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No.1ベストアンサー
- 回答日時:
「一般的に漢字表記する語」という基準はありません。
漢字で書ける語をすべて漢字で書くと、文面が黒っぽくなって、とっつきにくい、よみにくいという印象を与えるので、あるていど、かなに開いて記述することがよくあります。新聞の記事などでは副詞や接続詞はほとんどかなで書いてあると思います。また「中(なか)」「時(とき)」「事(こと)」「所(ところ)」「達(たち)」「等(など)」もかな表記で違和感はありません。
それ以外でも、文例の「離れた」「強く」「異なり」「対して」などのように漢字熟語でない動詞・形容詞は文の流れ・バランスと好みによって、かなに開いて記述することがあります。
要は、執筆者が自分で漢字とかなのバランスを考えているのです。
早速ご回答ありがとうございます。
確かに平仮名表記でも違和感のない語がありますね。
小学生の時を思い出しました。作文の指導で、「等(など)」の表記法について教えられました。直前の一文字が漢字の場合は「など」という表記、直前の一文字が平仮名の場合は「等」という表記が好ましいとのことでした。
一方、「離れた」「異なり」「対して」等の動詞や、「強く」等の形容詞は、経験上漢字表記するのが一般的なので、平仮名表記に疑問に感じました。文の流れ・バランスと好みにより、かなに開いて記述することがあるということですね。
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No.8
- 回答日時:
引用文を一見して、漢字と平仮名のバランスがよいと
感じます。
漢字をふやすと No.6 の名答にあるように堅苦しく
感じます。 読んで肩がこる。 やめた。
要するに配分がよいと読みやすく、大勢の人に読んで
もらえると考えたのでしょう。
特に意識して書いたとは思いません。
無意識に書いてもこうなるよう努力されたのでしょう。
私も見習うことにしました。(できるかな?)
ご回答ありがとうございます。
やはりバランスに配慮しているのかもしれませんね。確かに読みやすい文章は大勢の人に読まれますね。そうした著者の願いが込められているのかもしれませんね。
普段からこのような表現法に慣れていますと、意識しなくても自然とこのような文章を書くのかもしれませんね。
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No.7
- 回答日時:
私も同じような文章を見たことがあります。
もちろん、これは好みあるいは無意識でやっていることなので、筆者に理由を問いただしても「そんなこと考えてもいなかった」ぐらいの答えしか返ってこないのではないでしょうか。
ちなみに、名詞は基本的に漢字で書き、動詞や形容詞をひらがなで書く方はいますが、
逆に名詞をひらがなで書いて動詞や形容詞を漢字で書くといった方は見たことがありません。
副詞に関しては難読のものが少なくないので、ひらがなで書いても違和感を与えないと思います。
個人的には、動詞や形容詞をひらがなで書いた文章は、リズムの崩れた音楽を聴いているような感じがしてあまり好きではありません。
ご回答ありがとうございます。
やはり個人の問題なのですね。
一方、名詞をひらがなで書いて動詞や形容詞を漢字で書いている著書はあまりありませんね。
私自身も漢字派で、ひらがなが多い文章を書くことはありません。若い人たちの圧倒的多数も同様であると思います。
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No.6
- 回答日時:
僕個人としては「漢字派」なのですが、日本語の文章が「読み言葉」と「書き言葉」が同音で発語されることに原因があるのかもしれません。
もしこの文章を夏目漱石あたりが書いたならば、この様な文章になる可能性もあります。
>しかし、しばしばこの目的-手段の関係は逆転される。殊に経済学としての学問形態を取っている時は兎も角、学問から離れた経済行為の現実の場合では、この傾向が強く見られる。それは、他の分野と異なり(実態)経済では手段としての合理化が非常にメカニズム化される危険性を持ち、このメカニズムに対し目的に適応した制御(または強制もしくは規制)が加えられ難いからである。
何かものすごく肩の凝ってしまう文章です。ここに使われている言葉自体が普通の人から見れば抽象的で難解な意味を持つ言葉に見え、聞いているならばさほどの無理はない文章です。が書き言葉として「読む」ならばやはり疲れてしまいます。それを少しでも「解り易くしようと工夫」しているような印象があります。
