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日本語では「ご遠慮ください」とか「ご遠慮させていただきます」などのような言い方がありますが、面白い言い方ですが、どうして「禁止いたします」とか「やりません」などのようにストレートに日本人は言わないのですか。
生粋の日本人のご感想をお伺いしたいですので、どうぞよろしくお願いいたします。

海外の新人日本語教師です。上記の事に興味を持っておりますので、ここにいる日本人の皆さんの知恵をお借りして、日本文化への理解を深めたいと思っております。
また勝手ですが、上記の私の質問文におかしい日本語の使い方がございましたら、訂正していただけないでしょうか。

A 回答 (3件)

まず、「ご遠慮」という言葉ですが、よく聞く「タバコはご遠慮ください」とか「携帯電話はご遠慮ください」など、相手に対しての使いかたは、本来の日本語としては間違いであることを頭に置いておいてください。

私はアメリカ留学中日本語のTAの経験があります。海外で教える時には是非正しい使い方を教えていただければと思います。

「遠慮する」という言葉は、自分の行為(言動、行動)を控えめにするという意味なので、相手の行為に対して使う言葉ではありません。ですから
×「ご遠慮ください」
〇「遠慮させていただきます」←自分に対してなので、「ご」はつけません
です。

では相手の行為に対して使ってよい言葉はというと、「お控えください」「おやめください」という敬語になります。

>どうして「禁止いたします」とか「やりません」などのようにストレートに日本人は言わないのですか。
ひとつには、様々な場面で、上下関係により使う言葉が異なるという特異な文化があるからです。わかりやすい例を挙げれば、英語では10歳の女の子が大統領に話しかける時でも一人称で自分は「I」ですよね。大統領も「I」ですよね。でも日本語は相手によって一人称の言葉が変わったりします。「わたし」「〇〇←自分の名前」「わたくし」「あたしさあ」といった具合に、相手と自分の立ち居地によって変化させることが可能なのです。
敬語もしくみは同じです。ストレートに言ってもお互いのコミュニケーションに不都合が生じなければストレートに言います。でもストレートにいうことによって「相手から」生意気だ、とか横柄だとか、失礼だなどというマイナスのコミュニケーションが自分に向けられる可能性がある場合は、敬語を使って相手に対して自分が一歩引いた形にしておいた方が良いという考え方があるのです。家族以外の他人に対してストレートなもの言いをするのは、きちんとコミュニケーションが取れる関係が築かれている場合です。ですから、駅などのアナウンスなど不特定多数を相手に話しかける時は、ストレートな物言いはしないのです。
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この回答へのお礼

詳しいご説明をいただいて、深く感謝いたします。納得いたしました。

お礼日時:2014/01/11 16:26

「やりません」の場合は、「ご期待にそえません」



というニュアンスが近いかと思います


「禁止します」の場合は、遠まわしに「迷惑です」

というニュアンスに近いかと思います


どちらも、直接的に相手を傷つけない言葉の選択かと思います
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この回答へのお礼

親切なご説明ご訂正どうもありがとうございました。
日本語は微妙ですね、お陰様で、わかりました。

お礼日時:2014/01/11 16:25

それを伝える相手が、お客様等大事にしなければいけない相手だからです。


相手を怒らせてしまうと、それを発信する側が利益にならないので、下手に出る事となってしまいます。
万一、禁止事項に強烈に反発し猛烈なクレームを言ってくる客がいた場合にも、絶対的な命令である「禁止」と表現するより、「ご遠慮ください」の方が相手の立場を許す表現になります。

いわゆる、お客様は神様ですの「おもてなし」の心でしょうか。
本来は、客の方もお店があって利用できることを感謝すべきなのでしょうが、いささか日本人は客であるとの立場を誤解している感も有り、恥ずかしい部分ではあります。
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この回答へのお礼

親切なご説明どうもありがとうございました。

お礼日時:2014/01/11 16:24

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