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今年度から浪人の身となった高卒18歳(男)です。

五歳から小2までリトミックに通っていましたが、祖母の介護のため引越し、途中で辞めざるをえませんでした。したがって、絶対音感は持ち合わせておりません。(一度正しいA音をもらえば、時間は掛かりますがおよそ当てることが出来ます。)その後、小2はピアノを自宅で触る程度で過ごし、小4から正式なレッスンを始め、小六でやっとバイエルを終了しました。

中学は、全くと言って良いほどピアノに触れてませんでした。しかし、高校に入る少し前、好きな作曲家に出会い、どんどん影響を受けていきました。高校に入ってからはピアノも再開し、先生の指導の下、週一のレッスンを続けています。

最初は好きな曲を弾けるだけで良かったのですが、次第に「もっと技術を身につけたい」と思うようになりました。なにかとピアノ曲を聴き、ピアノの練習時間も、減っていく受験勉強の時間とは逆に増えていく一方で、親から散々叱られる始末です。
しかし、親を含め周りの人からは、「音楽を仕事にするのは非常に難しい」と聞きます。

私は何もピアノで食べていきたいとか、そういうわけではないのです。少しでもピアノの技巧を身につけたい。それだけなんです。技巧だけでなく、音楽の歴史、楽典など、曲の構造まで……。

先生に出された課題曲を細々と続けてきてはいるものの、私の技術は拙いものです。正式な練習過程には縁が無く、今になってやっとインベンションなどをはじめたばかりです。

こんな動機で音大に入るのは不純なのでしょうか?もちろん、入ると決めたのなら、どんなことでも必死になってやります。

A 回答 (10件)

こんにちは。


ピアノをもっと勉強したい、というお気持ち、とてもうれしいです。私は本当にピアノが好きだし、ピアノには人生を幸せにしてもらっています。例えば明日、仕事がなくなったとしても、食べるためには職を探し、働かなくてはならないとはいえ、とりあえず、練習はするし、「明日、やることないゎぁ」ってことはないってことは、しあわせだなぁと、最近ますます実感します。

まず、ピアノを勉強したいとき、毎日、同じようにたくさん練習していますか?
ピアノというものは、積み重ねなのです。
もちろん、その他の学問であったとしても、積み重ねであることには変わりありません。けれども、『ほんとうに楽器をする』ということは、「ちょっと今日はやめとこっかな」なんてありえないことなのです。1日休めば1週間前に逆もどり、2日休めば2週間前に逆戻り、3日休めば3週間前に、4日休めば1ヶ月前に逆戻り...という具合なのです。

そして、時代は少しずつずれてはいますが、音楽と文学と美術、この3つは同じ柱を持って動いています。音楽を詳しく勉強したいと心から思っていらっしゃるようですので、読書をしたり、美術館へ足を向けたりされることをお薦めします。

演奏家には、技術がすばらしい方、情感がすばらしい方、演出がすばらしい方、さまざまです。技巧的に自分にとって難しい箇所があれば、解釈を変えてみるのも手です。
心が表現力を持てば持つほど、いろんな解釈が自然に聴こえてきます。できないことも、そうやって工夫すればするほど自分では思ってもいなかった解釈を思いついたりもします。完璧でないことは、少しも悪いことではないのです。私は、利点であるとさえ思います。時間が足りないことを除けば...。

「ピアノを仕事にする気はない」と断言されていますので、音楽の大学に行かれることを、私も応援したいです。余談ですが、ここでもしも「ピアノを仕事にしたいから音大に行きたい」とおっしゃっていたなら、私なら大反対しておりました。他の方々もおっしゃっていますが、そんな簡単なことではないものです。ピアノだけを、本当の意味で仕事にできる人はピアノ科のうち、1% もいないからです。けれども、仕事をして、しかも本当に一生打ち込める趣味があって...というのは正直、本当に贅沢なことだと思います。

