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記紀を読みますと「根の国」「黄泉の国」という表現が出てきます。
ウィキを読んでみましたが、「根の国」「黄泉の国」がどこにあるかについては次のように記されていました。(読み落としがあるかもしれません)

(1)地下 (2)海の彼方、海の底 (3)島根県安来 (4)紀の国、熊野 

その一方で、空も死後の世界と関係があるかな、と思ったのです。

その理由は
(1)アメノワカヒコの葬儀を鳥たちがおこなったという話がある。
(2)死んだヤマトタケルが白鳥になって飛びさったという話がある。

日本では死後の世界はどこにあると考えられていましたか。
空は死後の世界ではなかったのでしょうか。
仏教、神道、民間宗教などで死の国はちがっていたのでしょうか。

A 回答 (7件)

≪現代の私たちの観念での言葉や概念による表現は無理であろうと存じます】というコメントに対して、


「文献などを紐解くことによって現代人でも古代人の考え方を理解することは可能と思います。」というご注意を賜りました。
そうでしょうが、でもその当時の人の感覚や感情での観念を私たちが自己のうちに持つことは限界があるのでしょうね。
そしてそれは私たちが理解したことだということですね。

【ご参考】
ここお江戸の大川、隅田川を東に渡った千葉に近い地域の旧家では大正期まで、死者のお迎えに大きな竿に布を付けて、
死者が迷わずに来てくれるようにしていたそうです。
これから考えると死者の界は空のどこかにあるのだという思考があったのでしょうね

【ご参考2】http://www.asahi.com/culture/update/0728/OSK2008 …が開かないのでその時の文章を下にコピーします。

葬送の「船」出土、7世紀の史書裏付け 奈良・巣山古墳
朝日新聞2006年02月23日06時18分 巣山古墳から出土した木棺のふたと舟形木製品=奈良県広陵町で
巣山古墳で見つかった舟形木製品などの使われ方の想像図。修羅(木製そり)に載せて引っ張った可能性があるという=河上邦彦・神戸山手大教授の案を元に作成
奈良県広陵町にある大型前方後円墳、巣山(すやま)古墳(4世紀末~5世紀初め)から、葬送儀式に使われたとみられる木棺のふたや舟形木製品が見つかった。同町教委が22日、発表した。木棺を載せた舟形木製品を引っ張るなどして古墳まで運び、その後、遺体を別の棺に移して古墳に埋葬したらしい。古事記などは「喪船」と表現し、中国の史書「隋書倭国伝」(7世紀)は古代日本の葬送について「遺体を船に置き、陸地で引いた」と記している。それを裏付ける初の物証で、貴重な発見という。  巣山古墳は全長約220メートルで、有力豪族葛城氏の墓とみられている。前方部の周濠の北東隅を調査したところ、多量の木製品が出土した。木棺のふたは長さ約2.1メートル、幅約78センチで、かまぼこのような丸みがある。舟形木製品は長さ約3.7メートル、高さ約45センチの板状で、へさきか船尾とみられる反り返りがあった。いずれも模様が刻まれて朱が残り、半分ぐらいで切断されていた。復元すると木棺は長さ約4メートル、舟形木製品は同約8メートルとみられる。船の帆を表現したらしい三角形の板や角材などもあった。同町教委文化財保存センター長の河上邦彦・神戸山手大教授は、左右2枚の舟形側板の間を角材や板材などでつなぎ、その上に木棺を載せたと推測。「葬送用の特別な用具で、修羅で引っ張ったのでは」と話す。古墳の壁画や埴輪の表面などに、四角いものを載せた船が描かれている例があるほか、古事記や日本書紀にも似た記述がある。
(上記の画像が三点あるのですが、どうしても貼り付けられません。残念ですね。)


【ご参考3ー5】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%9C%E9%99%80% …
猪目洞窟 http://furusato.sanin.jp/p/mysterious/izumo/2/
黄泉平坂http://www.d2.dion.ne.jp/~manaki/spotto.htm
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この回答へのお礼

何度も回答ありがとうございます。

>でもその当時の人の感覚や感情での観念を私たちが自己のうちに持つことは限界があるのでしょうね。

完全に理解することは重要ではないと思います。

>そしてそれは私たちが理解したことだということですね。

ああ、なるほど。
そういうお考えなわけですね。

参考として書いてくださったことやリンクは大変参考になりました。

文献など、と書きましたが
考える資料は文献に限らないのです。
書いていただいたような風習や、口承なども素晴らしい資料ですね。

特に、竿に布をかける風習、補陀落は
死後の世界が空にあるとする考えにつながるかな、と思いました。

補陀落=観音浄土は南方海洋にあると思っていたんですが
補陀落が山であるとあ知りませんでした。

補陀落が南方海上にあるとする考え方からは、死後の国とは海の彼方にあるとする考え方が導かれますが
補陀落とは山であるとも記述がありました。
補陀落が山であるなら、死後の国は空だとも考えられるかと思いました。

