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70億人の人類のエネルギー問題を考えるとき、再生可能エネルギーを開発して、100%再生可能エネルギーで100億の人類が必要とするエネルギーをまかなう事ができるようになるのが唯一の最終形であることは論を待ちません。

しかし、最終形に到達するまでの道筋には大きく分けて二種類の経路があると考えられます。

案1)
緊急に核エネルギーの活用を終了させ、化石燃料エネルギーの依存度を高めるが、再生可能エネルギーの開発・利用度合いの向上にしたがって、化石燃料エネルギー利用を終了させる。

案2)
緊急に化石燃料エネルギーの活用を終了させ、核エネルギーの依存度を高めるが、再生可能エネルギーの開発・利用度合いの向上にしたがって、核エネルギー利用を終了させる。

近年の日本の新聞などの論調、そして、衆議院選挙直前に野合した政党の主張などを聞く限り、「案1が良い」という主張が多いのかと思っております。
しかし、政治的な立場を離れて、科学的な考え方を中心にすると、案2にも一定の説得力があると思います。

エネルギー科学などに詳しい科学者の皆さん、そして科学者ではないけれども人類生存の為のエネルギー戦略にご興味のある方々のご意見をお聞かせ願えれば幸いです。

A 回答 (13件中1~10件)

No3です。


説明の仕方が悪かったようで、失礼しました。

前半の説明は、現時点の技術での案2の実現性を考えたものです。将来の原子力発電所の出力調整技術の可能性を否定しているつもりはありません。
もう少し補足しますと、原発の場合は、燃料がほとんど不要なため、発電してもしなくてもかかる費用があまり変わりません。従って、できるだけフル稼働させる方が、経済的に有利です。ですから技術開発も、出力調整のしやすさを追及するのでなく、できるだけ大規模で効率的に発電するというような方向で進められる傾向にあるでしょう。
また、火力発電の中にも、出力調整がしやすいものと、そうでないものがあります。詳しい説明は省きますが、出力調整がしやすいのは、比較的出力の小さい設備です。出力を自由に調整しようとするのであれば、そのような小規模の火力の方が技術的に簡単だし、経済的ということです。

将来の技術の進歩によって、原発でも小型で出力調整も容易でかつ安全性も高いというような画期的なものができるかもしれません。そうすれば、案2の方向に向かうことはあり得ますが、その場合でも、案1の問題を解決する画期的な技術が開発されることを否定できないので、現時点でどちらか一方が有利であると断定することはできないということを説明したかったのです。
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございます。

大変良くわかりました。
燃料コストより設備コストの比重が高い原子力発電でベース電力を供給し、設備コストよりも燃料コストが高い化石燃料発電でピークの需要に対応しようという考えは王道と思います。
その為には、ベースをになる核エネルギーと、ピークをになう化石燃料発電の両方の技術開発に投資するべきということになりますね。

しかし、設備費比重が高く、燃料費比重が低い原子力発電の電力を、需要ピーク時にあわせて供給し、ピーク時以外には、アルミ精錬や、揚水発電や、水の電気分解で水素燃料生産に使うなど、多目的に使う方法はいかがでしょうか?

化石燃料の燃焼による発電がゼロになれば、地球環境の激変は緩和され、また、自動車や航空機などの移動体向けに水素燃料が供給できる世の中になれば、数億年の時間をかけて地球が蓄積した化石燃料を数百分の一の時間で使いつくすの愚は避けられるのではないでしょうか。

原油や天然ガスは燃焼してしまうのではなく、石油化学やガス化学の必須原料として、長期間かけて細々と人類のために使うのが正解のような気がしています。

有難うございました。

お礼日時:2012/12/29 17:32

石油,石炭,天然ガス,原子力,水力,太陽,地熱等の1次エネルギーのうち,原子力の割合はフランスでさえ半分もありません。

緊急に化石燃料エネルギーの活用を終了させ、核エネルギーの依存度を高めれば,エネルギーが不足するのは明らかです。このエネルギー不足を50年くらいのスパンで解消することはできません。

核エネルギーは利用され始めてから50年以上たつのにいまだに発電にしか利用できない(原子力船とかがあるが作るのに莫大な金がかかり,ランニングコストも莫大で,小型化もできず,廃船廃炉コストも大きい。つまり軍事用として少ない数を運用するのが限界です。)。自動車であれば50年のうちにすべて電気自動車に置き換えることができるかもしれないが,あと50年で飛行機を飛ばせるようになるとは到底思えません。案2はまったく実現性はありません。
世の中は電気だけで動いているわけではないことを認識してください。