No.2でmarimo_cxさんもおっしゃっていますが、大学の学部なんてそんなに必死に検討して決めたとは思えません。もちろん、将来やりたいことを見据えて学部を決める人もいます。そうしなければなれない仕事もたくさんあります。好きなことや得意なことを学部に選ぶ人もいれば、とりあえず良い大学に行くことが目標で学部は特に決めずに併願して受験する人もいます。そして社会人になるときにも、「絶対にこの仕事がしたい」というのは目標にこそなれ、はじめからそんなこと云っていては就職すらできませせん。

No.5でlutowinnさんがおっしゃっているように、音楽学を勉強することは、興味もおありのようなのでお薦めです。私はピアノ科出身ですが、自分の演奏する作曲家、曲や時代背景...くらいは必ず勉強します。曲の解釈には必要なことですし、『演奏を通しての気持ち』にとっても大切なことだからです。私は、幼い頃から読書も大好きでしたし、図書館にこもって調べることも大好きなので、そういう調べものは全く苦になりませんでした。けれども、院生なら論文も書きますが、学部では演奏が発表のすべて、ということもあり、そういうことは、まとめないピアノ科の学生は多いと思います。私自身もレポート程度は書けても論文なんてとても書けません。ピアノ科の学習できる音楽学はその程度なのです。音楽学を専門にされたなら、演奏の表現に構築性もうまれ、裏づけのある解釈ができることでしょう。演奏にとって、このことは非常に大切です。

もっと技術を持っていたならば、私にも、内容にあてる時間ももっとあったことでしょう。しかし、もっと技術をもっていたならば...あれほど練習しなかったかもしれません。
どんな分野ででも、人間とは次のように分類できると思います。
(1)できないけどやらない人
(2)できるから今はやらない人
(3)できないけど一生懸命やる人
(4)できるけど一生懸命やる人
上手だけれど、毎日の生活のなかで《しない人》も必ずいます。受験が終わって学生になればそういう人もでてきます。まぁ、そういう人もいるので、頑張る人は着実に力をつけていっているのが一目瞭然です。

音大生も受験の時は上手な人もギリギリだといわれている人も、誰しもがいつもに増して一所懸命です。
そして受かるには運も必要です。
そしてなによりも大切なのは、強い、『動揺しない心』です。完璧に仕上がっていても、そのテストの日、失敗してしまうかもしれません。その日、しかも、その時だけ、音をはずしてしまうかもしれません。最悪なことには、審査員が鉛筆を取り落とした音を聞いて、ベルと勘違いし、演奏を止めてしまうかもしてないのです。

音楽にとっては、音をはずすことなどたいしたことではありません。たとえ全くきっちりと正しく弾いていても、なんの面白みもニュアンスもない演奏もあります。そんな演奏よりも、たとえ少しくらい音をはずしたとしても、自分を表現できている演奏のほうがずっと面白いし魅力的です。(もっとも、音をきっちりとっって演奏することは大前提ではありますが...。)
しかし、受験は違います。
ひと昔前に比べてどれだけ受験生が減っているにせよ、音楽学部というものは、もともと枠が狭いのです。その枠内に選抜する際、演奏をすべて聴いていられないと思います。一日中、何日も何日も審査するのです。しかも、おそらく聴くに耐えない演奏もあるはずです。
すべての受験生に対して、新しい耳で聴く必要もあります。
よく云われることとは思いますが、《出だしですべてがわかる》のです。
受験というものは、《落としていく》ものです。
まず、
出だしを聴いて...(1)聴くのをやめます。(2)聴きつづけます。(3)惹きつけられて聴きます。
止まったら...もちろん落ちます。
音をはずしたら...(1)聴くのをやめる先生と(2)間違えた数を数えている先生がいます。
上手でない人ばかりが落ちるわけでもありません。
演奏が個性的すぎても落ちる可能性があります。

