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No.50
- 回答日時:
色即是空
人間世界の事ですね
例えるならば現実に人間が作り出した(上塗りしてきた教え)が色々あるが即ちこの世に変わりはない、人間が作り出すもの妄想も一切が現実である、単純にこの世の事です。
事実無根であろうとも空即是色なのです。
No.49
- 回答日時:
一番高いところの神や霊は人間界におけることは関心がないと思います。
すべての宗教は比較的高いレベルの神というか霊の働きから
人間が作ったものですので、限界はあります。
間違いといってしまうと宗教戦争になってしまいます。
とにかくいいところは参考にするという考えがいいような気がします。
No.48
- 回答日時:
そもそも、お釈迦様から直接聞いた話しとして伝えられた言葉でなければ、
本物の経典ではないとの立場をとっておられるようですから、
その延長としてのご発言だと推察します。
しかし、正確な言い伝えだけを金科玉条のように取り扱う必要はないと考えます。
お釈迦様は、亡くなる前に、自燈明を説かれ、
これからは、各自、自分の道を照らすよう、言い残されていると聞きます。
如是我聞(私はこのように聞きました。私の心にはこのように響きました。)
で始まる経典が、次から次へと産み出されてきたからからこそ、
仏教の教えは、その時々の状況の問題に答えることができ、
活きた教えとして、現代まで続いてきたのだと考えます。
仏教だけでなく、世界的に広まり、今に伝えられている宗教は、
いずれも、一字一句、経典を金科玉条のように固定的に扱ってはおらず、
その時々の状況に答えられるよう、宗教指導者が解釈しなおしてきました。
経典については、間違っているかどうかではなく、
どう解釈するかを問題にすべきだと考えます。
創作であっても、お釈迦様の本意を解釈したものであれば、何の問題もないと思います。
ただ、それを「仏教=お釈迦様の教え」とする事に抵抗を感ずる方がいても仕方ありません。
私は、経典に精通した方が、「自燈明」の教えに基づいて創作されたのであれば、
それも、立派に仏教に連なるものだと考えます。
参考URL:http://web01.joetsu.ne.jp/~dimen/page040.html
No.46
- 回答日時:
「色」と「空」が一対という意味に解釈すれば、どちらでも良い事です。
アマチュアの宇宙論愛好者として、一つの解釈をご説明致します。同様の解釈をなさる方がいらっしゃるかどうかは分かりません。判断は、これをお読みになる方にお任せ致します。
ご存知のように、2008年、南部陽一郎博士がノーベル物理学賞を受けました。博士が初めて提唱した理論の一つに「弦理論」があります。紆余曲折を経て、様々な研究者が修正を加えながら発展し、「超弦理論」となり、現在は「M理論」に発展しています。
弦理論 :http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%A6%E7%90%86% …
超弦理論:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E5%BC%A6% …
M理論 :http://ja.wikipedia.org/wiki/M%E7%90%86%E8%AB%96
私たちがいる世界は、縦、横、高さの三つの次元からなる空間に、一つの時間が加わった四次元です。M理論では、この他に七つの次元があると言っています。
そして、この四次元と七次元は、元々は一つの11次元世界でした。これが二つに分かれた時に起きたのが「ビッグバン」と言う宇宙創造です。(ここまでは、物理学の理論です。ここから先は、私が信じている一つの想像ですので、そのつもりで、お読みください。)
この一対の関係は、ちょうど、「色即是空・空即是色」と同様です。
私たちが認識でき、常に移り変わっている四次元が、「色」に相当します。
直接は見る事も聞く事も嗅ぐ事もできないけれど、諸法則の根源が込められ、宇宙に普遍的に広がり、変わることがない七次元が、「空」に相当します。
