります。最初に言ったように体細胞とは《44本の常染色体と2本の性染色体》で構成されているのですから。

解りにくくてごめんなさい。

で、突然変異と環境変異ですが。
突然変異とは・・・遺伝子そのものや染色体の構造が、何らかの原因によって変化してしまい、その事によって発現した変異の事。
例えば、アルビノ(白色体)。よくペットショップで見かける真っ白い飼いウサギが代表的。元々は茶色だったウサギの色素の色を決める遺伝子が変異し、色素を作り出さなくなってしまった。よって、飼いウサギの毛の色が白くなったのです。 白いウサギの子は白いウサギ。 遺伝子上の変異だから遺伝するのです。
注意・染色体の構造が変化した場合、染色体は2本1組のため、変化した方の染色体を受け継ぐか、正常の遺伝子を受け継ぐかによって、子供に変異が遺伝するかどうかが異なってきます。 変化した染色体を受け継いだ場合は、子供にも変異が遺伝します。

一方環境変異は・・・遺伝しません。
そもそも環境変異とは、ある環境要因の影響で生じた変異のことを言います。
例にしてみれば、陸上選手を父親に持つ子供がいます。 が、その子供は筋肉モリモリで生まれてきますか? ――答えなNOですね。(そんな子供いたら怖いです。)
陸上選手の父親は努力で筋肉を手に入れました。確かに、筋肉を作りやすい体質(蛋白質を多く作る遺伝子)を受け継いだからかもしれないけれど、実際に筋肉を作ったのは父親自身の努力(環境)です。 だから、子供は筋肉を作りやすい体質(蛋白質をおおく作る遺伝子)を受け継いだかもしれないけれど、筋肉までは受け継いではいません。
↑で見て分かるように、環境要因によって生じた変異は遺伝しません。

もし、父親の遺伝子で筋肉(蛋白質)を作る遺伝子に突然変異が生じて、父親が努力もなしに寝て過ごしたにもかかわらずボディービルダーのような体なのだとしたら・・・筋肉(蛋白質)を作る遺伝子の変異(突然変異)が子供に受け継がれるかもしれませんね。

うぅ~ん、解りにくくてごめんなさいね。
分かってくれたら幸いです。
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この回答へのお礼

はじめまして。
ご親切なお答えをいただき、ありがとうございます。

>学生さんかな?
正式な学生ではありませんが、OL退職→学生の途中(→の部分)にいる者です。

環境変異の例えは今まであやふやだったところが解消されました。
ご回答はわかりやすかったですし、特に環境変異のところはなるほどな~と思いました。
そういうことだったんですね。

疑問が晴れてスッキリです。

ありがとうございました。

お礼日時:2004/01/09 17:40

2点めの質問についてアドバイス:



Demio_in_Kansaiが矛盾があるように感じるというのは、
「生殖器官(を作る細胞)=生殖細胞」と思っているんだと思いますが、
それは違います。

図解:

すべての細胞
├体細胞(「(22種類の常染色体)×2+2本の性染色体」を持つ)
│├皮膚を形づくる細胞
│├筋肉を形づくる細胞
│├生殖器官を形づくる細胞
│└その他いろいろ
└生殖細胞(「(22種類の常染色体)×1+1本の性染色体」を持つ)
 ├精子
 └卵子
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この回答へのお礼

簡潔なご回答をありがとうございます。

こうして図にしていただけると、頭の中でとても整理しやすいです。

これであやふやだった部分が、スッキリできました。

ありがとうございました。

お礼日時:2004/01/09 17:32

>環境変異は遺伝しないが、突然変異は遺伝するというのはどういうことなのでしょうか?