とはいえ、音楽とは本来、自由なものです。
作曲者の考えを考え、自分の歌い方を考え、自分の演奏を引き出していく毎日は、やりがいあるものになると思います。

先生には、大きくわけて、(1)自分の選曲や解釈を押し付ける先生と、(2)学生に選曲から解釈まで考えさせる先生が、いらっしゃいます。もちろん、先生のおっしゃることをまず、訊いてみることは大切なことでもありますが、大学的でないと思います。自分で仕上げる能力を身につけることはとても大切だと私は思います。どういう先生が自分にあうかどうかは、それぞれ人によって異なりますが。
ただ、大学によっては、先生から大学のほうに、自分の生徒を指定できるところも(もちろん私学ですが)あります。そういう学校を受験されるのでしたら、受かってからの学生生活をよりよいものにするためにも、受験に受かるためにも、自分の良い部分を引き出すことを手伝ってくれる、自分にあった先生を、探してみてください。

どちらにしろ、音楽大学を目指すには、ほとんどの学校で、(1)楽典、(2)聴音、(3)新曲視唱、等があります。学校によって問題の出し方にかなり特色があります。今から準備されるのでしたらなるべく早めに受験校をを定め、その学校に沿った勉強をどんどんしていかないと間に合わないと思います。学校の授業自体も、学校によってかなり異なるはずです。なるべくオープンキャンパス等にもたくさん行って、早く決定されることをお薦めします。
また、検定を設けて、受験よりも以前に、受験のときに科目免除される試験をおこなっている学校もあります。これのある学校をもしも受験することにされるとしたならば、これは活用すべきです。直前、実技に時間をかけられます。精神的にもそのほうが落ち着きます。

どこの地域でさがしていらっしゃるのでしょうか。

最後に、影響を与えられた作曲家はどなたですか、興味で訊ねてみました。

ちなみに、【絶対音感】というものは、音楽をするうえで絶対に必要というものではありません。聴音にも、《固定ド》の記譜法と《移動ド》の記譜法があるくらいです。特にピアノは他の楽器と違って、調律を自分でしませんし。
それよりも必要なのは【相対音感】です。《A》を弾いて「C」をとる、みたいなものです。移動できるほうが、声楽の伴奏とかしたとき、簡単に移調できて便利ですよ?

さまざまな手段がありますが、
演奏する力をつけるために4年間、一所懸命過ごすことはとても立派なことだと思います。
その期間を手にいれるための受験期間も、演奏にとって、やはりとても大切な時期です。

将来、社会人になったときにも必要な、未来を切り開くために必要な強い心を手に入れることもできることでしょう。

長くなりました。自分の本当にやりたいことを見つめなおし、自分の道をなるべく早めに決めて、本当に頑張ってくださいね。応援しています。

この回答への補足

ちなみに、一番最初に影響を受けた作曲家はJ・S・バッハです。インベンションに始まってシンフォニア、平均律、オルガン曲など、とにかく惚れ込んでしまいました。しっかりと基礎を学びたいと思ったのもその影響を受けてです。特にインベンションは、私にとってバイブルのようなものです。

現代の作曲家では、光田康典氏です。氏のオーケストラスコアは、私のもう一つのバイブルでもあります。

補足日時:2004/03/31 14:13
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この回答へのお礼

詳しいご解説ありがとうございます。
もちろんピアノは毎日欠かさず練習しております。(一日サボるとどうなるかは身をもって知っているので…)