ただ、これが文学の文章ならば状況は逆転します。文学の文章は「そこに使われている文字遣い一つ」で全く作品の内容が異なってしまうケースが多々あります。ですから僕個人としてはこれを許容したい。
逆に悪文の典型は法律家の書く文章。これは使われている言葉そのものが難解な上にその言葉自体も「法律の世界」固有の限定された用法があったりして、とても一般の人間には理解が及ばない部分もあります。更に一つのセンテンスがやたらと長く、主語と述語の関係が解らなくなる。最後まで読まないと平叙文なのか疑問文なのかそれとも否定文なのか解らないケースが多い。はっきりいえば下手くそな文章です。
元々漢字で記された文章は行政文章(古代や中世の古文書、それも御成敗式目などの法律関係)の流れを汲むものが殆どであり、当時の武士は文字を書けませんでしたので祐筆とよばれる書記さんに口述筆記させていました。祐筆は公家の教養を求められる職業でしたので、文字を書くことは朝飯前です。時には武士が直に書いた書状などもありますが誤字・宛字・デタラメ字・勝手に作った文字のオンパレードです。でもその殆どが「音に文字を対照させている」約束事だけは守られています。
では庶民はどうだったか。こちらは「仮名」です。平かなの文章にカタカナが混在する形です(時々漢字も混ざっています)。これは流行小説のような形で源氏物語などが流布していた一つの根拠ともなっています。当時はコピーなどありませんので全て筆写です。ですから「文字の写し違い」があることを前提として読みます。それでも文意はつながってしまっていたから、当時の人達の語彙力や読解力はよほど素晴らしいものがあるといえましょう。
時と場合によって一つの言葉を仮名で書けば相手に対しての気遣いを感じることもあれば、キチンとした順番で話を進めようと工夫している印象を受ける場合もあります。形もさることながら、僕は「中身」をキチンと表現できるようにしたいと努力していますが中々に叶いませんね。駄文失礼しました。
ご回答ありがとうございます。
確かに漢字を多用すると硬い文章になってしまいますね。しかし、文学の世界ではこの種の文章に出会いますね。このような形で作品の個性を象徴しているのですね。
法律の文章について言及されていますが、私もそのように感じることがあります。憲法前文は身近な例です。一つ一つのセンテンスが長く、冗長な印象を受けます。
一方、法律家(裁判官)の中には、法律的文章に対する批判を意識して、一般の人に分かりやすい表現を用いている人もいます。人間としての温かさを感じさせられます。
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No.5
- 回答日時:
好みの問題でしょうが、有識者、高学歴者ほど、ひらがな表記を好むというデータが存在します。
なるべく、ひらがなを遣うというのが日本人として正しい基本的な態度かと思います。漢字の多用された文面には、ヒトとしての「心」が感じられません。
ご回答ありがとうございます。
今まで様々な文献を読みましたが、意識的にひらがなを用いている聡明な著者に何人か出会いました。やや古い著書にそうした傾向が見られます。ひらがな表記を好む時代があったようですね。少しでも「心」を感じさせる柔らかい印象を与えようとしているのかもしれませんね。
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No.4
- 回答日時:
> 表記法の基準はあるのでしょうか。
漢字と平仮名に関しては、特に決まりは無いですが、強いて申せば、
・常用漢字以外は漢字表記しない方が好ましい。
・読みやすく表記する。
くらいでしょう。
例文ですと、たとえば「つよく(強く)」「異なり」などは、小学生で習う常用漢字ですから、「漢字表記すべき」かと思いますが、これを漢字表記しない理由は、著者の個性や原語センスに起因するか、さもなきゃ単に変換忘れなどではないか?と思いますよ。
これを敢えて平仮名表記しているとすれば、読み手に何らかの「意図」が感じられたり伝わらねばなりませんが・・・全く感じられません。
意図と言うのは、例文同様に経済・経営などで申せば、経営資源として「ヒト,モノ,カネ」とカタカナ表記するのが通例ですが、これは「経営資源」としての「人」「物」「金」と、一般語句の「人」「物」「金」とは区別していると言う意図が伝わります。