環境変異が何を指しているのか分かりませんが・・・。
基本的に、生殖細胞(精子、卵子)のDNAに変異が入らない限り遺伝しません。体細胞のDNAに変異が入っても遺伝しません。なぜなら、体細胞のDNAは子孫へは伝わらないからです。一方、精子や卵子のDNAは子孫へと伝わっていきますよね?だから、生殖細胞が突然変異したときにのみ遺伝されます。

環境変異という言葉は聞いたことがないので分かりません。

>この性染色体は器官と関係があるのでしょうか?生殖器官のみに
>かかわりがあるというのならうなずけそうなのですが。
>あるいは、すべての器官は性染色体も含まれているということなのでしょうか?

すべての体細胞は同じだけのDNAを持っています。つまり、44本の常染色体と2本の性染色体を持っています。性染色体が生殖細胞にだけあるというわけではありません。
また、性染色体には、生殖細胞以外の器官、たとえば肝臓で働く遺伝子などものっているはずです。


>2の「生殖細胞と体細胞で染色体数は違う」は
>1の「どの器官を構成する細胞でも同じである。」
> とつじつまが 合わないような気がしてなりません。

体細胞では、常染色体が44本、性染色体が2本。
よって、その比率は44/2=22

生殖細胞では減数分裂により染色体が半分になっています。常染色体は22本。性染色体は1本。
よって、その比率は22/1=22

ということで、すべての細胞で比率は一緒ということではないでしょうか。
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この回答へのお礼

丁寧なご回答をありがとうございます。

>環境変異という言葉は聞いたことがないので分かりません。

私も参考書を見ただけなのですが、環境によって、働く遺伝子が変化する
ことだそうですが、突然変異と何が違うのか、私も一体何のことやらとわかりませんでした。

比率のお話ですが、簡潔でわかりやすかったです。
なるほど、こういうことを問われてたわけですね。

ありがとうございました。

お礼日時:2004/01/09 17:30

>環境変異は突然変異とは異なるものなのですか?



異なります。
遺伝子とは要は生物の個体を作るための情報で、これが親から子へ、孫へ、伝えられます。突然変異ではこの情報が変えられてしまいます。ですので、一度変えられた情報はそのまま遺伝する(子へ受け継がれる)ことになります。
また、生物は遺伝子の情報を全て同時に使っているわけでなく、その一部の組み合わせしかつかっていません。環境の変異があると生物は使う情報のセットを少し変えるだけです。おおもとの情報自体は変化しないのです。だから、環境変異は遺伝しません。

>2の「生殖細胞と体細胞で染色体数は違う」は1の「どの器官を構成する細胞でも同じである。」とつじつまが合わないような気がしてなりません。

どの器官を構成する細胞でも同じなのは「性染色体と常染色体の比」ですよ、よく読みましょう。
染色体にはたくさんの遺伝子が存在しています。性染色体には生殖器官に関わる遺伝子のほかに、普通の細胞に関わる遺伝子もたくさん存在します。
・・・というか、これは遺伝ではなくて細胞分裂を知っているかどうかですね。
普通の体細胞を作るための細胞分裂では、もとの細胞と分裂後の細胞では染色体の数は変わりません(人の場合では46本、うち2本は性染色体)。
生殖細胞を作る減数分裂では、もとの細胞と分裂後の細胞(生殖細胞、精子や卵子)の染色体の数は違います。後者では半分になるんです(人の場合は23本、うち1本は性染色体)。
受精では、半分になった生殖細胞同士が融合して、晴れてもとの染色体の数に戻れるのです(人では23+23=46本、うち2本が性染色体)。
だから、常染色体と性染色体の比はどの細胞でも変わらないですよね。もっと詳しく知りたいなら、体細胞分裂と減数分裂の仕組みを教科書で見てくださいな。

長文失礼。
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この回答へのお礼

詳しいご回答をありがとうございます。
そうですね、生殖細胞を作るときは減数分裂が行われ、染色体数は半減しますね。
性染色体と常染色体の比という言葉がでてきて、何のことを聞いてるのか
こんがらがってしまいましたが、わかるようになりました。

ありがとうございました。

お礼日時:2004/01/09 17:24

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