妥協の無い、自分に合ったやり方で学びながら音楽と接していきたいと思います。

お礼日時:2004/03/29 17:54

私自身は音楽家でもなく、正式にピアノを勉強した者ではありませんが、5人兄弟/姉妹のうち3人が作曲、音楽教育、チェロと音楽学校で勉強し専門家としてやっております。

彼らの音楽の勉強を極近くで見てきた者として思うことは、出来る限り早くに専門家を育てる能力を持った先生に指導を受けることが重要と考えます。ピアノ、作曲、弦楽器、などなどどの専攻にしろピアノ、聴音、歌、楽典、和声学、音楽理論は絶対欠かせません。また、楽理科専攻もありえますが、理科的思考能力、外国語なども上記に加え欠かせないと思います。チェロを専攻した弟は小学3年生からチェロを始め、ピアノは中学一年ぐらいから始めたと思います。もうその頃には専門家に(チェリスト)になると決め、音楽大学の先生に習うようになった。
チェリストですが、ピアノはかなりの初見がきくようです。私の息子が弾いていたヴァイオリンのバッハの伴奏をさらりと弾いたので一寸驚いたことがあります。兄は作曲専攻ですが、専門的に始めたのは高校2年かでした、それまで確かにピアノを習い、和声も習って居りましたが、音楽家になると決め、専門の高校に転校しましたが、二年間学校外で、和声、作曲、対位法などを勉強したようです。ピアノもしれに相応しい先生を紹介されたようです。ですから、早期に始めるのが絶対的とは申しませんが、後はその人の持っている天性、才能、努力によるものでしょう。音楽と言ってもいろいろなジャンルがあります。目指すジャンルによっては必ずしも音楽専門大学を出る必要はありません。東大や慶大卒の一流の作曲家、ヴァイオリニストをいらっしゃいます。先ずは、自分が本当に音楽家になる素質があるものなのかどうか今指導を受けていらっしゃる先生に真剣に相談されたら如何ででしょうか?

この回答への補足

アドバイスありがとうございます。
現在、音大受験を前提に、先生から各分野の指導をしてもらっています。(どの学科に進むかは分かりませんが、実技と楽典、聴音を重点的に行っています。まだはじめたばかりでなんともいえませんが、今は出来る限り挑戦し続けようと思います。

補足日時:2004/04/24 01:00
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返事が遅くなってしまいましたが、音楽学がどういうものなのかについて説明しますね!


まず、音楽学は主に、音楽史研究、音楽美学、音楽理論、民族音楽、日本音楽の分野に分かれます。
音楽史研究は、いろいろな人がいますが、例えば、海老沢敏先生みたいに、モーツァルトのことを専門に研究したり、具体的にはショパンならば、ショパンに関する音楽研究書を探して、時代(19-20,21世紀)によってショパン像がどのように変化していったかとか、ポーランドにおけるショパンと同時代の作曲家とか、全ポーランド音楽史の中でショパンはどのような位置にいるのかなどいろいろな視点があります。
音楽美学は、「音楽の内容は鳴り響く形式である」と言ったハンスリックという有名な美学者がいますが、その人の思想について研究したり、その他、音楽とは何かという根本的な問題や、思想が中心になります。例えば、よくいう日本的とか、ショパン的とかいうその‘的’とは何かということに着眼したりとか‥。
音楽理論は、音楽そのものを考える研究分野で、作品を分析して、そこにどんな思想があるのか、どんな音楽なのかを考えていく、研究分野です。分析して、はい、それで終わり、ではありません。
例えば、ショパンはバラードをソナタ形式で書いています。本来、ソナタ形式とは、ピアノソナタや、交響曲に使われる形式ですが、ショパンはロマン派という時代にあって、もともとは声楽の形式であるバラードを、バラード形式ではなく、ソナタ形式で書くというユニークなことを行っていて、それがショパンの個性であり、偉大なところです。ショパンはソナタ形式に新たな構成法を見いだしました。とりわけ、バラード4番は見事で、ショパンの厳格な形式にとらわれない、自由に次々と新しい旋律を生み出し、その主題を変奏されていくという「自由」という個性が、シューマンにもない、リストにもないショパン独自の音楽を生み出しました。その他にも、バラード一つとっても、貴族中心の18世紀から、作曲家のオリジナリティが強く求められるようになった19世紀の社会の問題とか、考える視点がたくさんあり、それを考えるのが音楽学です。
民族音楽は、ジプシーの音楽について調べたりとか、アフリカの民族音楽、ガムラン、ハワイフラについてとかです。
そして日本音楽とは、雅楽とか、日本に西洋音楽が導入されたときの受容史とかがあります。

今は音楽学がどういうものなのかは分からなくても、中に入って、学んでいくうちに分かってくるものなので、とりあえずは、音楽について何かを調べて勉強してみたいという気持ちがあれば大丈夫です。そして、何を研究したいかも、中に入ってからで充分です。最初から、モーツァルトを研究するなんて決めて、そればっかり調べていても、自分を音楽の狭い領域の中に閉じこめるだけでいいことなんて一つもないので、幅広く、いろいろな音楽を聴いて、自分の音楽経験を広げていくことが大切です。
お薦めの大学は、もし、本当に強い意志があって専門を目指すならば、東京芸術大学の楽理科です。
滑り止めは、桐朋学園大学、国立音楽大学あたりがいいと思います。

