No.17
- 回答日時:
こんにちは。
次の回答内容にもとづくかたちで勝手に補足します。
◇ (回答No.15) ~~~~~~~~~~~~~~~
般若心経をサンスクリットで読んだことがあるんですかね~。
玄奘は、sunyata には空、na には無と、しっかり使い分けているんですがね~。
na に無を当てるのは中国語の文法にかなっており、
しかも、サンスクリット原文の意味を正確に伝えているんですがね~。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
次の研究に拠ります。
❖ 大崎正瑠:サンスクリット原文で『般若心経』を読む
http://www.bus.nihon-u.ac.jp/laboratory/pdf/oosa …
焦点は つぎです。
・シューニャター( śūnyatā ):emptiness:空っぽ:空
・ナ( na ):no :無い(否定辞)・無
❖ iha Śāriputra rūpaṃ śūnyatā, śūnyatāiva rūpam.
:舍利子 色即是空 空即是色
:(*) O Saariputra, form is here emptiness, emptiness is form;
【試訳】シャリプトラよ!この世では,物質は空性であり,空性とは物質に他ならない。(p.45)
❖ rūpān na pṛthak śūnyatā, śūnyatāyā na pṛthag rūpaṃ.
:色不異空 空不異色
:(*)form is no other than emptiness, emptiness is no other than form;
【試訳】物質は,空性と別々ではない。また空性は,物質と別々ではない(p.46)
❖ na duḥkha-samudaya-nirodha-mārgā
:無苦集滅道
:(*) there is no suffering, accumulation, annihilation, path;
【試訳】苦悩・根源・抑制・道筋はない。(p.49)
❖ na jñānaṃ na prāptiḥ.
:無智 亦 無得
:(*) there is no knowledge, no attainment
【試訳】知ることがなければ,得ることもない。
・「否定」を表す副詞 na が両方の語を修飾している。英語では “no pain, no gain”「苦労
しないと得るものもない」のような言い回しがあるが,これに似ている。(p.50)
☆ なお (*)を記した英文は 鈴木大拙訳。
=山田無文『生活の中の般若心経』春秋社、1983年、9-10頁
http://blogs.yahoo.co.jp/solidussolidarity/19663 …
ひとの話は よく聞かなくちゃいけません。
>この世では,物質は空性であり,空性とは物質に他ならない。(p.45)
だから空性とは空のことであり、空とは無のことなんだよ。
それが分からんかったらNo14の回答読んでみんしゃい。
No.16
- 回答日時:
全然知識のない、でしゃばりのオバチャンです。
今までのご回答とかぶります。
「空」は、目には見えないけれど存在している。
「無」は、存在してないこと。
だと思ったのですが。
で、空(見えない存在)はイコール色(見える存在)だってことですから、
質問文で挙げられている方は、「この世は空であり色であるが、無ではない」ってことを仰ったんだと思ったんですが・・・。
No.15
- 回答日時:
般若心経をサンスクリットで読んだことがあるんですかね~。
玄奘は、sunyataには空、naには無と、しっかり使い分けているんですがね~。
naに無を当てるのは中国語の文法にかなっており、
しかも、サンスクリット原文の意味を正確に伝えているんですがね~。
老荘・・・、笑ってしまう♪
当時の中国は《格義仏教》をとっくに卒業している。
No.13
- 回答日時:
全ての物体は、量子的波動性を持っている事が知られ
ている。
粒子(決定論)か波動(不確定性)か、長きに渡った
議論は、その階層現象性が超弦(量子定常波)に還元
される事で、確率波動が先である事が判明した。
物体にとっての無と、波動にとっての無は、微妙に異
なる。
物体の無は、エネルギー取り除く事だが、波動の無は、
同軸上に山と谷が打ち消す位相の波を重ねれば消える。
つまり有無が、エネルギーの問題から、同一の波形を
半波長ずらして重ねるという限定=エントロピーの
問題へと変化するのだ。
エネルギーは詰め込むほどに高まるが、波動は無限に
詰め込むと、ある一つの波に、それを打ち消す位相の
波動が必ずあり、無=無限となる。
つまり、存在確率波動を無限に詰め込むと、その波動
の山が重なって平らになる。
無とは、レベルの如何に関わらず、平らになる事が
無なのだ。
そのように無は、波動を可能にする場=時空を前提に
している。
時空とは、いわば認識との相対(心=時間と物=空間の
相補分化)であり、そうした時空構造も除き得ると
想定するならば、「空」であろう。
(認識との相対を除外して認識はできないが)
No.12
- 回答日時:
存在は、法・dharma(ダルマ)だべ~。
物質は、色(しき)・rupa(る~ぱ)でしょうが。
これに名称を意味するnama(なーま)を加え、
nama-rupaというと、概念を含めた形而下的存在のほとんどすべてを意味するのであった。
仏教のスコラ哲学といわれる阿毘達磨(あびだるま)の雄である説一切有部は、
現代でも通用するような原子論を展開しているのであった。
原子は、極めて小さな分割不可能なものであり、真空中に間隙をおいて相互作用で結びついている、
とまで言っているのであった。
こうしたことを、少なくとも、今から1500年以上前には主張している。
なぜ、このような微小な原子で構成されている物質が目に見えるのかについても、相互作用によって(光が跳ね返されて?)見えるのだ、
と、現代の物理学の解答に極めて近いものまで提出しているのであった。
そして、
こうした原子論的考察は、仏教の存在論、認識論に深く結びついているのであった。
生まれる前から恐怖を感じているのではなく、
生まれてから恐怖を感じ、恐怖を覚えたので、
「死後の世界で今以上にひどい目に遭うかもしれない。その可能性は否定できない」
と、古代インドの人々は考え、そのことに恐怖し、
輪廻解脱教がインドで生まれたのであった。
生まれる前には存在せず、死んでからも存在しないのならば、
これは、文学的に
「無から生まれ、無に帰する」
と言うんじゃないですかね~♪
盛大な独り言です、
ひとりごと、
ひ・と・り・ご・と!!
