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実験ですずとニトロベンゼンと濃塩酸を反応させ、さらに水酸化ナトリウムを加えアニリンを遊離させて水蒸気蒸留を行い、アニリンを留出させる実験をやったのですが、アニリンの分離になぜ水蒸気蒸留を用いるのでしょうか?
それと、アニリン中に微量のニトロベンゼンが残っている場合は、どのようにして確認すればよいのでしょうか?
どなたか教えていただけると助かります

A 回答 (2件)

 アニリンの沸点は180℃強あり、普通に蒸留すると厄介ですが、水と共沸するので、水蒸気蒸留は結構簡単な分離法です。


 溜出後の凝縮液は、そのままでアニリンと水に分離(一部相互溶解はしますが)するので、回収が簡単です。
 ニトベンの残存量分析は、ガスクロマトグラフでやるのが普通だと思います。ppm単位で確認できます。
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この回答へのお礼

簡潔なお答えありがとうございます!!
助かりました♪

お礼日時:2004/05/30 21:10

#1 さんの回答で良いと思いますが,少し補足いたします。



 アニリンは空気中で徐々に酸化されて褐色になります。この酸化は熱がかかると促進されますので,通常の蒸留ではかなりの酸化物が混入する事になり,純度の高いアニリンを得る事は出来ません。

 そこで,低温での蒸留を行う必要がある訳ですが,その方法には減圧蒸留と水蒸気蒸留があります。水と混ざらない化合物の場合は,より操作が容易な水蒸気蒸留が好ましいですので,そちらを行ったのでしょう。

 あるいは,水蒸気蒸留を実際に見せる(行わせる)事も目的だったのかもしれません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
温度が高くなると酸化物が増えて純度が下がるというのはとても参考になりました♪

お礼日時:2004/06/02 00:52

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