この回答への補足

ショパンのバラードは本当に素晴らしいですよね。1番が特に好きです。

音楽理論は、単なる鑑賞としてではなく、できる限り作曲者の個性や曲に込められた意図を理解し、楽しむために大切な事と思います。これから先、自分自身がどのような道を歩むにしても、lutowinnさんの仰るように、幅広く、様々な形でいろいろな音楽と接していきたいとおもいます。たびたびアドバイスありがとうございました。

補足日時:2004/04/24 00:51
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日本で音楽理論を専攻するなら、東京藝術大学音楽学部楽理科でしょう(一番なら)。

まずは今師事している先生にお聞きしてみてください。
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この回答へのお礼

わかりました。
早速先生と検討してみます。

お礼日時:2004/03/29 17:49

お礼をありがとう。

正直に言うと、食いついてくれてうれしかった!
前にも書きましたが私は純粋に応援したい。(皆さんも同様と思いますよ)「浪人したから音大に?」と書いた事はお礼文を読んで違うと分かりました。ごめんなさい! kei9602さんの事をもう少し知りたかったんです。(元来お節介で…)

色々書こうと思ったのですが、やめて…
「きちんとした教育を受けてないけど!」と書いているので、その事を。
ピアノ科受験として:志望大学を絞れるのならば(1つ2つではなくて)そこの受験用のピアノ課題曲・自由曲・楽典・聴音・視唱などがどのレベルであるかという資料を取り寄せる。そうすると、まず、受験に何が必要になるか(何をしなくてはならないか)が
分かります。ピアノ専攻と言っても歌歌ったり色々しなくてはいけないです。(ちなみに私はピアノ専攻で、音楽史に興味を持ったので留学中はその両方を専攻しました)
大手楽器店に大学別受験対策・問題集などがあります。それを片っ端からやらなくてはいけません。

さてピアノですが、私は#4で書いた、先生に付くというのはやっぱりはずせないと思うんですよ。
夏期講習などがあれば積極的に参加し、見てもらえるようであれば見てもらうんです。そこで、その先生(教授など)からアドバイスをもらう。
私も音大目指すにしては遅かったんですが、高2の時から講習会に参加し、先生を決めました。
そうではないと、紙(上記の資料)だけで分からない「生」のその大学のレベル・指導方法などが分かりますから。
それから、「最大限の技術を身に付けたい!」について:もし、そうであれば、やはり習う先生(教授)によって、絶対に変わります!私は、とってもマイペースでしたが、それを長所と理解してくれた教授に出会いましたよ。すっかりピアノが変わりました。(5分くらいしかレッスンしてくれない!教授もいました。今は分からないけど)

来年受験をするのであれば、本当にすることがいっぱいです。現実を知っている経験者からの意見は下の皆さんの回答のとおり。
それはやはり頭に入れておかなければなりません。
でも、合格するか、しないかも勿論実際大事ですが、音楽をしていく上でkei9602さんがもっと興味が持てる、それが私は一番だと思うんですよ。
音楽・芸術は結局技術もですが、それより人生経験から表現するんですから。
長くなりましたが、心から応援します!
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少し厳しい言い方になってしまうかもしれませんが、こんな動機で音大に入るのは‥というよりは、kei9602さんにピアノの素質・才能があるかどうかという問題だと思います。