死後の世界は地下、海のほかに、空の上にもあると古代人が考えていたのは確かだと思います。

すると空の上にある死後の世界のことを
記紀はどのように表現しているのでしょうか。

それに該当しそうなのは「高天原」と「夜の食国」です。
しかし高天原は天照大神が住む国であり
一般人が死後行くことはできそうにありませんね。

鳥葬という回答もいただいたのですが
外国において、鳥葬は高貴な身分の人の葬儀方法であると聞いたことがあります。
白鳥になったヤマトタケルも天皇家の血筋の人物です。

すると夜の食国というのが一般人の行くことができる
空にある死後の世界だったのでしょうか。

お礼日時:2014/04/27 10:02

私は民俗学については赤坂憲雄さんのご本に巡り合っただけで、以来先生や六車さまのタームや思考方式を真似したり便利に使わせてもらっています。


専攻は法律で、単科大学の労組の書記長を10年ほどやり、管理職時代も含め合計46いました。12年前退職。
本職は図書館の司書。

白鳥になったヤマトタケルも天皇家の血筋の人物です。ですが、
下村湖人は【白鳥入蘆花】、臨済では【白馬】ですね。

40年ほど、ヒンドゥの哲理の精進を拙く朝晩やっていますが。
白鳥は魂を運ぶものと言われています。
白鳥が白い蘆花の中に消えていく。もっとも普通になる。光に溶け込むことです。

馬はヒンドゥでは肉体です。人生を生きていく乗り物です。
五頭(五感覚)の馬が引く乗り物。これが人生というlことです。
臨済の白馬は存じませんが、ヒンドゥではこの戦車を手綱さばきするのが、大師というか教えの主となっています。

ヤマトタケルが白鳥になるというのは、何か関連があるのかもしれません。
大野晋さんはタミールごを先祖にしていますね。

牧水の白鳥は悲しからずや空のあを海の青にもそまず じっと漂う は大好きです。
雑談で失礼。
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この回答へのお礼

何度も回答ありがとうございます。

>40年ほど、ヒンドゥの哲理の精進を拙く朝晩やっていますが。
白鳥は魂を運ぶものと言われています。
白鳥が白い蘆花の中に消えていく。もっとも普通になる。光に溶け込むことです。

馬はヒンドゥでは肉体です。人生を生きていく乗り物です。
五頭(五感覚)の馬が引く乗り物。これが人生というlことです。
臨済の白馬は存じませんが、ヒンドゥではこの戦車を手綱さばきするのが、大師というか教えの主となっています。

ヒンズー教と仏教にはかかわりがあると思います。
また日本神話のベースになっている記紀は仏教の影響を受けていると思うので
このあたりの信仰と関係があるかもしれませんね。

お礼日時:2014/04/28 09:17

きわめて代表的な異界ですよね。


それは常人がいかれないところですね。
それを昔の人や宗教、そして人の心はいろんな風に表現呼称しているんですよね。
一般に常人が足を踏み入れられないところは、何かの境の向こうです。
境が大きな山、川、坂道、地下への洞窟などを通った向こうあるいは、海の向こうであるのですね。
ある青年が大きな岩を通り抜けることができると、そこに人の生活する村があったという中国のまぁ伝説もあります。
ですから現代の私たちの観念での言葉や概念による表現は無理であろうと存じます。
物象科学での満足を得る解答は、ご解答の中もエネルギー世界という考え方が一番いいのかもしれませんね。
私は私たちが住むこの世界も観念と夢の世界だと思っていますので、そういう夢と観念を紡いでいる意識が別に紡いでいる世界があるのだろうと存じます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>現代の私たちの観念での言葉や概念による表現は無理であろうと存じます。
物象科学での満足を得る解答は、ご解答の中もエネルギー世界という考え方が一番いいのかもしれませんね。

