プロが教えるわが家の防犯対策術!

私は、音楽について全くの素人なんですが、
電子キーボードを買って
主にクラシック曲を弾いてみたいと思っています。
そこで、質問なのですが、
クラシック曲をある程度弾けるようになったら、
昔の哲学者が(ルソー、ショーペンハウアー、プラトン、ヘーゲル、その他の人達)
音楽論を語っていますが、
それについて必ず知っておかなければいけないですか?
やはり、ある程度ピアノを弾ける人は
そういう昔の哲学者の音楽論を知ってるものなんですか?

A 回答 (2件)

こんばんは。



私は一応プロの音楽家ですが、プロの音楽家でも、哲学者の音楽論を読んでいる人などほとんどいません。もちろん、世界最高レベルのプロの音楽家や、音楽を学問的に研究する音楽学者の場合はある程度知っています。私個人も、哲学そのものにある程度興味があり、哲学者の音楽論も研究していきたいとは思っています。しかし、実際に楽器を演奏するにあたって、具体的に役に立つものではありません。哲学者の音楽論は、あくまでも哲学的考察です。「美学」という分野もありますが、これも、ある程度役に立つものがあるとすれば、哲学者による美学ではなく、音楽学者が、実際の音楽作品の例に触れながら書いた「音楽美学」などの書物になります。しかしこういうものでさえ、平均的なレベルのプロの演奏家はあまり読んではいないでしょう。
哲学者の音楽論で、実際の音楽の演奏に直接役に立っているものとして知られているのは、ピタゴラスによる音律論です。これは、プロの演奏家がより美しい音程で演奏するために必要な知識ですが、音程の調節ができない鍵盤楽器の奏者には、ほとんど用がありません。この知識が特に必要になるのは、弦楽器を弾いたり、指揮をしたりする場合です。
ほかにある程度読まれているものがあるとすれば、ニーチェによるワーグナー論でしょう。ニーチェ自身がピアノを弾いたり作曲をしたりすることができた人なので、そういう意味では読む意義はあるとは思います。しかし、ワーグナーの音楽への興味から読むものであって、ピアノの演奏に役に立つというわけではありません。
ルソーも、自ら作曲をした人ですが、その音楽論は、ルソーの時代の音楽にある程度限定されるものです。
ですから、趣味でピアノを弾かれるのであれば、哲学者の音楽論にこだわる必要はありません。ただし、個人的に興味があって、哲学的な見地からも音楽を考えてみたいというお気持ちがあるのであれば、お読みになるのもまた一興かとは思います。

以上、御参考まで。
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この回答へのお礼

詳しい説明をありがとうございます。

大変参考になりました。

(^-^)

お礼日時:2014/12/14 11:17

一応プロレベルですが哲学者の音楽論というのは知りません。

哲学の本は読んだことはありますが、かなり難解で理解不能だったような気が・・自分の演奏には反映されないと思うので私自身はあまり知る必要はないと思いますが。ベートーベンの後期のソナタが哲学的というのはなんとなくわかるのですが、これは私の意見で興味があれば知っておいて良いと思いますよ
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この回答へのお礼

なるほど、知っていなくても良いんですね。

回答、ありがとうございます。

(^-^)

お礼日時:2014/12/14 11:21

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