
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
>書き下し文の正解ってのはあるんでしょうか・・・
・正解は有りません。詠むひとそれぞれの好みと時代とともに変わって来ました。何の規則も存在しません。それでは学校教育その他において実践不都合が生じるので一応権威あるところで編纂された詠みを採用します。または一般民衆に定着した詠みを印刷しているだけです。明治時代に定着した詠みかた、昭和時代に定着した詠みかた、現代になって定着した詠みかたなどなど。したがって正解は存在しないのです。また明治時代に印刷された書物を校正なしで複製していくと古臭く感じたりしますね。
・花落つること知んぬ多少ぞ
・花落ちること知る多少ぞ
・花落ちること知るを多少ぞ
・花落ちることを知る多少
・花落ちることを知る多少ぞ
'ぞ'は単なる強調助詞です。
・花がたくさん落ちたと知れるなぁ ←これでは締まりがありませんね、原文の情感が損なわれてしまいます(笑)。
やっぱり漢詞は原文のままで楽しんで心の中で自分なりに解釈したほうが美しく夢があります。
蛇足;
五言絶句で、上三行は単なる'陳述文'で、単純に'返り点'さえ心得ていれば詠み下せます。万人ほぼ同じ詠みになると思います。最後の行だけは、'陳述句'と'疑問句'に詠めます。
'多少'の意味は日本語にすると、代名詞の'どのくらいの量'ですね。中国語の意味にはそれとは別に、名詞の'たくさん'と疑問代詞の'多いのか少ないのか'の働きも有ります。かつ比較的多い数量のことについて言います。嵐または小夜嵐の後の落花を彷彿とさせます。
陳述句に詠んだ場合:花がたくさん落ちたと知れる。
疑問句に詠んだ場合:多いのか少ないのかどのくらい落ちたのだろう。
もし、これが正解だと押し付けられた場合は、ご自分が詠んだものを提示して'これも正解です'と仰れば良いのです。
やっぱり正解ってのはないんですね。
時代によって多少の変化があるみたいですね。
白文で読むほうが楽しいこともあるかもしれませんね。
どうもありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
国語教育免許を持っています。
書き下し文にするというのは、漢文や漢詩を日本の文法に基づいて、いわゆる日本人に読めるようにすることです。
ですから、国文法に反していないかぎり、問題はないです。特に、助詞や助動詞など。
大学の国文の授業では、白文を書き下し文で読むということがおこなわれます。古典の原文と書き下し文と訳が載っていて、よく使われるのが、「日本古典文学全集」「日本古典文学大系」です。それに載っているのをそのまま言っても、先生の答えと違うことはよくあるのです。
今2冊本をあげましたが、そのほかにも、国文を勉強するひとがよく使う本があります。それらも、必ずしも同じではなく、微妙に異なっていたりします。これらの本は、専門家が責任を持って作られているものですが、それでも、違いがでているのが事実です。
結果的には、前に述べた通りです。
学校での授業では、その代表的なものとみていいでしょう。
わずかな違いがあるんですね。
人が詠んだものはやはり人によって感じ方が違うと
いうことなんでしょうか。
国語の教育免許をお持ちということで、
テストで書き下し文を書けという問題は出しにくいですかね?
どうもありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
http://www.shigaku.or.jp/hanapoem/02.7.10.htm
http://www3.starcat.ne.jp/~koten/toupage/tousi24 …
いろいろありますネ。検索したうちの3つを取り敢えず。手もとにある「漢詩名句辞典」(大修館書店)では「花落つること 知る多少(たしょう)」とされています。
もともと、中国人が作ったものです。読み方、理解の仕方はいろいろあってもいいのではないでしょうか。英語の詩の和訳もいろいろありますし、日本人の書いたものでも、「源氏物語」などの同じ日本人による現代語訳では、ニュアンスの異なるものがあるのですから。
参考URL:http://server.azt.ac/~safuro/bungaku27.htm, http://www3.starcat.ne.jp/~koten/toupage/tousi24 …
確かに外国の方が作ったものを
日本風に解釈するにはいろんな読み方や理解の仕方が
あって面白いかなと思いますよね。
サイトの紹介までしていただいて
どうもありがとうございました。
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