
A 回答 (4件)
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No.4
- 回答日時:
「最後の晩餐」や「受胎告知」が物語的な絵画であるとすれば、それは観る側が最後の晩餐や受胎告知のストーリーを既に知っているからといえるかもしれませんね。
もしこれらの作品をキリスト教文化のない地域に持って行っても、作者が意図したとおりの解釈や理解を観る側が持てるだろうかとの疑問も生じます。一方でこの様な理解もできる可能性もありえるでしょう。それは「作品の書かれた時代性」の問題です。ルネサンス以前と以後、そして近代絵画を比べてみても描かれる対象が違うことに気付きもします。殊にルネサンス以前と近代では顕著な違いがあるともいえるでしょう。
自分が描きたい対象を描くことを考えてみたなら、女性の美しさに惹かれて描くこともあれば、教義の理解を普及させるためのツールとしての機能を求められるケースもあると考えられます。そうした作品を「説明的」と呼んでも違和感はないでしょう。
片や、人の感性に基づく作品ならば「僕の彼女は綺麗だからその姿を描きたい」だけの感覚的な話です。仮に「物語的」を散文、「詩的」を韻文との限定的な意味で使われるならば、共に文学的文章ですから、さほどの違いもないのではなかろうかとも感じます。
写真ならば「この一瞬を切り取った作品」と「連作」では少しニュアンスが異なる場合もありますが。
No.3
- 回答日時:
ストーリー性があるか無いかの違いという気がしますが・・・・
たとえば、パウル・クレーやジョアン・ミロの絵は「詩的」と言われますが、物語的とはあまり言わないような、、、
もちろん、クレーやミロのような絵でも、見た人が勝手に物語を思い描いても構わないのですが、ストーリー性があるかというと一般的にはそうは見られないと思います。
物語的というと、やはりキリスト教の名場面(受胎告知、キリストの洗礼、最後の晩餐etc.)やギリシャ・ローマ神話の絵など思い浮かべます。
でも「森に男女が散策していて」みたいなロココな絵でも、物語的と言えるかもしれません。
http://lempicka7art.blog.fc2.com/blog-entry-6.html
景色や衣装などが幻想的だったりしたら「詩的」と言われるかもしれませんが・・・・そのへんは曖昧な気がします(素人感覚です)。
人間とか動物とか草木とか、具体的なものが描かれているほうが物語的かな。
でもマグリットやダリ先生なんかは微妙な気も。
No.2
- 回答日時:
美術の教員免許を持ってます。
大学のレポートかなんかでしょうか?
「物語的」と「詩的」に学術的な争いがあるんでしょうかね?聞いたことはありませんが。
面白い命題だったので、勝手に憶測で描いてみました。(とんちんかんな内容だったらごめんなさい)
↓ ↓ ↓
【物語は、具体的。詩は、記号的】
詩は、解釈が読者にゆだねられます。
文字と文字の関係項によって、差異が生み出す妙。その違和感が深い。
詩的な絵画というものは、おそらく「どのようにも解釈することができる世界」を描いているのではないでしょうか?
だから、具体的なことは何一つ描かれていない。
ただ、「思考を起動させるスイッチ」は入る。
読者のクリエイティブな感性にスイッチを入れる。感性を自由に解き放つ。それが詩。
絵画で例えるなら、20世紀に目立った抽象表現主義や構成主義を彷彿とさせます。勝手な憶測ですが。
物語は、設定や世界観が、具体的です。
物語を見る観客は、勝手な解釈が許されません。(ハリーポッターの物語に平安時代の調度品が出てこないように)
物語の主体は、観客ではなく作家です。
作家の世界に引き込まれる作品。それが物語的な絵画。
なので、宗教画や政治的絵画は、なるべくモチーフが具体的に具象的に描かれています。
ルネサンス以前らへんのイメージでしょうかね?
ーーーーーーーーーー
以上です。
アートって、いろんな評価があって紛らわしいですよね。
「自由な感性を」って言う人もいれば「作家の魅力に引き込まれる」って言う人もいる。
どっちも褒め言葉なんだけど、どっちにも当てはまるような作品って、存在しない。
詩的、物語的。なかなか面白い振り分け方ですね。
私も参考にします。
ではまた
No.1
- 回答日時:
美術としてというよりも、国語的な回答を。
あくまで私のイメージです。「物語的」は、叙述的、説明的、現実的、具体的、時間の流れ・因果関係などを分かりやすく示した絵画。誰が見ても同じもの、似たようなものを思い浮かべることを目指す。
「詩的」は、抒情的、空想的、非現実的、抽象的、イマジネーション、「無限」「永遠」のように時空を超えているなど、感覚的な絵画。人によって全く違ったものを思い浮かべてもかまわない(むしろそれが狙い)。
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