10秒目をつむったら…

ありとあらゆる地方都市の国道沿いに巨大資本のショッピングモールが乱立して地元商店街に壊滅的な被害を与えています。
ついこの間もテレビ東京の「ガイアの夜明け」で、個人商店の乾物屋の後継者探しのドキュメントを放送していましたが、個人商店というのはどこも厳しい経営状態のようです。
こんな時代、個人経営の小売店というのは、もうやっていけないのでしょうか? 存在意義そのものがないのでしょうか?
「いやいや、コンビニ経営という手法があるじゃないか!」
と思われる方もいますでしょうが、あれはフランチャイズ商法の問題点が指摘されてから久しいですが、一向に改善されず、多くの経営者は決して利益が出ているというわけではないようです。(店舗経営を辞めたくても契約上、契約解除できないようになっているとのこと)

我々国民は、今後は全ての買い物は巨大資本のショッピングモールで行うしかないのでしょうか?

「じゃあ、個人商店は全員廃業して、みんな巨大資本のショッピングモールの社員になればいいじゃないか? 雇用も守られるし、給与所得者になってかえって安心だろ?」
とおっしゃる方もいるかもしれませんが、巨大資本のショッピングモールというのは”効率的な経営”を第一に掲げているため、そのショッピングモールの商圏の小売店の店主、労働者の数よりずっと少ない人数で店舗運営ができるそうです。

そりゃそうでしょうね、小売店だったら経営者である息子夫婦が配達などで出かけている間に、先代のジーさん、バーさんが孫の子守をしながら電話番、留守番、店番もする、
という勤務形態(?)も可能です。しかし巨大資本のショッピングモールの人員体制は
●一つまみの男の正社員を安月給で死ぬほどこき使って(俗にいう名ばかり管理職)50代で早期退職させる。
●残りの人員は50歳未満のおばさんパートで運営していく
●人件費高騰の原因の一つとなる職人的な技能を持った人、豊富な商品知識を持った人、接客のプロ、といった人材はごく例外を除いて、必要としない。
というのがおおよその基本スタイルですから。とにかく人件費をケチりまくっています。我々がエブリディロープライスで買い物できるのは、そういった犠牲の上に成り立っているわけです。(こう考えると悲しいですね)

なお、私自身は現在も今後も個人経営の小売店を営む予定はありませんので、その点をご承知おきください。あくまで買い物客としての質問です。

たけ●えみちゃんの
「20日30日 5%オフ!」
というCMを見るたびに、逆に少し憂鬱になる庶民からの質問です。

A 回答 (2件)

私のその番組見ました。


大規模モールの出店が原因ではなく、
商店街のシャッター通り化は、商店主の高齢化と
後継者不在が主な原因の、、、という趣旨でしたね。

まあ確かにシャッター通り化するのは、巨大モールの
出店も確かに影響はあるかとは思いますが、
たぶんそれだけではないと思います。
その理由は最初に回答された方の意見と同感です。

生き残りをかけての打ち手というか施策は質問者さんが書かれているように、
『職人的な技能を持った人、豊富な商品知識を持った人、接客のプロ、といった人材』
で、なおかつ商店街独自の活性化を行うしかないと思います。

巨大モールの売り場を見るととにかく陳列数はものすごいし品揃えは
豊富ですが、客からの質問にまともに答えられる従業員はまずいません。
吊り下げられた商品を買い物かごに入れるだけですね。
聞いても正社員はロクに回答してくれませんし下手すりゃ年長のパートさんの方が
知識あったりします。商品部バイヤーだって自分で使ってみる人なんてごくわずかだろうし。
家電量販店なんかひどい状況ですよね。正社員はレジたたくだけで
商品説明はメーカーから販売応援させ接客させていますからね。

それと余談ですが、巨大モールは必ずしも物販で大きな利益をあげてはいない
という事実も見ておく必要はあると思います。テナントで入居している店舗の
テナント料収益がとても大きいのです。
とあるモールチェーンの担当者が言ってましたが「現在でもウチは食料品の
売上が一番大きい」と。衣料品だとか雑貨もそこのブランドで売ってはいるが
微々たる数字ということでした。