ピアノの技術をどれくらいお持ちなのかは分かりませんが、ショパンのエテュードを弾くことはできますか。ベートーヴェンのピアノソナタはどれでも弾きこなせますか。ドビュッシーのエテュードは練習すればきれいに弾けますか。もし、今の段階でそれはちょっと‥と心の中で思うのならば、ピアノ科に進むのは向いてないと思います。音大のピアノ科はそんなに生易しいところではありません。ただ好きだからどうしても、というのでは通用しません。才能がなければ無理です。自分に才能は今から猛練習して急に芽生えるものではなく、音大を受験するという年齢ですでになければ、どんなに必死になってもがいても駄目です。自分に才能があるかどうかは、おそらくkei9602さん本人の判断でなんとなく分かると思います。周りの音大を受験する人や、コンサートでピアノを弾くピアニストなどと比べて、自分にはとてもああいう才能はないと感じたら、素直にそれを受け止めて、別の道を考えた方がいいです。音大は音楽を専門に勉強する機関なので、趣味の世界とは違います。
どうしてもピアノの技術を身につけたいのならば、音大出身の先生に個人的についてレッスンを受けて訓練すれば身に付きます。音大で音大の先生について個人レッスンを受けるとの、音大出身の先生に個人レッスンを受けるのとたいして違いはありません。音大だから素晴らしい先生がいるとも限りません。世の中には、個人的にレッスンを家でしていらっしゃるかたで、音大にいる先生よりもはるかに上手でかつ教え方も上手な先生はたくさんいます。
音大で勉強するのと、個人的に趣味でレッスンを受けて勉強するのとの違いは、音楽の歴史、音楽美学、楽曲分析などを授業という形で受けられるか受けられないか、そして音大卒という肩書きを持てるか持てないかくらいだと思います。

もし、kei9602さんが、ピアノをかたわらで趣味程度でやって、音楽の歴史、音楽美学、作曲家研究、音楽理論、楽曲分析を中心に学びたいと思うのならば、ピアノ科ではなく、むしろ音楽学(楽理科)の方です。音楽学なら、ピアノ科ほどピアノができなくても、ベートーヴェンのピアノソナタやバッハの平均率クラヴィーア曲集が、なんとなくでもぎこちなくでも弾ければ大丈夫です。しかも、大学に入っても、ピアノ科と同じようにピアノのレッスンも週に1回1時間あります。その変わり、ショパンのバラードがどういう形式で書かれ、どこにショパンのオリジナリティがあるのかということを、いろいろな文献を使って調べて研究したり、ブラームスの音楽について研究したり、ということが中心になりますが。音楽史、音楽美学の知識もその気があればそこで充分に身に付きます。ただし、音楽学(楽理科)は英語を猛勉強する必要があります。

文面だけではkei9602さんのことがまだよく分からないのですが、ピアノの才能は持っていないけれども、音楽が好きでどうしても勉強したい、という方のように見えたので、無理にピアノを猛練習しなくても、ピアノも学べるし、音楽研究もできるという音楽学という科が一番合っているのではないかと思いました。ピアノ科はあくまでもピアノが専門で、音楽の歴史やショパンがどういう作曲語法で音楽を書いているのかについては、趣味程度にしか学べません。いわゆる、受け身の授業という形でしか学べないので。
音楽の歴史や音楽美学程度なら自分で調べて学べばいいではないか、という風に考える方もいますが、自分で学ぶには限界があります。例えばハンスリックという美学者の有名な言葉で「音楽の内容は鳴り響く形式である」という19世紀に言われた思想がありますが、この言葉の真の意味を本当に理解するには、自分で書物を読んで調べても理解には至らず、なんとなくこうではないかなで終わってしまいます。やはり、専門の教師について指導を受けなければ、正しい理解はできません。

