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諸葛亮の掲げた天下三分の計ですが、あの方法で本当に劉備が天下を統一できると思っていたのでしょうか?

人口が少なく、魏を攻撃しようにも(北伐の兵糧不足で証明されているように)外に出て行くだけでも厳しい益州で、しかも「呉と組んで魏が隙を見せた時に動く」という受け身の戦略…

正直、「北は曹操が持ってるし、東は孫権が持ってる。じゃあ余りものの蜀を取るしかないな」くらいの戦略でしかない気がします。

天下三分の計は、勝率は低いけど当時の劉備たちには他に方法が無かった、程度の戦略に思えるのですがどうでしょうか?

A 回答 (8件)

参考URLに三国時代の地図がありますので確認してください。



諸葛亮が天下三分の計を劉備に示したときは、劉備は荊州にいました。
劉表が治める経済・人材とも豊かな荊州を自領として確保する(ここが重要です)。
次に天険の地である劉障が治める蜀(益州)を取る。
その上で孫呉と共闘し、3方面から曹操を脅かし、曹操の軍事力を分散させるのが狙いです。
そうすると各地で反乱も起こるようになり、徐々に蚕食していくことも可能になります。
特に涼州あたりは、反乱が起こりやすかった(実際に馬超が背いている)。

蜀だけの経済力や軍事力だけで行った北伐は、乾坤一擲の賭けだったのでしょうね。

参考URL:http://www.arachina.com/attrations/sanguo/QT_1.htm
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 個人的には、「髀肉の嘆」とか言って、荊州でウジウジ言っていた劉備を天下取りに再奮起させたのが「天下三分の計」の意義だった思うのですが…。


 (まあ、何の実績も無い若造の諸葛亮が説得できたのが凄いですが…。)

 意外と、三顧の礼の真実ってこんな物かもしれません…。(とある改変コピペ)
   http://anond.hatelabo.jp/20080415021849 (「要は、勇気がないんでしょ?」で始まる天下三分の計 )
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大幅に夢を壊すようで何ですが。



「天下三分の計」は後付けです。「なんとなくそうなったから」という以上の意味はありません。

赤壁直後位の時期には、中原を魏が、江南を呉が、それぞれ既に持っていました。この両者と直接対決を避けながら劉備が勢力を伸ばそうと思えば蜀しかなかった、というのが蜀に伸びた理由です。
しかしながら、諸葛孔明は軍師ではなく単なる政治家でしたし、方向性について話したかもしれませんが、彼が天下三分の計を推進したとは考えられません。蜀攻略も、最初龐統、後に法正が軍師として従い、孔明は後方支援に終始しています。孔明が実際に軍を動かすようになるのは、劉備死後です(正史では南蛮征伐が初陣)。
因みに劉備死後の蜀では、孔明を頂点とする荊州派閥と、元々の蜀にいた派閥(topは李厳?だっけ)が派閥争いを繰り広げ、後に李厳は失脚することになります。


という身も蓋もない話は置いておいて。
本当に取れるか、という問題で言えば、彼らには前例がありました。漢王朝を開いた劉邦です。劉邦は、最初蜀に引っ込み、次いで漢中を制圧して、最終的には項羽を下して漢王朝を建てました。劉備側も蜀→漢中までは、全く同じです。
なので、取れると思っていても不思議ではありませんね。
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策源地の絶対的な確保と、競合者の共倒れ期待


というのを天下三分の計と考えるならば、中国史上の成功例は3つ

1 秦
春秋時代の北の晋VS南の楚それに東の斉が中原でグダグダやっている間に、力を蓄えた。

2 漢
漢中王に任じられるも、即座に取って返して関中を確保し、漢楚の戦いに勝利する

3 中国共産党
満州から華北を支配下に入れた日本と揚子江流域を中心にした中華民国が戦っている間に、主要な戦場である中原から長征で逃れて、陝西省(関中のあったところ)延安で勢力保持に務める。

諸葛孔明の時代は 2,3の間になり、秦の前の周も関中から天下を握ったことを考えると、

夏 殷 周 秦 漢
で、勝率60%、直近の3つがすべて関中確保から天下取り。

諸葛孔明の時代で言えば、関中を抑えるというのはかなりオーソドックスな戦略と考えられたのではないかと。
孔明の北伐というのも、基本線は関中確保目的。
蜀確保が第一段階 関中確保が第二段階 中原確保が第三段階だったんではないかと。

※ 隋唐で、煬帝が大運河を作ったことが典型例のように、揚子江流域の経済力が上がって、あるいは流通路さえ確保できれば華北でも経済基盤が確保できるので、関中の相対的な地位が下る。そのため、漢以降では関中確保政策は、中国共産党までだれも成功しなかった。
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同感です。