私達がいる宇宙全体の過去から未来まで無限とも思えるくらいの広がりを持っている四次元ですから、七次元は、それよりどんなに大きいかと思われるかもしれませんが、七次元には四次元的大きさはなく、極小の状態で四次元のあらゆる所に分散し、行き渡っています。
この四次元と七次元の関係は、言葉だけでは説明しにくいので、参考までに下記のURLの図解説明もご覧ください。
表裏一体の色と空:http://web01.joetsu.ne.jp/~dimen/page014.html
如何でしょう、現代物理学の先端理論と「色即是空」は、とても似通っていますね。
No.45
- 回答日時:
まっておりました、この質問。
スマナサーラ長老は何回もお会いしたことがあり、
尊敬もしておりますが、この件に関しては間違っておられます。
実際には般若心経は、スマナサーラ長老が普及に努めておられる、
ヴィパッサナー瞑想の薦めです。
観自在菩薩とは、観すなわちヴィパッサナーが自在な修行者で、
般若波羅蜜行とはヴィパッサナー瞑想修行の意味です。
そして最後のマントラは、ヴィパッサナー瞑想を実践修行せよという、
強い指導です。
詳細はこちらをお読みください。
http://cyberbaba.blog57.fc2.com/blog-category-1. …
参考URL:http://cyberbaba.blog57.fc2.com/blog-category-1. …
No.44
- 回答日時:
言語の限界を熟知し、言語を超越した悟りの境地にある者にとって、原典準拠に執着したり、幸福と不幸という二項対立表現にまだ囚われている一部の回答者を見ると、まだまだ修行が足りないなと思えますよ。
学者のような小乗側の理屈偏重姿勢が、批判されて、大乗に至ったことが、現在においても再現されたようです。衆生救済にとって、字句のどうのこうのは関係ありません。小乗支持者の方々、執着心から自由になってくださいね。
No.43
- 回答日時:
#32、#34、#36です。
あれからしばらく経ちます。
私もスリランカから伝わるテーラワーダ仏教についての本を、
色々読んでおりますし、
この間『ブッダの道の歩き方』という本を購入しました。
スマナサーラ長老は人柄もよく母親想いで共感が持てました。
はっきり正しく伝えたいとされることは素晴らしいと感じる次第です。
ただ、この質問の回答については、
チベット仏教の代表者である
『ダライ・ラマが語る般若心経』などの書籍で、
十分のことであると思います。
ご自分で読まれて色々考えてみてください。
さて一般の人が命を殺生をしながら生きるその身でありながら、
何の真理を悟れるというのでしょう。
ただ八正道の心掛けで歩むべき人生です。
書籍において、この方がそう強く述べられているのには意味があると思います。
それを推測し仏教の教えに当てはめようとすることもまた邪を生みます。
本当に気になるならここではなく、
直接問われれば良いことです。
(わたしも一度お会いしたいところです。)
結構、何度もここで問題にされているのは
「空即是色」の境地についてですが、
これは「仏性」とか「涅槃」ということにも関わってきます。
仏教が生まれて現代に至るまで幾度となく論じられてきたことです。
真面目にやって来られた方にとって、
その価値観は人それぞれ譲れないものをお持ちだと思います。
文献だけに人の心を縛られるなかれということは、
またその通りだと思いますし、
過去の文献を読み、人の残した財産に触れることも大切なことだと思います。
質問は、既に質問者様にとって答えが出ています。
もう文献的な回答も十分されてきましたし、
これ以上の意見はするにあたわずです。

No.42
- 回答日時:
仏教の経典は長い時間の中で変質してしまって、難しくなり過ぎていると思います。
仏陀の教えについても、「悟り」についても、書き写している人達の中にも分からないで書き写していた事もあったかと思います。お経の内容がもしも「正解」であったとしても、はたして「仏陀」の経験を「正しく伝える事が出来るのだろうか?」と感じます。100年前の日本語で書かれたものを今の人でどれくらいの人が理解出来るでしようか?それを、その25倍も前でしかも外国から入った言葉を翻訳して。今の日本で正確に伝える事が出来る人が居たとしても、聞いている方でどれだけ正確に聞き取ってもらえるのかも疑問です。