それに引き替え案1は,やる気になれば数年で可能です。(まあ経済性を考えるとそうすることはあり得ないだろうが,それは原子力を前提として社会を構築してきたからであり,数十年をかけて原子力に依存しない社会に作り替えることは経済的にも可能です。そもそも原子力が安上がりと言う幻想は外部不経済を無視して初めて成り立つものです。)
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この回答へのお礼

再度の投稿ありがとうございます。

まずは核の平和利用を止めて、そのうえで再生可能エネルギーで賄えるようになるまでは化石燃料を燃やす社会にするのですね。

お礼日時:2012/12/30 17:10

おはようございます


いつも貴殿の建築に関する回答には強く心に感じ尊敬の念を抱き拝見させていただいている者の一人です

私は「エネルギー科学に詳しい科学者」ではありませんが
私の多少の経験からコメントを述べさせていただきたいと思います

少し前置きが長くなりますが、私は
1.リタイヤ前は、環境対策に積極的な企業で15年間、環境保全の仕事に携わってきた者です
2.福島第一原発事故後、避難生活の末、現在は福島第一原発の真西34kmの地点にある自宅に戻り生活をしている者です
3.福島原発告訴団第一次告訴人1324人の内の一人です

本テーマ対する現時点における私の考えは次の通りです

1.原発は即時停止から廃炉とする←「脱原発」が先
 *大事故は事実として起こり、広大かつ甚大な被害をもたらし、この不安な状態は途方もない長さでつづき、多くの人が色々な意味で今も大変に困っている←これは事実であり現実です
 *「トイレなきマンション」の例えを理解すれば即時停止の理由ははっきりしています

2.
2.1.当面は節電に努めるとともに古い施設も含め火力発電を頼みとする
2.2.あわせてガスタービンコンバインドサイクル発電、コージェネレーションを積極的に活用していく

3.代替エネルギーの実用化を本気で促進する
 「何を」とは述べ切れませんが、ソーラー発電についてはその疑わしさがぬぐいきれておりません
 (7年ほど前になりますが、大規模ソーラー発電企画を最終的にストップした経験を有しております)

日本人は世界の誰よりもこの大事故から「安心」について学ばなければなりません
前述の通り、私は福島原発告訴人の一人ですが、3.11の大震災を契機として現場・現実を通じ学んだことは、この大事故を起こした責任は全ての成人日本人にあると認識し、日本人の一人ひとりが前に向かって行動すべきということで、東電や行政、御用学者に責任を求めるだけでは済まないということでした

短くまとめてみました

私は軸組工法工法のすばらしさを体験しました
また無垢材のすばらしさも体験しました

これからも良いコメントをお願いします

vivi 拝
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この回答へのお礼

投稿ありがとうございます。

チェルノブイリやスリーマイル島、そして福島で実際に怖い思いを経験した人が、化石燃料消費型の社会を求めるのは良く理解できます。

お礼日時:2012/12/30 13:49

科学者ではない者です。

私の考えでは、案1でも案2でもないです。化石燃料エネルギーはやめ、他国で原子力発電をじゃんじゃん行い、それを買いとればいいじゃないかというものです。フランスなど、地震が起きたためしがない国です。こういう国を見つけて、原子力発電所を建ててあげる。そこから安く買い取ればいいと思うんですよ。プランテーションと似ていますかね。

しかしこれをやるためには、建ててあげた原子力発電所が軍事利用される危険が無いという前提が必要なわけで、世界平和が望まれます。そして電力って、大量消費している国は、世界のほんの少しの国だけです。世界全体では、もういらないからやめろ、と言われそうな気もします。
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この回答へのお礼

投稿ありがとうございます。

ドイツ方式ですね。
彼らは幸いにも原発大国フランスが国境沿いにあるので、この戦略が実現しやすいですね。

日本の場合は、一番近い外国がロシアのサハリンですから、こちらに原発を輸出して、そちらの出力を海底ケーブルで輸入するということになりますか。

でも、これは、案2の応用編ですよね。
案2は、先に化石燃料発電を廃止することがその骨子で、どの場所で原子力発電をするかに関しては制限をしていませんので、、、。

後は広域送電網の整備状況だけが条件となりますが、現代科学で解決できない課題では無いですね!

