
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
12世紀から16世紀ごろの綴りを大きく改訂することなく今日まで使っているため、現代の発音で考えれば理屈がよく分からないものも少なくありません。
また、国語審議会のようなところが「こうしよう」と決めたこともないのでなし崩し的に綴りが固定してしまったものもあります。外来語ではない本来の英単語では、中期英語では母音が短いことを示すのに子音字を重ねました。bill, fill, ill, kill, mill, till は今でも母音は短い音です。一つでもいいじゃないか、とも思えますが、古くは bille, fille のごとく語尾に e が付いていましたが今日では発音されなくなり書かれなくなったものがほとんどです(比較:bile, file と子音字が一つなら、中期英語では「ビーレ・フィーレ」のごとく、現代語では「バイル・ファイル」のごとく長く(二重母音も長いと看做します)なります。bille なら ビッレ→ビレ→ビルのごとく、語尾は変わりましたが i は短いままです)。
現代語の綴りの慣習では語末に無音の e があれば母音は文字の名前で発音しますが(name, file e.g.)なければ一般に短い音か文字名称と異なことがあります。bil, fil, kil でも発音上は無理がありませんが、前述のように改訂をしなかった結果なのです。
all, small は昔は短い a だったものが長いオーに変わりました。cell はラテン語の cella フランス語の celle を起源に持つため語源を尊重したものと考えられます。それでも発音されなくなった語末の母音字は書かれなくなりました。
早急な回答ありがとうございました。
<中期英語では母音が短いことを示すのに子音字を重ねました。>
こういうことだったのですか。
そして、歴史的に各種の変遷があったのですね。
懇切丁寧な分析・説明、納得しました。
No.5
- 回答日時:
>かつてはpittとかhammと綴られていてのでしょうか。
はい。OED などで調べたりチョーサーの作品を見たりすると pitt, pytt, hamm のような綴りが記録されています。語末の e が発音されなくなり脱落した後もしばらく二重子音字が綴られていたようです。
L については多音節語でアクセントのない音節では初期には naturall のうような綴りもありましたが、じきに重ねられなくなりました。単音節語でいまだに重ねられる理由はよく分かりませんが、案外と「見た目」もあるのかもしれません(l は子音字で一番幅が狭い)。
再度の回答ありがとうございました。
<案外と「見た目」もあるのかもしれません>
について。
私はこの質問をする前、trgovec様のようには過去の経緯などを全然を知りませんでしたので、見た目がはっきりするようにLLと重ねるようになったのかな、と思っていました。あたかも、主語のiを大文字のIで表すように。
投稿日時-2012-10-27 22:09:34
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