そこで「禅」が説明するのに分かりやすいと思いまして、説明させて下さい。
人間がどうして悩み、苦しむのかを説いたと言う事ですので、「人間苦」と言う事から話を進めます。
人間が苦しむのは、「二元論」からきます。それは人間の脳の構造からきます。その悩み、苦しみは心の「矛盾、対立」からです。それは脳の構造が「二元論」そのものだからです。
過去の宗教家達を見てみますと、「無常」を感じて悩み始める、そして出家をする、それが大体いわゆる「思春期」頃かと思います。必ずしも全てとは言えませんが、その頃の人たちが、多いと思われます。
それは、左脳と右脳の機能分化が完成に近くなると言う事と関係します。
1,981年頃にアメリカの脳生理学者であるスペリー博士の研究で明らかになった事が、在ります。その当時、テンカン治療のために左右の脳をつないでいる脳梁を切断していた時期が有りました。
マイナス面もあって、今はやってないようですが。
その左右の脳の「分離脳」の研究で、博士はノーベル賞を授与されました。
その左脳と右脳をいろいろな実験をすることによって、導き出された結論があります。
Iーーー左右の脳はやっている事が違うと言う事です。専門分野がお互いに違うということです。
IIーーー左右の脳にはそれぞれ独立した「人格」が在る。他の言い方をすると、それぞれ独立した「意思」「意識」が在る。ということです。
その事が「二元論」を作り出しています。心が矛盾して対立して悩む、苦しむ、ということは、脳の構造上のことであるわけです。
では、悩みの無い人と、悩みの多い人と、多すぎて「神経症」或いは「ノイローゼ」「うつ」になる人がいます。この事を説明するのに「禅」がもっとも分かりやすいのです。
それでは「禅問答」が分かり難いのはどうしてですか?その答えが左脳と右脳の機能が違うと言う事で説明出来ます。この答えは「左脳」は論理的、分別的です、すなはち「知的」な脳なのです。その脳には自分の意識が感じられるのです。
それに対して右脳の機能は「喜怒哀楽、直感、無意識、仏性、芸術、感動、他人との連帯感、愛、永遠の命、仕事のコツまだ数えられないくらいあります。
その事で気付く事が有ります。悩みの多い人は「左脳」が主導権を持っている人。悩みの無い人は左右の脳が入ってきた問題に対して、うまく左脳か右脳か振り分ける事が出来る人と言えます。
それでは、「禅問答」の答えを見つける方法ですが、命掛けでその問題に取り組む事です、命を懸けてその問題に取り組む時に、計らって、計らって、もうどうしようもないくらいに計らって、左脳の今の意識を殺しきるのです、そうすると、右脳の意識「仏性」が出てきてその問題を解いてくれると言うわけです。
その時の事を「大死一番」といいます、「我」がいっぺん死ぬと言う事です。その時、死んだ「我」が永遠の命である「仏性」と出会う事になります。その事を「見性」自分の性を見る、と言います。すなわち「悟りが開いた」ということになります。
その時、対立していた矛盾が解消されるわけです。矛盾が「悩み、苦しみ」として感じられていたものですから。矛盾、対立が「解消」されます。
心が絶対の安心と自由を手に入れたということになります。その事を「涅槃」といいます。
お経、その他の文献を学習する事は良い事だと思いますが、それだけでは、かなり無理が有るように思います。「仏性」は無意識の中の、ものを言わない心だからです。それは行動している時の方が感じ取りやすいものです。それは皆に「愛、慈悲、寛容、命の尊さ」等で繋がって居る事を、教えていてくれます。
孤独な心で切ない想いで生きているときは、左脳です。感動して喜びに満ちている時は右脳です他の人達と繋がっています。右脳の意識は世界中の人達と繋がっています。右脳の意識は「愛です、永遠です、不生不滅です、」
