街中で見かけて「グッときた人」の思い出

我が家では、お盆明けとお彼岸明け(お帰りの日)に、
お土産もちと称して仏前にお餅を供えるのですが、
これは明けの日でいいのでしょうか。
仏があの世に帰るのにお土産としてもたせるので、
明けの日だったと思っていたのですが、
亡き母の日記を読むと明けの日と一日ずれていて
非常に気になります。
同じようなしきたりでやってらっしゃるお宅がありましたら教えてください。

A 回答 (1件)

ちょっと前に『「あけましておめでとう」は年が明けた元日に貰うのだから「明けました」でなければおかしい』といった訳の分からない奴が居ました。


忌明け、喪明けなど明けるというのは正確には「明けた」事を言います。
お土産なんだから帰る前に用意して旅たちの際にお持ち帰りくださいと差し上げる。
問題はご先祖様がいつお立ちになるかによりますね。

盆では多くの地方では16日の晩と考えているようです。送り火、大文字焼きなどは16日、
実際には1日から24日までの期間があり、7日くらいまでが迎え期間、16日から24日までが送りの期間になります。

一方で葬儀の際には一日で飾り付けをすることから“一夜飾り”という考え方が生まれました。そこから「一夜飾りは仏事だ」と考えるようになったのです。あくまで風習ですからしっかりした理由などありません。しかし仏事ならば一夜飾りはOKということ。
でも一夜飾りはさらに「不用意、いきあたりばったり」などあまり良い解釈がされなくなりました。
つまり、帰り際に慌てて用意するのは誠意がこもっていない証拠と解釈すれば前日に供えることもできるわけです。
が・・・お飾りでキュウリの馬とナスの牛を供えますよね(私は子供の頃ナスはゾウだと教えられました。仏様がゾウに乗ってやってくると)来る時は馬に乗って早く来る。帰りは牛に乗ってゆっくりと帰るんだそうですが、
そう考えればお土産は帰り際に、つまり空けの日の朝に供えれば良い。あまり早く出すのは帰りを急かしているようで良くないともいえます。

お盆もお彼岸も同じ考えで構わないと思いますよ。
今は盆も16日が盆明けだと考える人も増えています。盆踊りはあの世に帰った死者が楽しんでいる様子を模したという人もいます。しかし一方でこの世になってきた死者を表わしているとも考えられています。
自分の住んでいた街を巡り思い出に浸って夜明けと共に帰っていく。風の盆を見ているとそんな感じさえしてきますね。

彼岸については秋分の前後3日を彼岸とし最終日を彼岸明けとしていますが、本来の「明け」の意味からすれば翌朝が彼岸明け。或いは実は彼岸明けは3日目で彼岸は前日までという事になります。或いはその晩に明けるのだ(明ける日)という解釈も成り立ちます。

要するに考え方一つ。自分で合点のいく理由で行えば良いのです。それを家訓にすればどこにも恥ずべきものはありません。決まった解釈など無いのですから。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
今年は25日でよいのだっ!と自分にいいきかせ、お供えしました。
最後にあったように、考え方一つとわりきって。
多少違っても仏を供養する気持ちに変わりはないのですから、
故人も笑ってゆるしてくれるでしょう。
一夜飾りのお話も書いてくださり、なるほどと思いました。
詳しい回答ありがとうございました。うれしかったです。

お礼日時:2012/10/09 13:28

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