No.9ベストアンサー
- 回答日時:
“理”の世界に修行と言う言葉は使えるのでしょうか。
修行は感覚と心情を対象とする行為であって、理性はその後に付随するものではないでしょうか。
釈尊が残した言葉は修行の結果なのだと思います。
哲学と言う“思索”だけで真理にたどり着けるのであれば、西洋の哲学者たちがとっくに成して居たことでしょう。
そう思えば敢えて、ですが「宗教者」であると言えます。
早急なご回答ありがとうございました。
釈迦は、
”<思索”だけで真理にたどり着>
いたわけではないのですね。最終は、修行の賜だったのですね。
No.12
- 回答日時:
どうも、真宗のボーズと呼ばれているもんです。
>>釈迦が唱える縁起・四諦などを考えていますと、哲学者(たとえば古代ギリシャのタレス・万物の根源は水である)などを連想してしまいます。
そうですね。哲学者のなかにも、ニーチェなんかは
仏教はキリスト教に比べて100倍現実的だ。
とか、
仏教は歴史的に見て唯一きちんと論理的に物事を考える宗教だ。
なんて、言ってたと伝わってます。また、ハイデカーも晩年の日記の中で
十年前にこの素晴らしい東洋の聖者(お釈迦様)の事を知っていたならば、ギリシャ語もラテン語も勉強する必要はなかった。
なんて書いてあるそうですから、哲学者のなかにもお釈迦様に共感する人は多いようですね。日本においても、質問者さんがおっしゃるように「お釈迦様は哲学者」と考える方は大変多くいらっしゃいますし、お坊さんのなかにも「仏教は宗教ではなく哲学である」というかたが結構いらっしゃいます。
しかし、この日本にお釈迦様を哲学者とみる見方はどう生まれたかを調べてて行きますと、どうやら日本の仏教学という学問が海外の宗教学を輸入する形で成立したことに始まるようです。簡単に言えば、比較宗教学という学問の中で、キリスト教などの一神教と仏教を比較して仏教の方が理屈をこねるのが上手だった、もしくは哲学に近かったという事を、日本の仏教学は比較であるという事をすっ飛ばして「仏教は論理的だ」「仏教は哲学的だ」という結論だけをありがたく頂戴してしまったという歴史があります。つまり、舶来品に弱い日本人という構造がここでも、ガッツリ働いてしまったようです。
質問のなかにも「釈迦が唱える縁起・四諦などを考えていますと」とありますが、縁起や四諦以外にお釈迦様はどんなことを言っているのか経典そのものを読みますというと、最初期の経典『スッタニパータ』の中でも最古層に分類される五章においてお釈迦様は自分の事を1074「(生存する者としては)数えられないのである」(中村元訳)とあって、簡単に言えば執着を持つものとしての人間の中に私は入っていないって述べておられます。これは、パーリ『増支部』にも「あなたは神か?ガンダッバ(半人半獣の神)か?夜叉か?それとも人か?」と問われて、それらすべてを断って、「自分は何者かたらしめる汚れをすべて断っており、あえて呼ぶとしたら仏陀である」と答えています。
そして、お釈迦様が縁起を説かれているのは『スッタニパータ』の中で見ていくと、確かに五章とともに最古層に分類される四章「争闘」にも縁起的考え方は記されていますが、苦の消滅を主題にした縁起説は最古層よりも成立の遅れる三章「二種の観察」に説かれています。
このように、お釈迦様が「俺人間じゃねーよ」とおっしゃった部分の方が、縁起を説いた部分より文献学的には古いことになります。
つまり、「お釈迦様は哲学者である」と考える論者は対外こういう部分を無視している場合が多いんですよ。経典を読めば、縁起や四諦以外にも、お釈迦様はパーリ『相応部』にはゴーディカって人の遺体の上を飛び回るモヤモヤを指差して「あれは悪魔ね」って言ってますし、同経には目連尊者が「下半身や内臓だけが飛んでいるのが見えた」といえば「それ餓鬼ね」といってます。なぜ、そういった部分が排除され四諦や縁起のみが注目をされるのか、それは「現代人に理解しやすい部分だから」です。私は「仏教の現代的理解」という事には大いに賛成ですが、「現代人が理解しやすい仏教」とは違っていると思います。経典に説かれている中の現代人的感覚でも理解しやすい部分のみを恣意的に取捨選択した仏教では、逆に仏教の理解を遅らせるのではないかと思います。
私の意見は大きく二つ
(1)「お釈迦様は哲学者」という考え方は、海外の比較研究をありがたく受け取っちゃった結果にすぎない。
(2)「お釈迦様は哲学者」という時、経典の中の哲学者っぽくない部分は無視される傾向にある。
という事です。
前置きが長くなりましたが、
>>二者択一なら、釈迦は、宗教者ですか?哲学者ですか?
