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カテゴリについて迷ったのですが、あまりに当たり前にこの語彙が使われていますので、敢えて国語カテゴリに投稿させていただきました。

語彙は時代と共に変化しますし、「風評被害」の意味定義も変わってきているのでしょうか?それとも、何か意味を取り間違えていますでしょうか?最近使われる「風評被害」という語彙をなるべく国語的な観点から教えていただければ幸いです。
正直なところ、ニュースを見ていて意味が分かりません。

例えば、農作物。残留農薬が基準値未満の普通に作った野菜と無農薬/有機野菜では価格に差が生まれますが、これは、農薬や化学肥料という風評被害を利用した商売だと思います。しかし、誰も、これを風評被害と言う人はいませんでしたし、今も無農薬は良いと言う話ばかり聞きます。しかし、放射線による風評被害については良く聞きます(政府主導のタスクフォースも立ち上げられたようです)。どちらも安全だが、消費者がより少ない方を選びたいと言うだけの話ですよね?個人的には、風評被害だと思いたいのは東電などであり、実際には経済的な被害が出ており、この被害について風評で済ませず、賠償や損失補填すべき問題だと思うのですが・・・何か、風評という言葉ですり替えられている気さえしています。

A 回答 (3件)

1。

  まだ成語でない頃
    風評「世間であれこれとりざたすること。またそのとりざた。評判。噂。風聞。風説。」と『日本国語大辞典』(小学館 昭和51年=1976年)に定義はありますが、まだ「被害」との結びつきはありません。

2。  成語となってから
    「風評被害」の見出しで、風評によって経済的被害を受けること、と定義があり1983年以後2011年までの事例があります。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E8%A9%95% …

3。 今の定義の例
    根拠のない噂のために受ける被害。特に、事件や事故が発生した際、不適切な報道がなされたために、本来は無関係であるはずの人々や団体までもが損害を受けること。例えば、ある会社の食品が原因で食中毒が発生した場合、その食品そのものが危険であるかのような報道のために、他社の売れ行きにも影響が及ぶことなど。
    http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/241515/m0u/ …

4。定義の性格
    語彙の意味は、使われた「後」に出来るものですから、例えば1983年の事例で、以後どのように変わるかの予測は出来ません。

    風評は、奈良時代は口コミ、江戸時代は瓦版、明治は新聞、大正はラジオ、昭和はテレビ、平成はインターネット、と手段は変わり、それにつれて被害の形も変わります。

  それで、おっしゃる通り「語彙は時代とともに変化」すると思います。
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この回答へのお礼

回答いただきありがとうございます。
とても参考になります!
なお、今回の場合、3。で根拠のないと言う話がありますが、例に挙げた無農薬・有機野菜と比べて、片方のみが主張されるのはなぜでしょうか?
原発事故以降、定義が変更されたのでしょうか?それとも、過度に恐れている点を指して風評と言っているのでしょうか?ただ、そう考えますと、無農薬/有機野菜の安全性を一般の作物と比較することも風評被害を強めることになります。主張に矛盾が発生し意味がよく分からないのです。
また、原発事故以降、意味が変化したのであれば、どのように変化したのでしょうか?
矛盾無く説明できる定義が思いつきません。

お礼日時:2013/05/05 18:22

   31です。

補足です。

    肝心なご質問「最近不評被害の意味定義が変わってきていますか?」を忘れておりました。

    はい、変わってきていると思います。
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農薬や化学肥料の場合、その怖さを実感として認識できる機会が昨今極めて少ないからだと思います。


たしか、水俣病発生当初、チッソは、自分たちが海に流しているのは無機水銀であり安全なのだから、水俣湾で獲れる魚は安全だ、と主張していたと思います。
この時点で、水俣湾で獲れる魚は有害だ、という噂が流れれば、そうではないと主張する人々にとっては風評被害ということになるはずです。(詳しい事実関係については確認していませんが、あくまで一つのシチュエーションとして例に挙げます)
個別の事案に関して、果たしてそれが本当に単なる風評であるのか、または、風評のように見える事実なのか、ということが問題になるでしょう。
もっと正確に言うと、単なる風評と思ってるのか、または、風評のように思える事実と思っているのか、ということによって、風評被害の意味は変わってくるのだと思います。

農薬や化学肥料の場合、仮に被害が出たとしても、ある程度範囲が限定されると思います。
福島県の農薬事故によって宮城の農産物が売れなくなることはないはずです。
宮城県の農産物が危ないという噂が立てば、それは正真正銘の風評被害でしょう。
しかし、原発事故の場合は、その範囲と規模の点で趣を異にしています。
仮に宮城の、まして福島の農産物が危ない、という噂が立ったとして、それが本当に単なる噂と言えるのか、どうか。
この点に関して、国民を納得させるだけの説明が未だ為されていないように思われます。
もし、納得させられる根拠がなくて、逆に、実際に危険が去ったわけではないことが証明されたりすれば、それは風評ではなく、事実ということになります。
危険は去ったと認識している人、したい人にとっては、まだ危険は去っていないと認識している人にとっての事実は、すべて単なる噂、風評となるはずです。
「○○の農産物はまだ危険だ」というひとつの判断に関して、明確な白黒が提示されない限り、このひとつの判断が、個人的な感覚によって事実にも風評にもなり得ます。
白だと考える人は辞書通りの意味でこの表現をしており、黒だと考える人は、この表現自体を否定することでしょう。
この表現の意味・定義自体が変わったわけではないと思います。
個人的に付け加えさせていただけば、農薬に関しては、風評被害と言われるかもしれない噂すら無いことは、むしろ不気味なことではないか、と考えています。
TPPの関税撤廃により、農畜産関連でこの危険性は増すことでしょう。
無闇に怖れても仕方ありませんが、注意深さは必要になると思います。
  
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