No.10
- 回答日時:
回答7 です。
無は何もない、完全なる無です。無はないのですから、無を何か?と、問う事自体、意味がありません。
空は存在を表しています、つまり何かがあると無とは違うことを表しています。
死後の可能性を空によって得られるわけです。
エネルギーも電子も物質です、空にはそういうものが有るから何も無いように思えても、何かがあるとして空という概念を作り出した。
デモそこには空間が存在します、空間は3次元の物質宇宙です。ですから空は無の説明にはなっていません。
私たちは無の中から生まれてきたのではありません、物体の親から生まれたのです。
無の中から生まれて無の中に帰るという考えは根本から間違っています。
生まれる前から恐ろしい目にあっていたのですか?
生まれる前から存在しているから恐怖を感じるのですよね、この質問バカげていないですか?
生まれる前は何処にも存在しないのですし、死んでからもどこにも存在しません。
突然現れて、消えてなくなるのです。
分りやすく言えばドラえもんは存在しません無です。私たちが死ぬと°ドラえもんと全く同じになるのです、完全なる無です。
人間、生物、地球と宇宙も消えて、永遠に何もないと考えたとき、私は永遠に消えてなくなるということが恐ろしいです。
>無は何もない、完全なる無です。無はないのですから、無を何か?と、問う事自体、意味がありません。
>空は存在を表しています、つまり何かがあると無とは違うことを表しています。
無と空は同じものです。
その理由と説明は、No.14の回答に詳しく書かれています。
No.9
- 回答日時:
仏教は、魂も魂の永遠性も説いていないないんですが・・・。
《jiva》という言葉を使いますが、これは生理機能を意味しますんでね~。
大乗では空という言葉を使いますけれども、
いわゆる小乗仏教では空という言葉も概念も使いませんしね~、
こじつけるも何も・・・。
《灰身滅智(けしんめっち)》という言葉に示されるように、
綺麗サッパリ、何もかも、世界・宇宙から消え去ること、絶滅することこそが、
小乗仏教の目指すところなのであった。
これこそ《阿羅漢:arhat・あるはっと》の安楽の境地!!
ひとりごと、
独り言、
ひ・と・り・ご・と!!
No.8
- 回答日時:
これはですね、《無》という言葉が何を意味するか次第ですね。
「存在しない」ということを意味するのであれば、
「この世は空であるが無ではない」は正しい。
この世は存在しているので。
ただ、
《無》という言葉、概念が、
「存在する」の否定ではなく、これとは異なる意味を有しているのであれば、
「この世は空であるが無ではない」は間違っているかもしれない。
この《無》という言葉に、どのような意味を持たせるか次第ですね。
たとえば、この《無》を《無自性》の意味と解釈すれば、無は大乗空とほとんど同じ意味になります。
また、分別性を離れているという意味で《無》を使うのであっても、大乗空と同じような意味なります。この場合、禅宗などでは、《無心》とも言いますね。あまりこの言葉は好きではありませんが、《無》の境地と言ってもいいです。
《無》はこのような意味ではない、というのならば、
空と《無》はまったく異なる概念です。
で、
人の道さんは、どのような意味で《無》を使うのですか?
老荘的な意味で使うのですか?
ならば、
仏教の空と《無》は異なる概念ですよ。
まったく別物ですよ、この二つは。
《無》の意味を明示していただかないことには、同じかどうか、判断し兼ねます。
まず、
《無》の定義を示してもらわないと!!
ちなみに、
般若心経には、「無」という言葉が数多く出てきますが、
サンスクリットでは「na」で、英語の「not」や接頭語の「no」くらいの意味で、
「ホニャララではない」、「ホニャララはない」という意味で~す。
《しゅ~にゃ・sunya:空》や《しゅ~にゃた~・sunyata:空(性)》とは意味が違いま~す。
まっ、そういうことで。
>仏教の空と《無》は異なる概念ですよ。
まったく別物ですよ、この二つは。
それは違います。
無と空は同じものです。
その理由と説明は、No.14の回答に詳しく書かれています。
仏教ってそんなもんじゃないんだよね。
もっと深く真理を探求すればいずれ分かります。
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