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漢文「四面楚歌」の
『騅の逝かざる奈何すべき』
というところで、「奈何すべき」は疑問と反語が両方考えられると習いました。しかし、「奈何せん」なら疑問と反語を文脈から判断するしかないですが、「奈何すべき」は句形がないですよね?「奈何(句形が疑問)」+「すべき」ではないのでしょうか。「すべき」と連体形で終わっていることからも、「奈何すべき」は必ず疑問形でなければならないと思うのですが。この「奈何すべき」が反語でも疑問形でも考えられる理由を教えてください。

A 回答 (3件)

「どうすることができようか、いやどうしようもない」という「反語表現」です。

この後に「虞や、虞や、若(なんじ)を奈何(いかん)せん」と続いていたはずです。ところで「奈何すべき」の「べき」は「可」でしたね。
  騅の逝かざる奈何すべき
  虞や、虞や、若を奈何せん
と続くので、二つとも同じ反語と考えられます。これは詩の形であるため、句形を整えるのに、一方に「可」を使ったが、もう一方では使えなかった、ということになるのでしょう。
 「騅」の進まないのをどうすることもできないし、
  虞よ、おまえをどうしてやることもできないのだ。
ということで、虞も一緒に死ぬことになります。
 なお、「奈何すべき」と連体形で終わりますが、「奈何せん」の「ん」は「む」と同じで「連体形」(終止・連体ともに「む・ん」で同形)です。また、連体形で結ばれるのは「疑問語」に付いているから「係り結び」と同じようになります。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2018/11/10 18:34

>「奈何(句形が疑問)」+「すべき」ではないのでしょうか。

「すべき」と連体形で終わっていることからも、
句形(よくある表現パターン)としてどこまで取り上げるか人により参考書により異なります。「奈何すべき」は句形がないというご意見の根拠を問いたくなります。

他方の「奈何せん」も構造上は「奈何(副詞)+せん」ですし、「せん」も呼応によって連体形で終わっていますので、両者構造は同じです。違いは「ん」と「べし」のみです。

>「奈何せん」なら疑問と反語を文脈から判断するしかないですが、
「奈何すべき」も同様です。
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この回答へのお礼

なるほど、ありがとうございました。

お礼日時:2018/11/10 21:39

これは答えが無いのです。

そもそもこれは楚王項羽が追い詰められ虞美人を殺して脱出するところですが、元の詩に日本語のふりがなも語尾もあるはずが無く、日本人が勝手に付けただけ。だから語尾など意味が通じればどうでも良いのです。……と私は高校の時漢文担当の先生にやんわりと教わりました、私以外に不思議に思った奴は居なかったので、一対一で。
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