という質問には、ねむねこ氏と意見は同じで、当時のインドでは哲学、宗教なんてジャンルわけはなかったと思います。
そこをあえて分けるとしたら私は上記の理由から経典の中に残されているお釈迦様は哲学者というくくりの中に納まりきらないと思うので、とりあえずこのジャンル分けの中では「宗教者」ではないかと思います。
急ごしらえのため誤字脱字乱文ご容赦ください。
合掌 南無阿弥陀佛
ご回答ありがとうございました。
図星です。私は仏教についても、僅かにかじっただけですし、しかも、ご指摘のように容易に理解できる範囲のみを読んだだけです。したがって、仏教や釈迦の全体像を、ごく狭い角度から見ているようです。
<当時のインドでは哲学、宗教なんてジャンルわけはなかった>
のですね。
<経典の中に残されているお釈迦様は哲学者というくくりの中に納まりきらない>
ということですね。
No.11
- 回答日時:
>二者択一なら、釈迦は、宗教者ですか?哲学者ですか?
ある宗教者は釈迦を同類と思い、ある哲学者は釈迦を同類と思わない、と思う。
なので、釈迦は宗教者だと思う。
こう思った後に、宗教者と哲学者を入れ替えた文を作ってみた。
ある哲学者は釈迦を同類と思い、ある宗教者は釈迦を同類と思わない、と思う。
なので、釈迦は哲学者だと思う。
二つの文を比べてみて、「釈迦は宗教者」とぼくが思っていることを確信した。
ご回答ありがとうございました。
このご回答は、難解である。
このご回答は、平易である。
上の二つの文を比べてみて、ご回答は、難解である、と私は思っています。
No.8
- 回答日時:
>ただし、ヴィジョナリーといっても、
1.明確なビジョンを持った人、洞察力[先見の明]のある人
2.空想家、夢想家
3.予言者、幻視者
が挙げられていますが、どれに該当するのでしょうか?
全てを包含していると言えるでしょう。
宗教や哲学といったカテゴライズは、
あくまで後世の人間の編み出したものであり、
便宜上のものであるに過ぎません。
再度のご回答ありがとうございました。
<全てを包含している>
ということですね。そうすると、わたしの感じでは、ヴィジョナリーには、宗教者の匂いがしませんので、二者択一すれば、彼を哲学者側に挙げたくなります。
No.7
- 回答日時:
(古代)インドでは、
宗教と哲学は分離しておらず、
宗教と哲学は分離できないんですよね。
ですが、それでもあえてどちらかに分類するとすれば、
知によって、存在の真実のありようを知る、知り尽くすことによって解脱が得られるわけですから、
釈迦は哲学者となりますでしょうか。
インドで歴史に名を残す仏教者は、みんな哲学者ですし。
インドの仏教の大学者のひとり、ディグナーガは論理学者として、仏教のみならずバラモン教の哲学学派にさえ大きな影響を与えたほど。
日本の○○宗を開いた祖師とは違うんですよ。
早速のご回答ありがとうございました。
インドでは、
<宗教と哲学は分離できない>
のですね。
<知によって、>
による釈迦は、むりやり分離すれば、哲学者ですなのね。
No.6
- 回答日時:
★(No.3お礼欄) 二者択一のどちらの、阿呆でしょうか?
☆ ぜんぶをひっくるめて 阿呆です。
さらには 一生かけても輪郭だけを説明してその内容をついぞ明らかにしなかったそのさとりを売り物にして多くの人びとを集めたとすれば 阿呆に輪をかけたそういうペテン師です。
オシエだとか知恵だとかまた悟りだとか ほかの人も言っていますが その中身は二千年余にわたってついぞ明らかになっていません。
(親鸞がそのナゾを解きました。《義無きを以って義とす》です)。
再度のご回答ありがとうございました。
<阿呆に輪をかけたそういうペテン師>
ですね。最後にまで犯人を解明しない・できないミステリーのように、
<ついぞ明らかになっていません。>
ですね。
No.5
- 回答日時:
ゴータマ・ブッダは「宗教破壊者」でしょう。
すべてを「空」に還元してしまい、輪廻転生を否定した。
非常に積極的な人でも有った、大アホが居て説教も理解出来ない、もちろん何も読めない。
ブッダはアホに箒を渡し「塵を掃き、庭を浄めん」とだけ言った、
大アホは死ぬまでそれだけしかしなかったが悟りは開けた。
なお英語では「teach of budda」で教えであって誰も縛らない、否定しても良い、それで
悟りに到達出来れば、ブッダの「仕事」は完成したのだ。
早急なご回答ありがとうごじました。
彼は、ある宗教を破壊したのではなく、宗教そのものを破壊したのですね。したがって、釈迦は、二者択一すると、哲学者側に入れて良いですね。
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