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ロキソニンなどの鎮痛剤は、よく「対症療法でしかない」と言われますが、薬の説明を見ると、最初に「炎症を鎮め」と書かれていることがあります。炎症を鎮めるということは、原因療法にはならないのでしょうか?(炎症を起こした原因の治療にはならないという意味でしょうか。)

例えば頭痛でも、頭痛薬を飲まないといつまで経っても治らないのに、頭痛薬を飲むと薬の効きと同時に痛みが消えるだけでなく、そのまま薬効が切れたあとも治ってしまうことが多いように思います。
また、いま軽い腰痛があり医師からロキソニンを出されているのですが、我慢できないような痛みでなくても、飲んでおいたほうが腰痛の原因個所の炎症を鎮めてくれる効果があるということでしょうか?

よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

鋭い視点ですね。

医療関係者でもこの点に気付かない方は多くいます。

痛みの原因は炎症です。皆さん痛み止めといっているものは、主に飲み薬だと思いますが、同じ成分でシップ・テープなど貼り薬、ローションなどの塗り薬、座薬などあります。仰る通りこれらは全て“消炎剤”で正式には非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)といいます。患部の炎症を抑えるの主たる目的で、その結果(副産物的)に痛みが取れています。決して何かを麻痺させているわけではありません。

炎症とは腫れも伴うので、腫れの為に患部の血行不良が出てきます。炎症を放っておくと患部の組織や構造、状態は悪くなります。荒れ果てた 大地ほど開墾は大変になります。ですから早期にお薬で炎症抑えれば、良い状態で完治を目指せます。消炎鎮痛剤は痛み止めの一時しのぎではありません。立派な治療になります。

私は整形外科の専門なので整形外科疾患を引き合いに出させてもらいますが、例えば腰痛とは骨そのものの変形や、関節の劣化、椎間板の変性などが原因で、これは何かというと早い話“老化”です。人間の身体とは歳相応の状態があります。シミ、シワ、白髪は外から分かる老化、骨密度の減少、骨の変形、軟部組織の柔軟性の低下などは内部の老化ということになります。

お薬にしても手術にしても、生まれた直後の状態に戻るなぞありえません。ですから一般の方が思う“完治”とはある意味無理な話なのです。今与えられた状態で痛みを取ることが“完治”になります。ご質問にあります頭痛は頭痛の種類にもよりますが、多くの頭痛は緊張型頭痛と言われる肩こりやストレスが原因と言われるものです。NSAIDsを飲むと、頭痛そのものにも作用しますが、肩こりの緩和にもつながるのでそのまま治ってしまうことが多いのですね。

お薬にも相性がありますので、効かなければ主治医と色々相談してお薬を変えてみるのも手かと思います。ただし虫歯の鎮痛で服用するNSAIDsなどあくまでも対症療法でしかない服用方法もあります。このお薬は場面によって目的が違うといえるでしょう。


>また、いま軽い腰痛があり医師からロキソニンを出されているのですが、我慢できないような痛みでなくても、飲んでおいたほうが腰痛の原因個所の炎症を鎮めてくれる効果があるということでしょうか?

我慢できても炎症であることに変わりありません。炎症とは自覚症状を全く感じないものから、激痛で唸るものまでレベルが様々あります。少しでも症状があるようなら、服用で薬の効果を実感できると思います。


長文、乱文失礼しました。ご参考になれば幸いです。お大事にどうぞ。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。大変参考になりました。No.4の方の回答と合わせ、適度に利用しようと思います。

お礼日時:2013/07/05 20:19

No.3です。

別の視点で少し補足します。


炎症は基本的には他の方の回答にありますとおり生体による防御反応です。そこで問題になるのが、#3でも少し触れましたが炎症の程度です。過度な炎症は生体に苦痛を与え、逆に組織を破壊してしまうこともあるのです。例えば関節リウマチは過度な炎症により関節が破壊されてしまいます。他には変形性膝関節症の軟骨破壊の促進など、過度な炎症が疾患の慢性化に繋がったり、肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)の後遺症による腕の上がりにくさなど、関節の拘縮に至ることもあります。

実は体の中でも毎日ステロイドを作り体内の恒常性を維持しています。しかし何らかの原因により過度に炎症がおこった場合が問題なわけです。炎症のコントロールの為にNSAIDsなどを使うわけですが、誤解していただきたくないのは例えばロキソニンを投与したからって炎症が100から0になるわけではありません。100だったものを50へ適度なものとし、痛みのコントロール、慢性化の阻止、患部をいい状態で完治させるということが目的になるわけです。例えばこれがプレドニゾロンなどステロイドだとしても完全に炎症を封じることはできません。

