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色々な本で引用されたり、哲学史なんかでも重要な扱いをされてる印象があるニーチェですが、
一体なんでそんなに人気があるのでしょうか?

彼の作品の大半は箴言集(アフォリズム?)でしかも哲学というか詩みたいなに
抽象的でわからないのが多すぎるような気がします。
本当に理解してる、楽しんで読んでる人がそんなにいそうにないと思いますけど・・

A 回答 (4件)

>本当に理解してる、楽しんで読んでる人がそんなにいそうにないと思いますけど・・



そうですね,多分理解してる人は殆どいないでしょう(私も含めて)
よくビジネス本とか自己啓発本なんかで引用されてる文は,殆ど的外れかニーチェの意図とは違った意味で引用されてることが多いですし。
まぁ、これは別にニーチェに限らず,孫氏然りマキャヴェリ然りですけどね。
最近のニーチェブームは某出版業界の戦略が当たったかららしいですけどね。
昔は孫子・マルクス・ラッセルなんてこともありましたけど。

閑話休題。哲学史的にニーチェを位置つけるとしたら,重要なのは「キリスト教批判」についてです。
ニーチェは徹底的にキリスト教を批判しました。
キリスト教が殆ど自分が寄って立つアイデンティティであるヨーロッパにとって,衝撃的な事件でした。
なんせ,今まで自分たちが信じていた世界観をひっくり返されたのですから。
それを象徴するのは,『ツァラトゥストラはかく語りき』にある「神は死んだ」という有名な語句です。
その言葉の通り,19世紀末~20世紀に入るまでに「中世的キリスト教(の思想)」は影響力を無くしたのです。

もちろん,ニーチェ以前にも中世的キリスト教的世界観がひっくり返されたのことはありました。
有名所では,コペルニクス・ガリレオによる天動説の否定,ダーウィンの種の起源に端を発するダーウィニズムなんてのがありますね。
ニーチェも彼らと同じか,もしかしたらそれ以上に現在の世界に影響力を残した思想家です。
そういった意味で,哲学史上もとい科学史においても重要な思想家なのです。

ただ、最近のニーチェブームは,彼の著作の中から耳に心地いい語句を前後の脈絡も理論もすっ飛ばして切り貼りしただけのボロ細工みたいなものですね。
最近のニーチェブームは,白取春彦氏の『超訳ニーチェの言葉』という書がミリオンセラーになったと喧伝され始めてからと思います。
この書は,ニーチェのポジティブに感じる言葉だけを抽出してまとめた書です。
まぁ、相田みつおの『にんげんだもの』が売れたのと同じ理由だと思います。

ではでは、参考になれば幸いです
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>抽象的でわからないのが多すぎるような気がします。



同感です。

ドイツ語でニーチェを読むよりも、日本語で落語を聞く方が良くわかるし、よっぽど為になります。
普通の日本人は皆そうでしょうね。
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もしかして「スーパーマン」の元祖だからか

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No1さんが答えているように、ニーチェはキリスト教を奴隷の宗教だとか


ボロクソに批判したんですが、ではどうやって人は生きるのか?ということで
自分で頑張って超人になろうと主張しました。
ニーチェの著作はカントとかヘーゲルのように体系だっておらず、
断片的なのでわかりにくいのはその通りですが、
元気が出るフレーズがあるので悩める若い人の間で人気が出ました。

まぁ、日本人にはニーチェの批判するキリスト教社会を土台で共有しておらず、
いきなり超人が湧いてきて宙に浮いてるような変な感じになります。
あと実存に至る具体的な方法論が欠けてて、言葉だけは強いんだけどなんか実際はショボイ感じに。
道元や臨済を読んで坐禅したほうがよっぽと有難いし深いと思います。
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