もし、余計なことまで書いてしまっていたらごめんなさい。ただ、浪人していてこれからピアノ科を目指したいというような人に、ピアノ科を受けるほどの才能があるという風には感じられなかったので(才能があって、自身がある方なら、こんなところでこういう質問はしないで、もっと自身をもってピアノ科を受験したいがそれまでにどういう勉強をしたらいいのかというような質問をしてくるはずなので)、音楽にも音楽学のようにいろいろな道があるよということをお知らせしました。
ちなみに、私は今、音楽学(楽理科)を専攻しているもので4月から4年生になって卒論を書くものですが、最初は高校3年のころ、音楽をどうしても学びたくて、どうしても音大に行きたくて、ピアノ科を目指して頑張っていたのですが、才能がなく、受験すらさせてもらえず、一年浪人して、ピアノ科を断念し、音楽学という道を選びました。今は、大学の先生にピアノを教わり(ちゃんとピアノ科同様に試験も年2回あります)、音楽研究をしています。将来は、ポーランド音楽の研究者になるつもりです(多くの同じ科の人はたいてい、NHKの音楽関係のところに勤めるとか、なにかしらの音楽関係の会社で働いています)。私的なことを書きましたが、もしかしたら何かのご参考になるかなとも思って書かせていただきました。
つまり、ピアノ科は才能がなければ絶対に駄目で、無理にうまくなろうとして必死になっても、苦しいだけで人にそれでもピアノ科受験生?ってあきれられながら、奇跡を信じて猛練習の日々に追われるだけです。奇跡なんて起こりません。才能が問われる分野で奇跡を信じても何も生まれません。この分野で奇跡を信じて努力するなら、それはきっと、やがては道を間違えたということに気がつく過程になります。少なくても、私はそうでした。
長くなりましたが、ご参考になりましたでしょうか?
もし、何か聞きたいことや知りたいことがあればいつでも質問して下さいね!
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この回答へのお礼

正直、私が皆さんにお聞きしたかったのは、「ちゃんとした教育を受けておらず、才能の無いような人間が、ピアノ技術を習いたいという場合、どのような方法があるのか?そしてどこまで技術的に行き着くことが出来るのか?」といったものです。
度々、音楽を習うには音大しかないといったような話を聞きますので、今回、「音大に行くとしたら・・・」と、質問するに至ったわけですが、lutowinnさんのお話によりますと、音大の、しかもピアノ科だけがピアノを習う手段では無いと感じました。
やはり、ピアノ科へ行くのは、幼い頃からの英才教育とも言える指導と、自身の才能に確信をもった方が行くところのようですね。
お察しの通り、私は音楽の生まれた背景や作曲の技法そのものにも興味がありますので、音楽学といった学科についても調べてみようと思います。
よろしければ、lutowinnさん御自身の学習内容、大学生活や、そういった学科のある、大学名や入学条件などを、もう少し詳しく教えていただけないでしょうか?

お礼日時:2004/03/18 19:41

再度#1です。

#3のkitanomsさんの回答を読んで、自分のを読み返して、自分のがおかしいと思ったので訂正を。

「志望大学の先生につく」というのとはちょっと違って、色々情報を今のうちに集めて、自分に合いそう、もしくはこの先生に付きたいという希望があれば、どうにかその先生の、例えば大学での講習会があったり、先生のお弟子さん等の演奏会に行くとか… でも、どっちにしろ私が思っているのはやっぱりちょっと汚いやり方かもしれません。(それも必要なのは確かです)ので、ごめんなさい。

それから、自分の回答が意地悪に読めたので追加。
私は皆さんが回答なさっているように、「音大=音楽家ではない」一人です。音大出て、音楽留学して、今まったく違う仕事をしています。(勿論多少はしてます)周りは随分結構なことを言ってくれますが(こんなにまでして挫折したのか、とか)…

あまくないんだよぉ~っていう、経験した者のなんだか複雑な気持ちですがあるのは確かですが、でも、応援したいんです、だって、必死になってやりますって書いてあったから。(言い訳がましく長くなってごめんなさい)
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この回答へのお礼

音大に拘りすぎているのでしょうか?、「音大=音楽家ではない」という言葉には納得できるのですが、今の自分にその台詞を言う資格が無いように思えるのです。

私はどうしても、自分が幼いうちに技術を磨いていなかったという後悔に駆られてしまいます。
「音大に行かなければ・・・」と、人から聞くたびに、その条件には到底及ばない自分に失望します。
とにかく、今からでも出来る限りの事をして、若いうちに技術を磨いておきたい。ただそれだけなんです。上に書いた、「ピアノで食べていく気はない。」というのも、その為です。例え、自分にこれっぽちの才能も無かったとしても、その自分が身につけれるだけの最大限の技術を身につけたい。その為の方法をお聞きしたいんです。

