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総理大臣を決める際、なぜ日本は国民による直接選挙ではないのでしょうか?アメリカの大統領選挙は直接ですよね?                         また、間接と直接の利点またはデメリット等の意見も聞きたいです。

A 回答 (6件)

議院内閣制だからです。


これはイギリスを模範にしたものです。
総選挙で第一党になった党首が国会の
信任を得て内閣を組織(組閣)します。
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まず誤解のないように…


アメリカの大統領選は、完全な直接選挙ではないです。
各選挙区・州で「選挙人」を選び、
その選挙人によって大統領が選ばれます。

直接選挙、大統領制のメリットは、
国民の意思が表現されやすいこと。
そのため大統領の権威は総理大臣よりありますね。
デメリットは、大統領が政党から選出されないので、
大統領と議会の意見が食い違うことが多々あること。
独裁的になることもしばしばです。

間接選挙、議院内閣制はこれと反対に
メリットは総理大臣が「与党」から選出されるため、
国会との調整が容易です。
デメリットは国民の意思が見えにくいこと。
あくまで与党の代表に過ぎず、与党の意見に従う、
言い方は悪いですが、与党のマスコット的存在。

どちらも一長一短ですね。
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アメリカの大統領選挙は、典型的な間接選挙です。



各政党の大統領候補選びが事実上の予備選挙の役割を果たしていることは別としても、有権者が投票できるのは大統領候補に対してではなく、人口に比例して各州に割り振られている選挙人に対してです。
各選挙人はいずれの大統領候補に投票するか予め表明しているので、有権者は大統領候補に間接的に投票しているようにも見えます。しかし、選挙人は、各州ごと、最多得票を得た大統領候補がその州に割り振られた選挙人を総取りするので、他の大統領候補を支持した有権者の票は死票になります。

このような複雑な仕組が採られている理由は、アメリカがUnited States(州連合)だからです。
多数決原理を選挙制度に最大限反映させようとすれば、直接選挙で最も多数の得票を得た候補を当選させればいいのですが、それでは「州」を構成単位とする連合国家の基本性格が壊れます。人口比例の要素を取り入れつつ(選挙人は人口比例で各州に割り当て)、州を単位として(選挙人は州ごと総取り)大統領を選出しているのです。
同じことは議会の選挙制度にも反映されています。上院議員は人口の多寡に係らず各州2名(州の平等)、下院議員は人口による比例代表(1票の価値の平等)になっています。

このように、選挙制度はその国の政治制度と密接な関係があるので、直接選挙が間接選挙よりも民主的とは言えませんし、1票の価値の平等を実現する選挙制度が正しい制度とも言えません。わが国には、わが国の政治制度にふさわしい選挙制度を採用する必要があります。

わが国の政治制度は、憲法によって「議院内閣制」と決められています。この制度は、議会主権(国民主権ではありません)であるイギリスの制度を範としたものです。議会主権国家であるイギリスにおいては、行政権(内閣)があたかも議会の一委員会のような位置付け(首班とメンバーの過半数は議員、議会の信認を失えば総辞職又は総選挙)になっています。
一方、イギリスは貴族制度が現存する王制の国なので、その選挙制度は、小選挙区比例代表の下院と職域や身分制度を背景とした上院の2院制です。

わが国は国民主権で議院内閣制なので、人口を反映した議会に内閣を与党に依存させる(首相を直接選挙しない)現行制度は、基本的に政治制度と選挙制度の整合性がとれています(人口比例の要素をもっと強調する必要はありますが)。政治制度全体を論ずることなく首相を直接選挙で選出することは、一見、民主的な制度のように見えますが、政治制度との整合性を欠いた不合理・不可解な発想です。

なお、わが国は衆議院・参議院の2院制を採用していますが、その選挙制度はいずれも中途半端な比例制であり、わざわざ2院制を採用している意味がわかりかねます。わが国はアメリカのような連合国家ではないので、県単位の代表による議院を設ける必然性はありません。民意を性格に反映する比例代表による1院制で十分だと考えます。
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この回答へのお礼

少し私に勘違いがあったようです。詳しい説明ありがとうございました。どちらかがよいというわけではなく、その国にあった制度が必要なのですね。

お礼日時:2004/05/11 10:40

日本では,総理大臣が「元首」ですね.


アメリカは,「大統領」です.

「元首」というのは,その国の代表のことです.
簡単に言えば,「一番偉い人」といえるでしょう.
わかりやすく言えば,その国の軍隊の最高指揮官です.


この選び方は,ご質問にあるように,国によって様々です.
日本の場合,明治政府がプロシア(旧ドイツ)の制度を参考にして現在の「議員内閣制」を選択したと言われています.
こういう制度は,日本やイギリスのような「立憲君主制」
の国,つまりは,「天皇陛下」や「女王陛下」がいながら,憲法を持って国を統治するときによく用いられるというか,あっている制度の様です.