その事が分かる時に、心の矛盾が解消されます。心の矛盾の無い静かな心その事を「涅槃」と言います。「絶対肯定」「神の思し召しのままに」という足場を得ることが出来ます。誰でも「神、仏」と共に居ます。ただそれに気が付かないだけなのです。
「一切衆生悉有仏性」

No.41
- 回答日時:
私は次のように聞きました。
ある時、仏は勝林給孤独園(しょうりんぎゅうこどくおん)に滞在しておられた。その時、仏は鉢を持って、舎衛国の摩納(まのう)という人の家に乞食に行かれた。しかし、その時、摩納は留守であった。摩納の家には一匹の白い犬がおり、床の上で金の器で餌を食べていた。その犬は仏が来るのを見てひどく吠えた。世尊は白犬に向かっていった「吠えるのをやめなさい。おまえは『叱る』から『吠える』に変わったのか」と。白犬はそれを聞いて大いに怒り、床から下に降りて茂みの中にかけ込み、すっかり元気をなくしてしまった。
やがて、摩納が帰って来て、白犬が木の茂みの中で元気をなくしているのを見て、家族の者に聞いた。「誰か犬に何かしたのか。」家族の者は「今日、沙門(しゃもん)の瞿曇(くどん)(釈迦の名前)が乞食に来た時、この犬が瞿曇に吠えたので、瞿曇は犬に『吠えるのをやめなさい。お前は叱るから吠えるに変わったのか。』と言っていた。それを聞いて犬は大いに怒り、床から降り、茂みに入って、茂みの中で元気をなくしているのです。」といった。摩納は家族の者の話を聞いて大いに怒り、世尊に文句を言おうと思って、仏のいる勝林給孤独園へ向かった。
その時、世尊は多くの弟子達に囲まれて法を説いていた。世尊は摩納の来るのを見て、弟子達にいった「お前たち、摩納の来るのが見えるかね」「見えます」世尊はいった「もし摩納が今、命が終わったら必ず悪い世界に至り、瞬時にして地獄の中に生まれるだろう。なぜなら今、彼は大いに怒っているからである。もし人が怒って命が終われば必ず悪い世界に行き、地獄の中に生まれる」
そこで摩納は怒って世尊に向かっていった「瞿曇、今日、わが家に乞食に来たか。」世尊は答えていった「私はあなたの家に行って乞食をした。」「その時、白犬に何を言って怒らせたのだ。犬は床から降りて茂みの中に入り元気をなくしてしまったではないか。」世尊は答えていった「私はあなたの家に乞食に行ったが、その時、白犬が私の来るのを見て吠えた。そこで私は白犬に言った『吠えるのをやめなさい。お前は叱るから吠えるに変わったのか』と。その時、犬は大いに怒り、床から降りて茂みの中に入り、元気をなくした」と。
摩納は世尊にいった「白犬の前世は何者だったのか。」世尊はいった「それを聞くのはやめなさい。もし、それを聞けば必ず私のいうことを信じなければならなくなるだろう。」それにもかかわらず、摩納は世尊に何度も尋ねた。世尊は摩納にいった「あなたは三度も私に尋ねて止めなかった。摩納、よく聞きなさい。あの白犬の前世はあなたの父親で、名前は都提(とだい)という」と。
摩納はそれを聞いてますます怒り、世尊にいった「私の父都提は生前に大いに布施を行った大祭司であった。寿命が終われば必ず梵天界に生まれているはずだ。それが何の因縁でこの下賎な犬の中に生まれるものか」
世尊はいった「あなたの父は増上慢の因縁によって、この下賎な犬に生まれたのである。増上慢の梵志(ぼんし)は命が終われば次の六つの中どれかに生まれる。鶏、犬、猪、山犬、ロバ及び地獄である。
摩納、もし私の言葉を信じられないのなら、家に帰って犬にいいなさい。『もし、前世が私の父ならば、白犬よ、床の上に上がりなさい』そういえば白犬は必ず床の上に上がるだろう。次に『もし、前世が私の父ならば白犬よ、金の器で餌を食べなさい』と。白犬は必ず金の器で食べるだろう。そして次に『もし、前世が私の父ならば、白犬よ、父が以前に言っていた金、銀、水晶などの財宝の所在を示してくれ。私は知らないから』と。摩納、白犬は必ずあなたの父が以前に言っていた金、銀、水晶などの財宝の場所を示すだろう。これはあなたも知らないことである」と。