お礼日時:2012/12/30 10:28

なんだかなあ。

某カテにどっぷり漬かりすぎで用語定義の厳密性がお留守になったとしか思えないが。

質問文に対する補足質問。

1.エネルギーは1次エネルギーなのか2次エネルギーなのか。
電力は2次エネルギーです。ガス湯沸しや自動までをを対象とするか否か、記述がありません。
(1次エネルギー対象なら、無理に決まってる。)

1.日本の方針として、なのか、世界の方針として、なのか。
世界の方針としての場合、たとえばアフリカに火力はあれど原発は無い(に等しい)
ので、火力禁止イコール電力禁止となる。
 これも無理なのは確実。

※よって、国内限定かつ電力に限定します。

>案1)核エネルギーの活用を終了
これが実現可能(経済効率無視の条件で。)なのは実証済み。ただし、以下の条件を伴う。
1.節電前提。
2.電力ピーク時に大規模火力発電所は故障した場合に電力供給が保証できない。
3.その他(略)
まあ、実施するのに致命的な不都合は無い、といったところ。
もうひとつ。核エネルギーは、核分裂と核融合とありますが、両方とも禁止、の意味でいいいですか???


>案2)
おーい、肝心なこと忘れてない?
原発と火力の設備の比率は、おおむね1:3(日本の全国平均)です。
火力全部止めたら電力不足となるのは明らか。
原発を全開にしても、火力の1/3しか停止できません。
それなのに止める、という主張に賛成できない。

更に追い討ちが2つ。
1.原発は、電力の時間変動に対応できない。正確に言えば、そういう設備を作っていない。(フランスの原発は対応できる。)
2.沖縄などは、原発が無いため、火力を終了させることは電気ゼロと事実上同義となる。

>案2にも一定の説得力があると思います。
定性的には、いちおう説得力あり。 定量的には、まるで無理。 そこまで、原発依存度は高くないです。
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この回答へのお礼

投稿ありがとうございます。

質問文に「緊急に」と書いてしまったのでシナリオが分かりにくくなりましたね。「緊急に」の部分を「まずはじめに」と置き換えて考えてください。具体的な時間軸は国情によって、10年~50年ぐらいを想定しましょう。一般に「緊急に」と言われるよりもはるかに長いかもしれませんが、人類の行く末を論ずる時間軸においては50年というのは瞬間的とも取れるほど「緊急に」ってことです。

なお、当然に一時エネルギーを考えていいます。
二次エネルギーを論ずるとなると、原子力発電の電力で作った水素燃料も、火力発電でつくった水素燃料も、同じになってしまうので、あくまで、電力を作ったり、熱を得るなどの一次エネルギーの選択肢に関して考えています。

お礼日時:2012/12/30 00:54

ご質問が政治的だというのをまだ自覚されていない。



止めるのに自然科学的理由があるんですか?お国事情でしょ。
科学的に考えると選択肢2もありえるという論理が非科学的です。

なんでどちらかを止めた方がいいの?その発想が非科学的でしょ。
余剰エネルギーを得ながらした方が研究環境がいいんじゃないの?

ipsはローマ教会も喜んだという政治的な表彰です。非科学的な倫理的背景があるのです。
ご投稿の設問も政治的ですよ。エネルギー利用に倫理的制約を加えたらエネルギーの問題化に過ぎない。
>「唯一の最終形」?
宗教?自然科学に最終形はないよ。
論を待たないとされる唯一の最終形について現実的つまり科学的に反省した方が科学カテゴリなのでは。

脱という選択肢が政治的です。科学カテにふさわしく非政治的な設問にするのが先です。
まだ分かりませんかね。
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この回答へのお礼

どうもありがとう。

再生可能エネルギーも最終形ではないとのご意見賜りました。

お礼日時:2012/12/29 22:12

>なぜ、火力を存続させるべきなのでしょう?


>なにか科学的な視点が御有りの様でしたらご教示ください。

再び回答します。
原発が建設当時、土地調査の結果「活断層の可能性がある」としながらも、その情報を隠蔽して被害想定を恣意的に低く公表したことが、明らかになってきました。今のままでは現在保有している発電設備をフル稼働しなければ、電力不足に陥ります。その中には水力、火力、自然エネルギーを含みます。もし不要だということなら、原発は即刻廃炉にしても、問題ないということになります。

世界人口が70億を超えたとの統計が発表されましたが、そのうちの大部分はアジア・アフリカ・中南米などの、現在電力を使っていない人達です。家電など一切所有していない、密林や砂漠の住民に電力を届けてどうするのですか?その建設コストは現地では調達できません。日本の電気料金を上げることで捻出させるのですか?さらに30億もの上積みもすべて日本が担うのですか?全てでないとしたら、どの国が負担するのですか。
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この回答へのお礼