お礼日時:2004/03/18 20:00

 No.2の方のいわれるとおりで、音楽学部を出たから音楽を仕事にと考えなければ、ピアノ科で勉強するというのはありえない選択ではないと思います。



 現実問題として音大に合格できるかということですが、最近は受験生の総数が減っているので、高望みしなければ入れるところはあるだろうと思います。重要なポイントととして、今ついている先生が、ソルフェージュなども含めた、適切なアドバイスのできる方かどうかが問題ですね。No.1の方がおっしゃるような、志望大学の教授にレッスンを受けるというのは、音大の入試の現状を考えるとかならずしも必要だとは思いません(というか、国立大の大半は教官が受験生の指導をするのを原則禁止しています)が、あなたの実力に見合った志望校を選択しなければ合格はありえないので、そういう面での経験豊富な先生につかれることをお勧めします。

 ただし、音大に行ったからにはピアノで食っていこうなどとは考えないでください。それは、あなたが大化けしない限り大変にむずかしいことですから。高等教育で身につけた教養としての音楽は、その後、どのような仕事に就いても、あなたの心の豊かさという無形の財産になると思います。
 成功を祈ります。
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この回答へのお礼

先生と共に、自分の今の状況を冷静に判断することが大事ということですね。気をつけます。
ピアノを職にしようとはつゆほどにも思いません。学んだことを糧に、自分にあった職を探そうと思います。

お礼日時:2004/03/18 20:09

先生についていらっしゃるようなので実際の受験(指導?)に関しては割愛して、ご質問の部分のみになりますが。



そもそも大学なんて医学部や薬学部のようなもの以外は鼻から『趣味の延長』に過ぎません。文学部に入って、その卒業生が全員作家になったり評論家になったりするなんて無いじゃないですか。音楽ついでに思い浮かんだのですが、シンガーソングライターの松任谷由美なんか美術学部出身ですし。

別に状況が許して入る事が出来るのであるならば、kei9602さんの動機が不純なんてことはないです。また、別に動機が不純だからいけないって学部でも無いですし。(医者や弁護士が動機不純では困りますけれど…)
現実的な部分で実際に狙っても良いものかどうかはそれこそ人それぞれですから今ついている先生にご相談ください。

ところで蛇足ですが。
絶対音感を気にしているようですが、絶対音感を気にするのなんてどうも日本だけみたいですよ。絶対音感は言語中枢を使った能力のようですので、弦楽器奏者になる場合はむしろ邪魔になるとあるバイオリニスト(誰だったか記憶が定かでは無いのでお名前は伏せておきます(^^ゞ)仰っていたように記憶していますし、ピアノ演奏家以外になりたい場合にはむしろ邪魔な能力であるとの意見も少なくないですので、絶対音感を絶対の価値観と捕らえないほうが良いかと思います。
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この回答へのお礼

つまり、本格的に音楽を学ぶには必ずしもその名を冠した学科を行く以外にも手はある、という事なのでしょうか?その辺が、今一番不明確なのです。

絶対音感については最相葉月さんの本をきっかけに調べ始め、一時期は、絶対音感を身につけようと躍起になり、いろいろな幼児向けの本を試したり、騙し本に引っかかったり、はたまた電子ピアノで録音した様々なAの音色を一日中流したりしと足掻いていました(笑)。今ではすっかり諦め、せめてA(440)の音だけでも記憶できればと、Aを流すのは続けています。効果が出てきて、Aの音だけには機敏になりました。

お礼日時:2004/03/18 20:21

ちっとも不純ではないですが、一つ聞いてもいいでしょうか?(怒らないでね)


どうしても音大で専攻したいのですか? 専攻するとしたらピアノですか?それとも??
ピアノ、楽典、音楽史…それは、何も音大に行かなくても独学や、専門の先生に付けばできます。

本当に音大を目指していれば、今弾いている曲(例えばインヴェンション)でもかまわないんですけど、でも、正直、大学に行くなら、もう先生(教授)を決めて、その教授についていなくてはなりませんよ。

…本当に聞きたかったのは、もしや、浪人したからかな?(浪人生になったのは、残念ですね(ToT))だから音楽の方に進みたいのかしら…

意地悪で書いているわけではありませんよ。もうちょっとはっきり理由が分かったら、私なりにアドバイスできるな~と思って。
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