つまりですね,日本や,イギリスでは,一応,「天皇」や「女王」が偉いわけですよ.観念的にはね.そこにアメリカのような国民により実質的に直接選挙で選ばれる「大統領」(実際は,選挙人を選ぶ間接選挙ですが,選挙人は最初から立場を明らかにしており,実際は,ほとんど直接選挙と言っていいでしょう.)をつくってしまったら,彼らの方が地位的に上になってしまって,整合性がくずれるわけです.そこで,議会の議員を選挙で選び,そのなかから,
「議員が勝手に首班指名」して「総理大臣(首相)」を選ぶわけです.

間違っているかもしれませんが,私の認識では,「国王」(天皇,女王など)のような存在のある国には,「大統領」はいないハズです.

国民の直接選挙で選ばれる大統領のような存在は,「国王」と同格だからです.

ということで,いろいろ異論はあるでしょうが,日本のような制度は,「天皇制」があるからだと思います.

メリットですが,立法府(法律をつくるところ)である議会の多数勢力が総理大臣(行政府の長)を決めますから,ある意味で,必然的に国政(国の行政)は安定です.
最近の日本のように,安定多数を持っている与党は,いろいろあっても,法律を成立させることができます.

これがクリントン政権時代のアメリカのように,野党の共和党が議会の多数を占めていて,クリントン(民主党)さんが大統領の場合,議会で法律を作っても,大統領が拒否権を発動して発行させなかったり,大統領の命令を,議会が法律を作って封じ込めることも可能です.(大統領が拒否しても,議会が再度可決すれば法律として成立する.)


大統領制のメリットは,何と言っても,大統領の「強いリーダシップ」でしょう.国民に直接選ばれていますから,基本的には,だれからなんの指図も受けずに政策を実行する権限があります.
スピードが速くなります.

民主主義は,時間を多く必要とする制度ですから,
大統領制と組み合わせて,スピードを速くすることが得策
と言えるかもしれません.



制度は本当にいろいろあります.
大統領が議会で選出されることもあります.
-> 旧ソ連,南アフリカ共和国

首相が大統領に指名される国もあります.
 -> 韓国,ロシア

それぞれメリット/デメリットがあるんでしょうね.
日本の制度も,スピードは遅いかもしれませんが
それほど悪いとは私は思いません.
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この回答へのお礼

今の政治を壁の向こうでごたごたとやっている様に感じますが、それにうんざりせず、今までやってきたことがそう簡単に変わるとは思わないで、やはり変えていくのにはまた同じ位の時間がかかるという広い認識が私たち国民にも必要ですね。貴重な意見ありがとうございました。

お礼日時:2004/05/11 10:51

アメリカ大統領が間接選挙だということ、日本の首相が国会による選出であることは、他の方の説明の通りです。


直接のメリット・デメリットでは
メリット
・国民の意志が分かりやすい。
・通常、議会(国会)に対して責任を負わずにすむ。

デメリット
・議会の多数派と異なる党派が選出される場合がある。政府として行動するのに必要な予算・法律案が成立しない可能性がある。
・一時の情緒的な世論に選出される可能性がある。人気投票で政治力・統率力が欠如している人物を選出される可能性がある。

間接の場合は、それぞれ反転すれば良いのではないでしょうか。

もちろん、選出方法が直接・間接である以外に諸法律によって、与えられる権限や義務、各種手続きによって各国の行政トップの運営が異なります。
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この回答へのお礼

とても分りやすい回答ありがとうございました。今日までの日本とアメリカの状況と照らし合わせるとそのことが良く解りますね。

お礼日時:2004/05/11 11:01

 一国制度を打ち立てても王や皇帝がいなかったり存在を認めない場合に、国を代表する人間を新たに選ばなければその国は国際的に認知されません。

フランス・ロシア・中国・アメリカ…イスラエルは伝統の王族を根絶したり建国したりしたので様々な手法で国家元首を立てている訳です。
 ちなみに日本は地方自治体に大統領制を布いていますがGHQと時の政治家がアメリカを妄信して生じたミスで、皇族を東京に押し込めることになってしまいました。

 一国ニ制度下の日本で国政と地方行政を比べてみると、国政は国会議員が担うものの地方行政は役人が担っており地方議員の陰はありません。
 また、首長と議員の双方を直接選挙で選ぶ二元制については重要な情報が主権者に伝わらなくなるという重大な弊害が生じています。

 悪政があっても議院内閣制ならば議員任期があるので一定期間ごとに市民に主権が戻りますが、いくら首長が選挙で選ばれるとしても役人に任期がないので市民に主権は戻りません。
 なによりも大統領制下ではすべての議員が高額報酬をもらって居眠りできますが議院内閣制下の議員は市民のために働かなければなりません。
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