天下三分の計は、劉備の王朝を延命させるために孔明が無理矢理作った作戦としか見えません。

私は思うのですが、そもそも孔明は、当初は劉備に付く気などなかったのではないでしょうか。最初にやってきたのが曹操であれば、三顧の礼などせずとも、一発で曹操に従って、戦禍を一刻も早く収束させるために尽力したのではないかと勝手に想像してしまいます。

ところが、劉備が来てしまって、何度断ってもしつこくやって来るものだから、さしもの孔明も粘り負けました。また、もしかしたら、己が力で劉備を皇帝につけ、奇跡を起こして中国の歴史を塗り替えてやりたい、自分の能力ならそれができるかもしれない・・・と言う野望もかすかに浮かんだのかもしれません。

現実には天下三分の計は、いたずらに中国全土の戦乱状態を長引かせ、その国力を落とすことにしかなりませんでした。最後に勝ち残った晋は、はなはだ弱体な王朝にならざるを得ず、北方・西域の異民族の乱入を許し、589年に隋による中国全土再統一がなされるまで、130年の五胡十六国、150年の南北朝と、実に280年間に及ぶ大停滞時代が生まれてしまったのです。あまりにも手痛かった「失われた280年」!!

単なる歴史上のIFですが、もし、あっさり曹操が天下を統一していたら、大航海時代も産業革命も全て中国で興り、今頃世界の共通語は中国語になっていた可能性もあったりして・・。その意味では、孔明こそ、世界史における中国停滞の一大要因を作った張本人なのかもしれません。
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そもそも北伐の兵糧不足は輸送の問題、人口問題ではないと思います。


また天下三分の計は、蜀がケイシュウ・益州を抑えるもの、北伐当時はすでに天下三分の計が失敗してのものでしょう。
ケイシュウ・益州を抑え、呉と同盟を維持したうえでケイシュウから北上という最初の想定通りなら、ある程度可能性がある戦略だったと思います。

もちろん他に方法はなかったと思いますが。
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> 天下三分の計は、勝率は低いけど当時の劉備たちには他に方法が無かった、


> 程度の戦略に思えるのですがどうでしょうか?

まったく、その通りだと思います。
が、余り物を切り取った消極策とは思いません。
むしろ、勝目のない劉備が天下を狙うとしたらこれしかない、卓抜な戦略だったと思います。

当時劉備は、吹けば飛ぶ程度の弱小軍閥の一人に過ぎず、
領地も力もなく、天下争いに参画するだけの資格すらなかったと言って良い状態でした。

その頃、曹操は既に天下の7割を手中にし、孫権が2割、益州が1割程度だったでしょう。
周瑜は、孫権が益州を取った上で中原に向かい、曹操と雌雄を決するという
「天下二分の計」に基づいて動いており、劉備なんて眼中にありませんでした。
そこに、参加資格もないはずの劉備が無理やりねじ込んできた、という形だったわけです。

赤壁の大戦後、曹操から荊州を切り取った劉備は益州も手中にし、
曹操6.5割、孫権2割、劉備1.5割くらいの勢力で膠着。
諸葛亮が狙った「天下三分」の状態を作り上げました。

本来は7:3で曹操vs孫権になったはずの版図に劉備が無理やりねじ込んできたことで、
結果的には曹操(魏)が天下統一するタイミングが後ろにずれたのは間違いないでしょう。
7:3で二者対決となれば、国力の差が徐々に出て、短い年月で押し切られていたはずです。
ここに劉備がねじ込んできたため、呉・蜀連携という要素が加わり、
曹操を手こずらせることになりました。
結局は、夷稜の闘いで呉・蜀が食い合って蜀が衰退することになりましたが、
あれがなければ、呉・蜀連合が魏を潰し、五分五分でガチになっていたか、
長江を挟んで蜀が北、呉が南の領地を分け合って、南北中国みたいな形になっていたかもしれません。
孫権に天下への野心はなく、長江以南で豊かな国を作りたいと願っただけ、
劉備は漢王朝の権威が復活して帝の地位が向上すれば良いだけだったので、
利害が一致して円満分割というのは、けっこうあり得ることだったと思います。

いずれにせよ、7:3の天下二分がほぼ決まりかけたところに劉備をねじ込んだ
諸葛亮の天下三分の計は、ここしかないピンポイントを攻めた絶妙な戦略だったと思います。
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あくまで一つの意見として見てください。


本当に天下統一できると信じていたかは本人にしかわからないので
確認しようがありませんが、劉備の人柄と誠実さに惹かれて軍師に
なったのでこの人ならと思ったのでしょう。それまでは誰にも仕えて
いなかったのですから。
3分の計は有効だったと私は思いますよ。
魏・呉と同じくらいの勢力に成長しましたし、途中まではよかったのですから。
関羽が死んだあたりから全てが狂い始めましたが・・・・
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