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うつ病治療薬の最終達成目標ってどこですか?

抗うつ薬の最終達成目標をどこに置いているのか教えてください。

扁桃体と海馬の伝達物質であるニューロンを抑えるということは、うつ病患者は扁桃体の恐怖心を海馬の記憶から呼び出さないだけで、恐怖心は残ったままですよね?

抗うつ薬が根本治療になるのは、扁桃体に記憶する能力がないと無理では?と思ってしまいました。

私の考えはおかしいですか?

扁桃体の萎縮を止めてもうつ病になった原因の記憶が海馬に残ったままでは恐怖の記憶は消えない。海馬の記憶が消えるならうつ病治療として分かるが、海馬の記憶が消えるというのは聞いたことがない。記憶喪失になるので治療として危険過ぎる。

今のうつ病治療薬はどこまでを治そうとしているのか不明です。言えることは今のうつ病治療薬は根本的な治療は絶対に出来ない。完治することは普通に考えてあり得ない。治ったとしたら、それは元々うつ病じゃなかったか薬のお陰ではなく自然治癒したと思われる。

質問内容

今のうつ病治療薬って最終達成目標をどこに置いているのでしょう?

A 回答 (1件)

 医者ではありませんが、うつ病に関する研究者の講演を聞いたことがあります。

色々な意見はあるでしょうが、総じて的を得ていないわけでもないと思います。

 まず、結局世の中で総称的に呼ばれている「うつ病」というものは一部のものを除き多くは患者の申告する「症状に」対する医者の主観的な診断によってカテゴライズしているのが現状であるということです。その上でどのような種類の薬を使うかというのを決定するそうですが、結果的に効果がでる(症状が緩和される)場合もあればもちろん出ない場合もあるそうで、そう言う意味ではそもそも「うつ病」という病気自体はいわゆる他の病気とは少し性質が異なっており、生理学的な原因→症状の関係とその病名が必ずしも一致していない曖昧な定義なのです。そう言う意味では治る治らないというもの結局はその症状が改善するかしないかでしかなくて、それは対症療法であって、その根底にある分子メカニズムが曖昧である以上根治を目指すということ自体が難しいのが現状です。

 じゃあ精神科医はうつ病が治らない病気としてあくまで対症療法に過ぎない薬を与えているのか?と考えると少し違うようです。少なくともその演者の意見としては「社会的ストレスなど様々な要因によって脳内の神経伝達物質等のバランスが乱れることで症状がでて、さらにその症状がでることで物事がうまくいかなくなってズルズルと影響がでる不安定な状態がうつ病だとする。本来人間はそう言ったバランスが崩れた状態であっても時間があれば元に戻せるが、薬によってそういうアンバランスを緩和してやることでその手助けをすることが治療だ。」とのことです。つまり、対症療法であってもそれによって一時的に立ちいかない状況から離脱する手助けをすることが完治につながるのです。もっとも、根底にあるのはその症状を引き起こしているバランスの何処を治療することが効果的なのかの判断ですが、うつ病の診断基準自体が症状による分類に過ぎないことから、それが合わないと薬があまり効きません。つまり、第一にその診断基準をより生理的に評価できることが望ましいですが、そうした有効なマーカーはないのが一つの課題でしょう。また根本的な原因となっているストレス(例えば社会的な強い要因)が残り続けるなら、結局はそれをクリアできないなら薬に依存する可能性もわるわけです。ですが、少なくとも急激なストレスに本来人が持っている適応能力を得るまでの時間稼ぎをするというのがなんだかんだいって、現代社会での多くのうつ病には効果的でもあるのです。

 いずれにせよ、最近は「新型うつ」とかいうのもあるみたいですし、マウスによるうつ病解析もあるようで曖昧な評価しかできないためなかなか研究が難しい分野なんでしょうね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2013/10/27 10:22

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