過去と現在に注目した回答ありがとうございます。

科学技術は10年単位、50年単位で進歩して行くものだと思います。科学技術を進歩発展させるためには、その方向付けが無ければ、行政の支援や予算の配分もできません。

この先、10年後、50年後に、エネルギー問題による制約を少しでも軽くし、もって国家間の戦争のリスク、人類同士の殺し合いのリスクを少なくするために科学技術になにができるかを考えています。

最終的に再生可能エネルギー活用型の社会に行きつくまでの道程として何が望ましいか、お考えがありましたらご教示いただけるとありがたいです。

お礼日時:2012/12/29 17:18

現在の技術を前提にすると,


化石燃料エネルギーはいろいろな用途に使える。
核エネルギーは発電にしか使えない。

緊急に化石燃料エネルギーの活用を終了させるなどはありえません。自動車も飛行機もすべて核エネルギーを利用するんですか?

核エネルギーの活用は,安全な核の取り扱いができるように,もう少し研究が必要ですね。価格もけっこう高いし...
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この回答へのお礼

現在の技術的制約を前提とした回答ありがとうございます。

将来の科学技術の発展を見越して、ロードマップを選択するとしたらどうなるでしょうか。

お礼欄で質問して申し訳ありませんが、もし将来の技術開発の可能性に関して、科学的な知見をお持ちでしらた、ご意見をたまわりたいと思います。

お礼日時:2012/12/29 17:01

中国人全員が太陽光発電で日本人と同じ生活をするという戦略?



脱対脱の二者択一を課題にされてますけど。
脱をした方がいいというのは?
それは脱エネルギー戦略じゃないの?

エネルギーに余裕がない方がイノベーションしやすいという原理?
世界史にその成功例がありますかね。

日本人が脱武器をすると人類の平和が到来する?
人類のために脱核兵器をしたら脱通常兵器。
平和主義者の偽善とどこが違うのでしょうか。
平和ボケですよね。

エネルギー獲得は戦争なんじゃないの?南方資源を獲得できるかと同じで。南方資源を放棄した国が世界標準を決定するの?
自然科学的には脱核も脱火力も論じられないでしょう。原料が違うわけだし。
政治選択を自然科学する試みは自然科学の腐敗です。
自然科学的に何を選べるの?
土台から欲望問題なわけだし。

そもそも各人になぜそれほど豊富なエネルギーが必要なのかが分かっていないのでは?
人類戦略とはあわれな民族の国家戦略の放棄ですよ。日本民族はユダヤ人科学者ではない。日本の事を考えれば?太陽系や地球系に飛躍する知力があるのなら。日本のエネルギー問題を不安定にすると人類は豊かになるのかね。日本人は人類ではない。素晴らしいその人類ってどこにいるの?
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この回答へのお礼

政治的な制約を前提とした回答ありがとうございます。

人類が南北問題を抱えており、国家間でのヘゲモニー争いが存在することは承知しておりますが、これは政治の問題にしておきたいと思います。

iPS細胞を活用した高度な再生医療を受ける可能性がある人は、経済的に考えれば人類の1%かもしれません。しかし、経済格差で、受益者の制限があるにしても、iPS細胞の可能性を追求するのが科学者のアプローチと思います。

エネルギー問題も、科学技術の果たす役割と、政治の果たす役割を分けて考えることが出来ないでしょうか。

この質問には国家戦略は不問です。

人類共通の問題として化石燃料に依存した現在社会から道の様にして脱出してゆくのか、そのロードマップを考えるのも科学者の役割ではないでしょうか。

お礼欄で質問して恐縮ですが、科学のカテゴリーにふさわしい知見をお持ちであれば、ご教示いただけると嬉しいです。

お礼日時:2012/12/29 17:08

>70億人の人類のエネルギー問題を…100億の人類が…論を待ちません。


30億人分の余剰のエネルギーがなぜ必要なのですか?そしてそのような決定がいつ出されたのですか?さらに、反対意見が全くなかったというのは事実ですか?

案1、案2とも、冒頭の「100億」の前提に疑問がありますので、有効ではないように思います。

エネルギー源を一つに特化するのは緊急事態に対応できないため、非常に危険です。原子力は廃止するとしても、自然エネルギー、火力、水力など様々な形態を存続させるべきですし、石油や天然ガスの輸入元も多方面に分散させなければなりません。
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この回答へのお礼

現在人口爆発の最中なので、70億が早晩100億人を超えるので、四捨五入して100億としておきました。

>原子力は廃止するとしても、自然エネルギー、火力、水力など様々な形態を存続させるべきです

なぜ、火力を存続させるべきなのでしょう?

なにか科学的な視点が御有りの様でしたらご教示ください。

お礼日時:2012/12/29 14:13

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