
「大辞林」という辞書によれば「綻びる」には、次の五つの意味が説明されています。
1 縫い目などがほどける。「袖口が―・びる」
2 花の蕾(つぼみ)が少し開く。咲きかける。「梅が―・びる」
3 表情がやわらぐ。笑顔になる。「思わず顔が―・びる」
4 隠していた事柄や気持ちが隠しきれずに外へ現れる。「いかならむをりにか、その御心ばへ―・ぶべからむと」〈源・若菜上〉
5 鳥が鳴く。さえずる。「かすみだに月と光とをへだてずはねぐらの鳥も―・びなまし」〈源・梅枝〉
例えば「計画が綻びる」ならば、上記1の用法から「計画が崩れる・失敗する」の意味で使われているようです。私はそれと同様に考えて「人生が綻びる」も「人生が失敗する・人生設計が破綻する」という意味だろうと思っていました。
ところが2の用法であれば「やがて花が咲く→成功する」という意味になるので、そのように考えると「人生が思い通りに行く、成功する」ということになります。3の用法であるとしても「人生がほほ笑む→うまくいく」という意味に結び付けることができます。
事実その意味ではないかと言う人がいましたので、私もわからなくなってしまいました。よろしくお願いします。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
「綻びる」「綻ぶ」の基本的な意味は、「緊張状態が解ける(ほどける)」ということになるかと思います。
縫い目にしろ、人生にしろ、緊張状態を保持していればこそ、それなりに体を為すことができますが、それが解けてしまうこと。
たしかに、固く締まった蕾の緊張が解ければ咲くという良い現象が発生しますし、顔の筋肉の緊張が解ければ笑顔という良い表情になります。
しかし、「人生」の場合は縫い目と同様で、緊張が解けると良くない結果に至る、というのが一般的な認識でしょう。
この意味で、2や3の用法を適用するのは妥当ではないと思います。
いつも丁寧なご回答をいただき、ありがとうございます。
どうやらこれがすべての用法を説明できる、根本的な意味のようですね。
4と5は古語としての用法でしょうが「事柄を隠していたり、気持ちを隠していた」は「相応の緊張状態にあった」ということであり、鳥も緊張状態にあれば鳴きませんがその緊張状態がほどけているからさえずると考えれば、説明することができます(こじつけ気味ですが)。
No.4
- 回答日時:
基本、NO.3 さんに賛同します。
着物が綻びるというのは、着物の布地が破れる意味では無く、縫い目が解けることを意味し、再度縫い合わせての修復が可能な状態です。
破れた着物は、当て布を用いて、貼り合わせるように縫い合わせれば修復できます。
これまで縫い合わすよう形作ってきた人生が、少しばらけ始めた感じが「人生の綻び」で、早く繕えば修復可能な状態を連想します。
「破綻」は、破れ且つ綻びるですから、繕うには容易でないことから「人生の破綻」は、始めからやり直すしかない、例えば、警察官が悪事を働けば二度と復職は出来ないので、新しい技能を身につけるしかやり直しが出来ない、などの場合などに当たると思います。
人生の努力の結果が花開くというような場合に、綻びると表現した例には、お目に掛かったことが有りません。
入試合格を「サクラサイタ」で知らせても、「サクラホコロブ」はあり得ません。
ご回答、ありがとうございました。
なるほど「サクラホコロブ」とは、聞いたことがありません。使うとしても「サクラチル」のような意味になるでしょうね。
「綻びる」と「破綻する」の違いについては、これまで考えたことがありませんでした。辞書にもそのように理解可能な説明が載っていましたので、参考にさせていただきます。
No.2
- 回答日時:
なるほどという感じのご質問ですね。
結論から言えば最初のお考えどおり、「破綻」という語にも使われているように、破れ綻びることと考えていいのではないでしょうか。1以外のものは、「隠れていたものが外に現れてくる」という点で、一致していますね。元来の語源からいえば、その通りだったようです。「縫い目がほどける」も隠れた体が現れるということなので、共通するところがありますね。しかし、現在の用法では「着物の破れ」に目が行ったもので、破綻に通じるのでしょう。
こういう語源からいくつかの用法が発達した例を挙げておきましょう。「さく」という動詞があります。「咲く」「裂く」「割く」。これらは同源と言われます。また名詞の「先」「﨑(岬)」らも同源で、いずれも「鋭角になる」ということが、地名研究家・松永氏の本に出ています。
ご回答、ありがとうございました。
やはり否定的な意味で使われてきたような気がします。
それにしても、「咲く」などが「鋭角になる」だとは思いませんでした。
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