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浮世絵の整理をしていたら、七福の内、というタイトルのものが数枚ありました。ネットで調べても一体どのような演目なのかわかりません。もし内容をご存知の方がいらしたら、大体の筋書きに加え、主な登場人物の名前とその役どころを教えていただけませんでしょうか。難しい読みには平仮名を添えていただくと助かります。よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

とりあえず、知る限りで歌舞伎や浄瑠璃で「七福の内」というものはないように思えます。


当時上演された作品でも今は残っていないものは確かに多いのですが、
同じ題名の絵が複数枚あるということから、そこそこ人気作品であるように思われ、
ちょっと考えにくい気もします。

もともと、かなり初期のものをのぞいて歌舞伎や浄瑠璃のタイトルは
「漢字のみ、文字数は奇数」という決まりがありますので、
「七福の内」というタイトルがあるとしても、これは通称ということになります。
通称が付くほどの人気作品が、少なくとも知る限りで明治期くらいには完全に消えてしまっているというのも
ちょっと考えにくいです。

ところで、浮世絵がすべて歌舞伎の絵ということはないですから、
これを「歌舞伎が題材」と判断なさったのは、おそらく、絵に役者名が書いてあったか、
役者さんの似顔絵になっていたのではないかと思うのですが、
その場合、これは「見立て絵」ではないかと思います。
実在する人気役者を何かに見立ててイメージ画にするという趣向です。
お持ちの画は、役者さんを「七福神」に見立てて書かれた「見立て絵」の中で
7人そろっていない、部分的なものなのではないでしょうか。
絵そのものがすべて7人描かれているとしたら「内」にはまた他の意味があると思いますが、
7人いなければ、「内」は七福神の一部、というような意味合いだと思います。

不勉強で「七福の内」という歌舞伎作品が実在したら申し訳ありません。
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この回答へのお礼

somikakuda様

明快なご回答をありがとうございます。

手元の浮世絵は、一枚毎に大きく一人の人物が描かれたもので、七福の内という共通のタイトルの横に、布袋屋松四郎、若恵美寿の武、大黒のふく吉、弁天のお久女、と添えられています。そこで早稲田大学の演劇博物館データベースで調べたら、同じ絵を見つけることができ、片岡我童(2)坂東竹三郎(初代)など、それぞれ一人の歌舞伎役者名が書かれていました。

浮世絵のサブタイトルに七福神の名が含まれているのに、全く七福神と関連付けをしなかった自分に、我ながら呆れています。同時に見立て絵ではないかというsomikakudaのご回答でつじつまが合うと、納得しました。

歌舞伎などの古典芸能に造詣の深い方から、このように時間をおかずにご回答をいただき、本当に恐縮しています。ありがとうございました。

carmentaro

お礼日時:2014/09/20 19:25

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