たぶんこれがヒントだろうと思います。
巨大モールであっても物販でみると食品しか大きな数字は上げられないという
ことなんですね。
質問者さんが書かれた職人うんぬんの一文がたぶん個人商店の最大の長所であると
思います。ただ悲しいかな後継者もいないし、高齢化も進んで時代の流れについて
いけない人も増えていって取り残され感はありますね。
「最大の長所である」ことを「最大の長所であった」という過去形にはしてほしくないなと
思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

番組のその後の結果はこれに出ていました。
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=2 …

乾物屋のHPも出来たようです。ってか作り掛けのようですが、おいおい、大丈夫か?
http://www.kanbaraya.biz/

もし後継者の女性がITにそれほど詳しくないなら、せめてITに詳しい単発のバイトでも雇ってHPぐらいはきちんと完成させとけ、と思いますね。ショッピングのページ、注文来るかなあ?心配だわ。

>巨大モールの売り場を見るととにかく陳列数はものすごいし品揃えは
豊富ですが、客からの質問にまともに答えられる従業員はまずいません。

まあ、店側が望む従業員像は
ロボットのように品出しし、
ロボットのように惣菜を作り、
ロボットのようにレジ打ちをする、
店側が解雇したくなったら黙って文句言わずに辞めてくれる、
ついでに言えば労働三権なんて知らない、無知でおとなしい労働者、
ですからね。

買い物客の方も、いちいち「こちらの商品はいかがですかー」なんてすり寄ってくる店員はうっとおしい、と思っている人が多いのも事実だと思います。そういう親切な販売員を”接客のプロ”、と思ってくれる客はだんだん少なくなっていると思います。

どこかのデパートで、店側が客に対して三色のリストバンドを付けてもらって、その色によって
「店員に商品説明を望む。相談したい」
「店員に商品説明を望まない。自分で欲しいものを選ぶ」
「見てるだけ」
という客側の意思を、リストバンドの色で意思表示してください、
という手法を取り入れたところ、結構好評だった、という話を聞きました。
なるほどな、と思いました。もう、現代では店員に
「見てるだけー」
と言葉に出す事すらも面倒くさい、ということなんですね。そのクセ、いざ説明をしてほしい、と思ったときには周りに店員がいない、居ても商品知識が乏しすぎる、ということがあることはよく理解できます。

でもまさかこの手法を個人商店でやるわけにはいきませんからね。

どうすればいいんでしょうね。みんな巨大ショッピングセンターに飲み込まれるしかない?

お礼日時:2013/03/01 00:21

零細企業の経営者です。

小売店ではありません。

最近は駅前のシャッター通りなどと言われるように、今までの商店街がなくなりつつあります。これは誰のせいなのでしょうか。
よく言われるのが「郊外に大きなショッピングセンターができたから」というものですが、実をいうとそうでもないのです。

実を言うと、商店街の努力が足りない、客にニーズについていけていない、歯が欠けるように後継者の居ない店舗が廃業して商店街の品揃えがショッピングセンターに負けて使いにくい、などの理由もあるのです。

そういう商店街は魅力がなくなり客が来なくなりますので、加速度的にシャッター通りになっていく、ということでもあります。

難しいのは、商店主個人の努力と商店街の努力と両方が必要で、さらに同じ方向に向いている必要がある、ということです。たとえば商店街で一斉セールをしようとするなら「うちの店はやらないよ」という店があったら、買い物客からは「使いづらい」と思われてしまうのです。

基本的に個人店舗がショッピングモールに対抗するには、ショッピングモールが苦手とする「人件費高騰の原因の一つとなる職人的な技能を持った人、豊富な商品知識を持った人、接客のプロ」に商店主や従業員がなり、ショッピングモールにはない魅力を創出していくのが順当だと思います。

街の電気屋さんでリモコンの使い方電球の交換まで無料でサービスしながら、顧客のニーズを細かく吸い上げて売り上げにしているところも多くなってきています。ただ、皮肉なのが仕入れをヤマダ電機などからしていることですね(実際にヤマダ電機などには卸販売部門があり、メーカー取引より安いようです)

服屋でも漬物屋でも、ショッピングセンターが出来ない弱みをつけば、地元で家族が食べていけるぐらいの売り上げを立てることは不可能ではないはずなのです。
なぜなら、地方であれば競合しているのは郊外のショッピングセンターぐらいで、個人商店同士でシェアやニーズを食い合う、ということは起こりにくいからです。

