No.2ベストアンサー
- 回答日時:
二ヶ所って、なぜ二ヶ所でするんでしょう? 実家と自分の家とかですかね。
そもそも昔はあんまり家から出ないですよね。長男が家を出て暮らすようになったのはつい最近の事ですよ。
次男以下は分家ですから本家の迎え火などたきません。つまり故人一人に対して複数の迎え火を焚くとすれば、実家と長男の家という事になります。
問題はこのとき仏壇がどちらにあるのかということです。当然迎えたご先祖様は仏壇か、床の間の祭壇にお入りいただく事になると思います。
本来実家で仏壇を護るのが一般的ですから長男であっても家には仏壇はありません。仮に作ったとすれば、それは陰膳と同じ位置づけになります。ですから迷う必要はないですね。
霊の世界には場所と時間の感覚がこの世とは異なります。従って複数の場所に同時に存在する矛盾も霊には通用しません。物理科学で全てを解明することは出来ないというのは既に物理科学では認めざるを得ない状況になっています。
これが霊の存在を認めるというわけじゃありませんけど、霊が迷うという考えは意味を持たない事になります。
もともと二ヶ所で迎え火をする歴史が永いとは考えられない。
一人の個人に対して迎え火を焚くのは本来実家と長男であり、家を出て世帯を持ったとしても主なる仏壇発火であることは一般的である。つまり家を出た長男の家で祀るものではない。
霊がどちらにすべきか迷うという状況そのものが考えられない。
ということで、迎え火を二ヶ所で焚くと霊が迷って悪さをするという説に信憑性は乏しいと思います。
早速ご回答くださりありがとうございました。大変スッキリしました。
二ヶ所というのは、義母の新盆に対して義実家(義父と叔母が暮らす)と自分の家(長男家族)です。
お盆の最中に義父が入院し、迎え火を二カ所でやったせいで義母の霊が悪さをしたと叔母に言われ、義母がかわいそうで納得がいかず、今後のためにも確認したかった次第です。大変ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
>それは本当でしょうか?
本当か嘘かということではありません。
別な言い方をしますと、本当でも嘘でもないということになります。
なぜこんなややこしいことになっているかと言いますと、「お盆」なる季節行事が何時どこで始められたのかが分かっていません。
なぜやるのか、ということも定かではありません。
言えるのは、祖霊を大切にする、という気持ちをあらわす行事だということだけです。
現在は何となく仏教に基づいた行事のような印象ですが、これは江戸時代の檀家制度の結果として現在のような印象になりました。
仏教の考え方に固執して考えると、亡くなった人は成仏したり輪廻転生で生まれ変わったりしていますから、霊が戻って来るというのは、辻褄が合わなくなってしまいます。
インドにはお墓というものがありません。
49日経てば他に転生していますから、お骨はガンジス川に流してオシマイです。
日本の古来の神道では、ご先祖の霊は、寄り集まって一つの祖霊となって山に住み、里人を守ってくれる神様になっていると考えられていました。
春にこの神様に村の田んぼに降りてきていただいて田んぼを守ってもらい、秋にはまた山へ戻っていただくという、送り迎えの行事を今でもやっておられる地方もあります。
中国や韓国の儒教では、人は死ねば魂魄という二つの霊に解れ魂は空中を漂い、魄は地下へ潜り込むと考えられて、この二つを呼び戻して一つにしてやると、現世によみがえるという考えがあります。
現在も韓国では、墳墓の前で、家族がそろって飲食を楽しむという習慣があります。
ご先祖様と飲食を共にして楽しむという考え方です。
日本では古墳は遺跡ですが、韓国では現役です。
綺麗に芝で覆って大切にされています。
日本の仏教には地獄極楽の考え方があります。
どうも「お盆」という季節行事は、これら、神道、仏教、儒教(道教)の考え方がミックスされて自然発生的に出来上がった行事のようです。
従いまして、何をどうするか、という個々の儀礼については統一されたルールが存在しません。
迎え火も各家庭で焚く地方もあれば、村全体が総がかりで巨大な松明を焚く地方もあります。
送り火も有名な京都の大文字焼きのような大掛かりのものもあれば、各家庭で焚くところもあります。
迎え火でご先祖様は家に帰ってきておられますから、敢えてお墓詣りにはいかない地方もあったり、留守詣りとしてお詣りするところや、お墓まで迎えに行くところや、お墓に灯篭などを灯すところなど、それぞれ地方々々で違います。
お寺の宗派などによって違うこともあります。
こうなると一軒一軒の家でやることが違うということにもなります。
現に、東京などのマンションでは、各地方の方が入居しているために、お宅ごとにバラバラというのが普通です。
質問者さんが何方かから言われた「迎え火は一つだけ」というのも、言われた方の育った地方やお宅ではそのように伝えられていたのでしょう。
このように、お盆の儀礼は種々様々だということを知らずに、正しいとか正しくないとか喧嘩になることがありますので注意して下さい。
No.3
- 回答日時:
どういう手順の迎え火か判りませんが、当地のしきたりで言うと。
迎え火はお墓でするものですよ。
お墓にお参りに行って、ご先祖様、お迎えの準備が整いましたので、どうぞおいで下さいと。
なので、墓が二つ、或いは分骨して二カ所に埋葬してある場合など、二カ所で迎えることになりますが、仏は迷いません。
こちらに都合があるのと同様に、仏にも都合があります。
なので、必ずしも迎え火を炊いたから降りてくるとは限りません。
墓で焚いた火から、提灯のろうそくに移して家まで連れてきます。
今は火を燃やすことを禁止している寺、霊園が多くなりましたので、墓に供えたロウソクから火を取る場合もあります。
送り火は敷地から道路に出るところで火を焚いて送るところと墓地まで提灯を持って送る場合とがあります。
墓地まで送っても、当の仏があの世の都合で早く帰っているかもしれません。
気持ちの問題です。気持ちの。
早速ご回答くださりありがとうございました。
気持ちの問題という点に同感です。
義母の新盆に対して、単純にお母さんお帰りなさい、という気持ちで迎え火をしました。うちの地域は玄関前で火をたきます。風習の違いも興味深く読ませていただきました。ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
うーん、初耳ですねえ。
ですがあまり気にされない方がいいかと。
この手の話はお住まいの地域や宗派によって全然違うので。
うちの地方ではまず夜に墓参りをして、墓地に提灯を灯します。まずこれが最初の迎え火。
けど自宅でも庭先に提灯を灯します。つまりこれですでに二回になってしまう。
あげくに墓地で花火をすることもあるんで、その花火も迎え火に数えてしまったら、一体いくつ迎え火やってることになるんだか、って状態です。(花火をする風習がある)
更に言えば、私のところは送り火は存在すらしません。
うちの地方は鐘楼流しなんです。(別名を「精霊流し」。海に小舟を浮かべて、故人を海へ見送る風習。長崎のが有名ですが、私が住まう地方(熊本)でも行われてます)
そのため、送り火がありません。
その代わり、どんな雨の日も8/15は、必ず海に行かなきゃいけない。
台風が来た年は大変でした。頼むから夜には通り過ぎてくれ、と心から祈ったもんです。故人がお帰りすることができなくなったらどうしよう、みたいな強迫観念がありましたね。まぁ何とか通り過ぎてくれたのでお見送りできたんですが。
ちなみにきゅうりの馬となすびの牛は未だに一度も作ったことがありません。
故人は海からいらっしゃって、海に帰っていかれる、というのが私の住まう地方の考えなので、陸路ではないのです(笑)
でも他地方の話を聞いた時はなかなかおもしろくて興味深かったです。
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