また、不自然に敢えてカタカナ表記することで、それが意図的であることも明確だし、「ひと」などと平仮名表記する場合と比べますと、漢字的な読みやすさも加わり、定着化したのでは?と思われます。
「とくに(特に)」「ときは(時は)」などは、著者の言語センスに委ねて良いと思いますが、どうしても「つよく(強く)」あたりは違和感が感じられます。
他の回答者さんが仰る和語を平仮名表記していると言う説は、確かにその傾向は見られるものの、「加えられ」と言う表記もあるので、完全に統一されているわけでも無く、著者のこだわりとしても、徹底されているものでもなさそうです。
個人的には、引用文の著者の言語センスは「ちょっと奇異」と言う印象・感想・結論ですね・・。
ご回答ありがとうございます。
>・常用漢字以外は漢字表記しない方が好ましい。
>・読みやすく表記する。
私も同感です。
例文は必要最小限の引用ですが、著書全体がこのような基調です。全体を通して、確かに特別な意図は感じられません。
私自身、義務教育ではできるだけ漢字を用いて表現するように訓練されましたし、高校では頻繁に漢字の小テストがありました。これらの教育を通して、漢字学習の重要性を感じさせられました。したがって、小学校レベルの常用漢字を平仮名表記することに違和感を抱きました。
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No.3
- 回答日時:
例文を読むと、漢語はすべて漢字で、和語は極力ひらがなで書いてあります。
和語で漢字表記されているのは文章末の「加えられにくいからである」だけかと思います。
和語は漢字伝来前からあるもともとの日本語ですから、かなで書いても意味はわかります。
一方、漢語は漢字で書かないと意味がすぐにわからないですし、同音異義語が多いのでかなで書くと筆者の意図とは違う単語に取られる恐れがあります。
例文はけっこう漢語が多いので、文章全体の漢字の量が多くなり過ぎないように和語はかな表記しているのかもしれません。
また例文の筆者の方針として和語はできるだけかなで書くことにしているのかもしれません。
ご回答ありがとうございます。
確かに、例文中の平仮名はそのままでも意味が分かりますね。一方、漢字表記の方が意図を正確に伝えることができる場合があります。例えば、聴衆を対象とした「こうえん」を「講演」と表記するのと「公演」と表記するのでは意味が異なります。漢語はそのまま用いるのがいいと思います。
この著書は専門的学術書であり、確かに漢語の使用率が高いです。漢字の量が多くなりすぎないようにバランスを取っているとのことですね。
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No.2
- 回答日時:
単純に言ってしまえば「こだわり」でしょう。
ひらがなにした方が簡単で誰でも読める、意味の取り違いが少ない、という説があります。
一方で、感じで書く方が「音」だけでなく「意味」も伝えられるので情報量が多いという方もいらっしゃいます。
かな表記の代表選手が、梅棹忠夫氏ではないでしょうか。
何しろ、ローマ字タイプで手紙を書き、読みにくいという異議を受けてからは、かなタイプで文章を書いてらしたそうですから。
「知的生産の技術」という著書の最後の方で、理由を書いていらっしゃいます。うろ覚えでしかないのですが、確か「耳で聞いて分かることばでなければいけない」という内容だったと思います。
ちなみに、日本で初期に漢字廃止論を主張したのは、郵便制度の父と呼ばれる前島密です。
福沢諭吉も漢字は徐々に廃止すべしと主張していたそうです。
これだけ、そうそうたる顔触れに並ばれると、「難しい漢字を使おうとする方がカッコ悪いのかな」と思ったりもしますね。
早速ご回答ありがとうございます。
平仮名表記の利点について、平安時代の国風文化と結び付けつつ、改めて考えさせられました。かな文字が発達した主な理由は、遣唐使の停止に加え、かな文字が漢字よりも簡単であることや、細かな感情を表現できるという点にあると言われています。
一方、ある場合には、漢字表記のほうが意図を正確に伝えることができる場合あります。しかし、難しい語彙の場合、やむを得ず前後の文脈や一部の漢字から意味を想像して理解することもありますね。
漢字廃止論が存在したことは興味深い点です。福沢諭吉も「学問の勧め」?ではなく「学問のすすめ」と表記していますね。
参考になりました。
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