私のような、業務向け取引が主なので、競合会社が多数ある零細企業から見れば、街の商店街などはやれることがまだまだあるように見えてしまいます。

もちろん、地域の特性や商店主の年齢・後継者がいるかなど条件はそれぞれ違います。でもショッピングセンターに満足できないお客や、そもそもショッピングセンターに買い物に行くことができない人々(小さな子供が居るとか足腰が悪いお年寄りとか)の需要は誰も叶えていないのが現状だと言えます。

ネットショッピングはそれらのニーズを埋めてはいますが、まだまだ需要はあると思いますよ。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>街の電気屋さんでリモコンの使い方電球の交換まで無料でサービスしながら、顧客のニーズを細かく吸い上げて売り上げにしているところも多くなってきています。

家電は家電量販店で買うことが多くなった今、いわゆる「町の電気さん」はこういうところに活路を見出しているそうですね。

>ただ、皮肉なのが仕入れをヤマダ電機などからしていることですね(実際にヤマダ電機などには卸販売部門があり、メーカー取引より安いようです)

いやー、勉強不足でした。家電量販店に対抗するために、町の電気屋さんが連合を組んでメーカーと仕入れ交渉するための「アトムグループ」というのが静かに勢力を増している、という情報は知っていましたが、まさかヤマダ電機に卸部門があったとは知りませんでした。勉強不足でした。
これって要は
「潰しきれなかった町の電気屋さんや、大型家電量販店が苦手な分野とする”御用聞き営業”、”きめ細かいサービスに活路を見出し、掛かりつけ医ならぬ掛かりつけ電気屋さん”を目指す小売り電気店に対し、言葉は悪いが『手なづけて、知らず知らずのうちにコントロールしよう』という作戦」
ですよね。

ヤマダから仕入れる限り、ヤマダのいう事を聞かなくてはならない、いったんヤマダから仕入れたらもう仕入れ値で勝てる卸問屋が見つからない。何かあったらヤマダからの仕入れを断たれる、という恐怖感との背中合わせの営業、店舗経営は首根っこを押さえられている、というか、クビに匕首を突き付けられている、というか、まさに生殺与奪を握られていて夜もおちおち寝ていられないのではないかと思います。

もちろん小売り電気店の側もそれはわかっているとは思いますが、私が当の小売店だったとしたら怖くてとてもとてもヤマダに命を預ける気になれません。逆に私がヤマダ側だったら、業界再編が行き着くところまで行って、他の量販店でつぶす先がない、となったら、この小売店どもをつぶしにかかりますよ。
「顧客名簿を出せ、さもなくば商品を卸さないぞ」
とね。あー、もちろん、独占禁止法に引っかからないように弁護士に知恵を借りてうまーくやりますよ。

いやー、恐るべし、ヤマダ電機。こりゃー神が先回りして天罰下すわけだわ。
(それとも、そこまで激安の卸値ではないのかな?)

>もちろん、地域の特性や商店主の年齢・後継者がいるかなど条件はそれぞれ違います。でもショッピングセンターに満足できないお客や、そもそもショッピングセンターに買い物に行くことができない人々(小さな子供が居るとか足腰が悪いお年寄りとか)の需要は誰も叶えていないのが現状だと言えます。
ネットショッピングはそれらのニーズを埋めてはいますが、まだまだ需要はあると思いますよ。


確かにネットショッピングは便利ですが、今、都会的な「隣の人の顔の見えない生活」が地方にも広がりを見せているので、ネットショッピングでもあんまり個人の家庭に立ち入ったような”かゆいところに手が届く”式の営業、御用聞きは消費者が望んでいないかも知れない、というのが私の感想です。昔の酒屋や米屋が、各家庭の醤油や味噌や酒や米の好みや消費量まで把握して、
「そろそろ、お醤油が切れる頃だとおもいますが、どうですか?」
といったような、先回りしての御用聞きを、今の若い奥さんが果たして望むかどうか・・・?どうでしょうか?
「やだわ、なんでこの御用聞きがウチの冷蔵庫や米びつの中身まで知ってるのかしら? 気持ち悪い!」
ってなことになりはしないでしょうか? ま、やってみなけりゃわかりませんけどね。

お礼日時:2013/02/28 23:54

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