仏の言葉を聞いた摩納は、早速家に帰り白犬にいった「もし前世で私の父ならば、白犬よ、床に上がりなさい」犬は床の上に上がった。「もし、前世が私の父ならば、白犬よ、また金の器で食べなさい」白犬は金の器で食べた。「もし、前世で私の父ならば、昔私に言っていた金、銀、水晶などの財宝の場所を示してほしい。私は知らないから」白犬は床から降り、前世にいた場所に行って、口や足で床の下を掘った。 摩納はそこから財宝を手に入れることが出来た。
摩納は大いに歓喜し、地面に座って手を勝林給孤独園に向け、三度、世尊を賛嘆した。「沙門瞿曇(しゃもんくどん)のいうことは本当であった。沙門瞿曇のいうことは真実である。」そうして、勝林給孤独園に向かった。
その時世尊は大勢の大衆に囲まれて法を説いていた。世尊は遥かに摩納の来るのを見て、弟子達に告げた「諸君、摩納が来るのが見えるかね。」「見えます。」世尊はいった「今、摩納の命が終わったら瞬時にして善い世界に至り、天中に生まれるだろう。なぜなら、彼は今極めて私に善意の心を持っている。もし人々がいて善心を持って命が終われば、必ず善い世界に至り、天中に生まれる」
その時、摩納は仏にお伺いを立て近くに座った。
世尊は摩納にいった「どうだね、摩納、私のいった通りになったかね」摩納はいった「瞿曇、実におっしゃった通りでした。そこで、もう少し伺いたいことがあります。答えて頂けるでしょうか」世尊はいった「何でも聞きなさい」
「瞿曇、どういう因縁で衆生は人間に生まれて、上下や美醜があるのですか。世の中には長寿の人短命の人、器量の好い人悪い人、威厳や徳の高い人、威厳や徳の低い人、尊貴の人下賎の人、裕福な人貧乏な人、悪智慧のある人、善智の人がいますが。瞿曇、どうか私のために解りやすく説いて下さい」
世尊は告げられた「摩納、よく聞いて、よく考えなさい。あなたのために解りやすく説明しよう。」「お願いします。教えをしっかり聞きます。」
仏は言った「摩納、
1、短命の因縁は何か。
人がいて殺生し、極悪非道で、害意を持っており、人から昆虫に至るまでに対し、少しの慈悲心も持たない。こういう人は命が終わった時、必ず悪い世界に至り、地獄に生まれる。もし人間に生まれても非常に短命である。これが短命の業報である。
2、病気の因縁は何か。
人がいて拳(こぶし)、木、石あるいは刀や杖によって害する。こういう人は命が終われば必ず悪い世界に至り、地獄に生まれる。もし人間に生まれても病気が多い。これが病気の業報である。
3、人の美醜の因縁は何か。
性質が性急で悩みが多く、彼は人の話を少し聞いては大いに怒り、嫉妬して憂いを生じ、言い争いを生じる。こんな人の命が終われば、彼は必ず悪い世界に至り、地獄の中に生まれる。人間に生まれても醜い。これが美醜の業報である。
4、威厳や徳の因縁は何か。
内に嫉妬を懐き、他人が何かを得ると嫉妬を起こし、人の物を見れば自分の物にしたいと思う。こんな人の命が終われば必ず悪い世界に至り、地獄に生まれる。人間に生まれても、威厳や徳はない。これが威厳や徳のない業報である。
5、卑賎の族の因縁は何か。
高慢で敬うべき人を敬わず、重んずべき人を重んぜず、貴ぶべき人を貴ばず、仕えるべき人に仕えず、供養すべき人を供養せず、礼拝すべき人を礼拝せず。こういう人の命が終わった時、悪い世界に至り、地獄に生まれる。もし人間に生まれても、卑賎の族の中に生まれる。これが卑賎の業報である。
6、財産の因縁は何か。
施主とならず、人に施さず、沙門、梵志、貧乏人、孤独者、旅の者、乞食などに飲み物、食べ物、屋舎、床、灯明、給仕などを与えない。こういう人は命が終わる時、悪い世界に至り、地獄に生まれる。もし人間に生まれても財産を持つことが出来ない。
7、悪知識の因縁は何か。
妙徳の沙門や梵志がいても、彼らの所へ行って、真理を聞かないからである『何が善で、何が悪なのか、何に罪があって、何に罪がないのか、誰が善くて誰が悪いのか、どれが白でどれが黒か、白黒は何によって決まるのか。どういうことが現世の報いで、どういうことが後世の報いとなるのか。』と。これが悪知識の業報である。」
これを聞いた摩納は「解りました。有り難うございます。私を在家の弟子にして下さい。一生涯奉仕します。」といって喜んだ。
阿含経より(要約)
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