ちなみに急性期の炎症を湯船で温めると悪化します。アルコールでも炎症は悪化しますので。十分お気を付けください。


“疼痛のコントロール”も治療上大変大事な要素です。長文、乱文失礼しました。ご参考になれば幸いです。お大事にどうぞ。
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組織が破壊されると体は自ら炎症を起こして治そうとします。

これが自然治癒力です。炎症を起こさないと治らないのです。当然ですが破壊の程度に応じた炎症を必要としますので、仮に痛みや発熱、腫れなどの炎症の症状が酷い場合は破壊の程度も大きいことになります。破壊が少なければ炎症も弱い。
炎症というのはプロスタグランジンという組織ホルモンが起こします。プロスタグランジンは組織修復のためにはなくてはならない物質ですが、血管拡張、発熱、腫脹、発痛作用があり代謝を亢進させます。
これらの辛い症状は体からの合図です。例えば痛みは壊れた場所を知らせてこれ以上負担をかけないように促してるのです。壊れていても痛みがないと分かりません。

プロスタグランジンは細胞内のミトコンドリアが働かないとうまく作られません。実はロキソニンのような消炎鎮痛剤はこのミトコンドリアに直接働いて炎症を起こさせないようにします。つまり治癒に必要な代謝を抑制することで炎症を抑え解熱や鎮痛の効果が現れます。

腰痛があるということは腰という場所を特定し体が治すために自ら炎症を起こしてるのですからあまり腰に負担をかけないようにしながら温めたり養生をして体の治癒を応援することが本来の治療です。余りに痛みが辛ければ一時的に薬を使うことも仕方ないとは思いますが、我慢できるようであれば使うこともないと思います。
個人的にも軽いものから重い症状のものまで幾度か腰や膝の関節を傷めたことがありますが、その都度痛みに応じた養生によって治してきました。
体は常に元の良い状態に戻そうとする力が働いています。どこか不具合が出るとすぐに元に戻そうとしていろんな不快な症状が出るのです。薬は熱心に使い過ぎると治癒が遅れます。前の回答者さんも答えておられますが、原因を治すものではありませんのでなかなか元に戻りにくくなります。上手に使ってください。体が本来備えてる自然の治癒力って凄いものです。

頭痛もつらいものがありますが、一般的には体の使い過ぎによる疲労や心因性のストレスによって収縮してしまった血管を拡張させ血流を回復させようとして生じるものです。時間がかかっても血流が元の安定した状態に戻れば痛みは治まりまります。
薬が切れたはずなのに痛みが無いというのも薬の効果が弱まるころには次第に血流も回復して安定してきたからです。
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この回答へのお礼

そうですね、単に麻酔のように麻痺させるのではなく、炎症を鎮めるということは、逆に言えば自然治癒力を抑えてしまう可能性もあるということですね。状況と症状によって、適度に利用しようと思います。ありがとうございました。

お礼日時:2013/07/05 20:21

炎症を起こす原因は別にあって、炎症を起こす原因を絶つわけではない



細菌とか鬱血とかそういう炎症を起こす原因を取り除く事は出来ないけど
何らかの理由で起きている炎症を抑制し、その炎症によって感じる痛みを和らげる効果がある

>腰痛の原因個所の炎症を鎮めてくれる効果があるということでしょうか?
ん。
炎症を和らげることは出来る
しかし、その炎症を起こすそもそもの原因がはっきりしないと、飲んでいるウチに徐々に直ってしまうのか
根本的な治療が行われるまで、いつまでも炎症>服用>炎症>服用を繰り返すことになるのか
そこまでは何とも言えず
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この回答へのお礼

なるほど、そういう意味での対症療法なんですね。
炎症に対しての対症効果が少しでもあるなら、気になるときは飲んでみようと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2013/07/05 16:42

質問拝読しました



私はボルタレン派ですが、生理痛で婦人科でもらいます

「あ、しんど」と思ったらさっと飲みます

他にも睡眠不足の頭痛のときとかも「痛っ」ってなったら飲みます

私は生理痛もほとんどないのでホンマ助かっていますが、酷い女子は時計見ながら「あ、お薬」って言ってました

飲まないで平気なら飲まなくてもいいと思います

これが神経系の薬なら切らすわけにはいかないんですけどね...

どうぞお体おだいじに...
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございます。

お礼日時:2013/07/05 16:41

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