
アミノ酸の一種であるグリシンは、弱塩基性のアミノ基と弱酸性のカルボキシル基を1つずつもつ。そのため、水溶液のpHに依存して電離状態が変化し、+1, 0, -1 のいずれかの価数をもつイオンまたは分子となる。ブレンステッドとローリーの定義によれば、価数+1のグリシンを2価の酸としてみなすことができる。実際にグリシンの酸性水溶液を水酸化ナトリウムで滴定すると反応は2段階で進行し、2つの電離定数( K1=4.5×10^(-3), K2=1.7×10^(-10) )がもとめられる。ところが、正味の電荷をもたないグリシンには、アミノ基もカルボキシル基も電荷をもたない分子型と、アミノ基の電荷とカルボキシル基の電荷が互いに打ち消しあっている双性イオン型の2種類が存在するため、その電離平衡は4つの電離定数 Ka=[G±][H+]/[G+], Kb=[G0][H+]/[G+], Kc=[G-][H+]/[G±], Kd=[G-][H+]/[G0] で記述される。ここで、 G+, G±, G0, G- はそれぞれ陽イオン型、双性イオン型、分子型、陰イオン型のグリシンを表す。
滴定実験から得られる電離定数K1, K2とこれら4つの電離平衡Ka, Kb. Kc, Kd の間には K1=(ア), K2=(イ)の関係がある。
(イ)の答えがKbKc/(Kb+Kc)となる理由を教えてください。
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