性格悪い人が優勝

安息香酸のEI-MSスペクトルが与えられていて
m/z 51、m/z 77、m/z 105(基準ピーク)、m/z 122
のそれぞれのフラグメントピーク相対強度が
35%、70%、100%、85%として与えられています。

その他にm/z 28、m/z 39、m/z 50、m/z 52、
m/z 57、m/z 65、m/z 75、m/z 76、m/z 78、m/z 94
m/z 106、m/z 123のフラグメントピーク相対強度が、
いずれも10%未満で与えられています。

以上のことを前提として、

“誘導体で分子イオンピーク(M+)m/z 136を与え、
フラグメントピークm/z 105、m/z 77、m/z 51を与える
化合物は安息香酸メチルと予想される。”

という文章の正誤なんですが、m/z 51のフラグメントが
どのような化学種であるか見当がつきません。
安息香酸でも観測されているピークなので多分正解だと
思うのですが、いかがでしょうか?
教えてください。

A 回答 (1件)

こんにちは.


単純な芳香族化合物の一連のフラグメントイオンはある程度パターン化されています.EIによるイオン化での傾向ですので他のイオン化法には当てはまりませんので御注意いただきたいと思いますが.
m/z:105はC6H5COX由来のC6H5CO+イオンまたは,CH3C6H4CH2X由来のC8H9+イオン
m/z:91はC6H5CH2X由来のC7H7+イオン
m/z:77はベンゼン環由来のC6H5+イオン
m/z:51はベンゼン環がさらに開裂したC4H3+イオンと考えられます.
C4H3+イオンの基本的な考え方ですが,C6H5+イオンから
多分[Z-A-Y+]のZ-A結合がホモ開裂して[Z]+とA=Yになる開裂形式で考えていけばいいと思います.開裂形式については自信がありませんが,m/z:51がC4H3+イオンであることは間違いないと思います.
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この回答へのお礼

ありがとうございます。さっき図書館で片っ端から機器分析の本を調べてやっと見つけました!C4H3+ってシクロジブテン構造をしているんですね。ありがとうございました。

お礼日時:2004/02/03 17:34

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