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今は昔、中納言なる人の、女あまた持ちたまへるおはしき。
大君、中の君には婿どりして、西の対、東の対に、
はなばなとして住ませたてまつりたまふに
「三,四の君、裳着せたてまつりたまはむ」とて、かしづきそしたまふ。



・・・最後の「着せたてまつりたまはむ」の「たてまつり」は
三,四の君への敬意を表す謙譲語ですが、「たまはむ」はなんですか?
中納言の自尊敬語でしょうか?(天皇だけだと思っていました)
または、使いかなにかが別にいて、その人が着せてあげるだろう、
ということでしょうか?

A 回答 (3件)

a日本古典文学大系(岩波書店)、b校注古典叢書(明治書院)、c日本古典文学全集(小学館)で本文を確認しました。

この部分に関しては、
  三,四の君、裳着せたてまつりたまはむとて、かしづきそしたまふ。
で間違いありません(表記の違いはありますが)。
  三,四の君、裳着せたてまつりたまはむ
は「とて」の上ですから会話文(もしくは心内文)と考えがちですが、おそらく地の文でしょう。「とて」の意味は、下記URLの古語辞典の2「動機・目的」が近いだろうと思います。問題の部分は、
  三の君、四の君には、裳を着せ申し上げなさろうということで、
とでも訳せるところ。尊敬の補助動詞「たまは」は、作者から動作主体「中納言」に対する敬意です。

ちなみにa、bは、
  三、四の君、裳着せたてまつりたまはむ
を「 」でくくっていませんが、cは「 」でくくっています(この全集は現代語訳付きですが、「たまは」は訳出していません)。もちろん私はくくらない派です。

参考URL:http://kobun.weblio.jp/content/%E3%81%A8%E3%81%A6
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
なるほど・・納得いたしました!
3種類も文献を確認してくださって、心より感謝いたします。
また質問させていただくことがあるかもしれませんが、
よろしくお願いします。

お礼日時:2014/10/18 02:18

 訂正です。

次の部分の「り」は不要でした。
「三,四の君、裳着せたてまつ<り>らむ」であるはずです。コピーして貼り付けたため消し忘れました。
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この回答へのお礼

改めましてこのたびは、迅速なご回答をありがとうございました。
少しモヤモヤしていたので、他の方の回答も参考にさせていただきました。

OKAT様には以前質問した際にもお答えいただき、
とても感謝しております。
また質問させていただくことがあるかもしれませんが、
よろしくお願いします。

お礼日時:2014/10/18 02:24

「三,四の君、裳着せたてまつりたまはむ」とて


この部分は学習済みですか。そうだったら、先生から説明があったと思いますが。
 「 」の中は中納言の思った内容です。「たてまつり」はおっしゃるとおり、中納言から「三,四の君 」(自分の娘)に対する謙譲語です。「たまふ」があるのは変ですね。
「三,四の君、裳着せたてまつりらむ」であるはずです。
 中納言レベルの人に「自尊敬語」はあり得ません。作者の書き間違いではないでしょうか。
 
 念のため、下記サイトの現代語訳は次のようになっています。

「三、四の君の裳着《もぎ》【女性の成人式】をしてさしあげよう」と、たいへん大切に世話をしておいでになる。

参考URL:http://attic.neophilia.co.jp/aozora/htmlban/OTIK …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
当方再受験生のため聞ける人がおりません。
この文章は手持ちの参考書(富井の古文読解)にのっていました。
初学者向けのメジャーな参考書なのであえて特殊な例なんて載せないかな?
と思ったのですが、やはり「たてまつりたまはむ」っておかしいですよね・・。
誤読が怖く、気になってしまいます。

お礼日時:2014/10/15 22:55

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