宗教とか信仰といった観念から回答していただいているようですが
そういう質問ではないのです。

昔の人は、死後の世界をどこにあると考えていたかという
民俗学的な視点から質問しています。

無理とおっしゃいますが、文献などを紐解くことによって
現代人でも古代人の考え方を理解することは可能と思います。

民俗学とはそういう学問だと思います。

お礼日時:2014/04/26 12:15

http://www.geocities.jp/ojyaru_24/ne.html
日本では死後の世界は地の底
http://www.hyogo-c.ed.jp/~rekihaku-bo/historysta …
地上の世界と黄泉の国とは、永久に行き来できない
http://www5e.biglobe.ne.jp/~maruyama/houwasigono …
仏教なら輪廻転生
http://higurasi101.hatenablog.com/entry/2012/07/ …
仏教の天国・地獄の考えが空も死後の世界につながったかも?
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
たくさんのリンク、大変参考になりました。

死後の世界は地の下にあるといいますが、私たちは地面に向かって亡き人をしのぶということはしませんね?
どちらかというと天に向かって亡き人を偲ぶことのほうが多いような。

仏教の影響というのは考えうると思います。
記紀の成立は奈良時代ですが、仏教が伝来したのは奈良時代以前の飛鳥時代なので。

それにしても、記紀に鳥が葬儀を行うとあるのが気になります。
そうであれば死後の国は空にあると思えるのですが
それに該当しそうなのは高天原しかない?
夜の食国というのもあるけど、鳥目とかいって鳥に夜のイメージはないですしね。

お礼日時:2014/04/26 11:50

記紀に記されている根底の国は、古墳の石窟を連想させます。


出雲にほど近い夜見が島は、現在の弓ヶ浜半島、古代には砂州の島で荒れ地だったようです。
古墳期以前の古代には、野ざらし的鳥葬も行われたように思います。
奄美の各地には、未だに野ざらしのお骨が残っています。鳥葬の名残だとか。

記紀には、人の死に関して鳥が重要な役割を演じます。
これは、鳥葬が行われた名残かと思えます。
形の良い小高い山が、霊地・聖域とされている例も多数有り、安芸の宮島なども古代鳥葬との関連を思わせます。
古墳も見晴らしの良い高地に営まれています。
高地が選ばれるのも、山岳鳥葬の名残ではないでしょうか。
我が郷里にも、蓮台山という名の聖域があります。ほんの小山ですけれど。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>奄美の各地には、未だに野ざらしのお骨が残っています。鳥葬の名残だとか。

奄美では最近まで鳥葬が行われていたのでしょうか。

>記紀には、人の死に関して鳥が重要な役割を演じます。
これは、鳥葬が行われた名残かと思えます。

そうかもしれないですね。

それでは記紀に登場する高天原が、鳥葬された人の死後の世界なんでしょうか?

>安芸の宮島なども古代鳥葬との関連を思わせます。

具体的にはどういう点が、古代鳥葬との関連を思わせるのでしょうか?

お礼日時:2014/04/25 20:30

死後の世界は、物理的な上でも下でもありません。

というよりどこにもあります。それは目に見えない感知できない場所です。も少し具体的には、原子の中の、原子核と電子の間の真空と思われているところです。ここに、エネルギーの充満している空間があって、霊界を作っています。そこが霊界であり、神界です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
もうしわけないです、
オカルトとか物理の質問ではなく
民族学の質問とお考えください。

昔の人は死後の世界をどこにあると考えていたか、ということを
文献など資料を示して説明していただけるとありがたいです。

お礼日時:2014/04/25 20:23

根の国 黄泉の国 と 称した人は 死後の世界を暗いイメージに考えたのでしょうね



だから 地下とか海の底なのだと思います

でも 普通 子供に 天国を 教える時は 空を指差します

天国は きっと 空みたいに広く 晴れやかだと言う事を考えた人も居るって事です

現在では どちらを 沢山使ってるでしょう?

そういう点から考えると 死後の世界は 明るいイメージの方が強くなりますね

この回答への補足

>天国は きっと 空みたいに広く 晴れやかだと言う事を考えた人も居るって事です

すいません、↑ これを読み落としていました。

ヤマトタケルや鳥の葬儀の話を書いた人は、死後の世界を空だと考えたということですね。
独自の判断でそう考えたということでしょうか?
それとも何か宗教などから影響を受けてそう考えたということでしょうか?

補足日時:2014/04/25 18:36
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この回答へのお礼

さっそくの回答をありがとうございます。
質問の仕方が悪かったでしょうか。
現在のことを質問したつもりはなく
飛鳥時代とか平安時代とか、昔のことを質問したつもりでした。
すいません。

お礼日時:2014/04/25 18:27

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