No.1ベストアンサー
- 回答日時:
考え方や質問の意図によっても、説明が変わってくると思います。
商業高校・税理士試験を目指す専門学校を卒業し、税理士試験に数度挑戦し、税理士事務所で働いた経験のある者として回答させていただきます。
会計とは、狭い範囲で考えれば、経理の基礎的な知識を言う時があります。広い範囲で考えれば、経理を含めて言う時もあります。
経理とは、実際の取引に沿っての会計処理やその他の事務処理を言います。したがって、会計処理を行うだけでなく、銀行との折衝や金融機関などとの手形や小切手などの取り扱い事務なども含まれることでしょう。このように考えると、簿記会計のように会計の学習では学ぶことが少ない経理事務も多いと考えます。
税務とは、税に関する事務全般を言うと思います。事業上の税についていえば、経理などによる会計処理、税理士による税務会計処理などの後に得られる利益などを所得に計算をし直したうえで課税所得を計算します。そこに税率等を乗じて税額を求める、この計算の過程や申告書類作成、その他納税事務なども税務といわれることでしょう。
私が税理士事務所の補助者として顧客へ何度も伝えたことは、顧客の経営はおろか、経理事務全般に詳しいわけではなく、あくまでも税務のための会計処理の専門家が税理士であると説明しましたね。経営や営業などを考えての会計処理や税務事務を求める場合には、その旨を伝えてもらったうえでの対応を検討するということでしたね。
私は現在家族で起業し、事務全般を任されています。税理士事務所で会計業務や税務業務を行ってきて自信はありますが、あくまでも経理事務の経験としては低いという意識で、日々勉強しながら経理事務を行っています。
ですので、経理職・税理士や税理士補助者という立場で考えれば、会計知識は必須ではありますが、会計知識の中でも分野があるということなのです。
ちなみに、簿記という言葉もありますが、会計の知識のひとつの種類だともいえます。簿記にも商業簿記・工業簿記などがあり、必要な簿記知識から会計知識を学ぶということだろうと思います。
簿記には、銀行簿記や建設業簿記などと、立場や業種に応じた簿記知識というものがあります。
簿記検定で言うところの会計というのは、学問的なものが含まれ、会計上の規則などの分野から学ぶというものもあることでしょう。原価計算という試験科目については、工業簿記などの内包される原価計算部分について、工業簿記という試験科目だけで対応することが難しいということで設けられた科目にすぎないとも思います。
どのような意図での質問かわかりませんが、簿記を学び、会計を学び、その上で実務上の経理事務や税務事務を学んだりするとよいのかもしれませんね。このように細かい意識で学んでいる人は少ないかもしれませんがね。
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