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ドイツ語を勉強してみようかなと思って最近独習を始めたものです。

随分昔ですが、大学時代に第二外国語がドイツ語だったので久しぶりにドイツ語の教科書を紐解いてみたのですが、そういえば冠詞や動詞の格変化が複雑だったな、と思い出しました。

疑問に思っていることと言うか、納得したいことは以下のことです。

「ドイツ語は単語を置く位置がそれほど厳密ではないので、主語と述語動詞の対応を明確にするために、あるいは主語と目的語(与格や対格)をはっきり示す必要があるため冠詞や動詞の格変化を明確にする必要がある」

この考えは間違っておりますでしょうか。ただやみくもに「デア、デス、デム、デン」とぶつぶつ言うより格変化をさせる目的をはっきりした方が学習しやすいと思ってお尋ね申し上げました。
どなたかドイツ語にお詳しい方回答お願い申し上げます。

質問者からの補足コメント

  • Heute hilft der Vater den Kinder.

    この文章は正しいでしょうか。と言うのは冠詞と動詞の練習をこれから始めようと思っています。

    手元にある初心者用の文法書に「ドイツ語は基本的に日本語と似た語順で動詞を第2位に置けばよい」とあります。前回の質問の内容に戻りますが、この例ですと、Vater についている der と hilft の活用形から 「父が手伝う」という主述関係が判断でき、Kinder についている den から 「子供たちを」という動詞と対格の関係が判断できる、つまり冠詞とはそういう役割を果たしているのかなと最初に思ったのです。

    No.1の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2015/03/20 09:56
  • この文を英語の単語のみ置き換えると Today helps the father the children. となり、冠詞 the の活用のない英語ですと help についている s がかろうじて主語が the father であると判断でき、まして過去形 helped でしたらそれこそ「父が子供を手伝った」のか「子供が父を手伝った」のか判断できなくなります。そういう混乱を避けるためにドイツ語では冠詞の変化や動詞の変化があるのかなと思ったのです。

    最後段で仰っている「特定の動詞や前置詞と特定の格の結びつきのパターンとともに、文を読みながら自然に慣れていく」ことには全く同感です。練習メソッドのご教授まで大変ありがたく存じます。重ねて御礼申し上げます。

      補足日時:2015/03/20 09:58

A 回答 (2件)

コメント拝見しました。

おっしゃりたいこともわかりました。確かに、英語やロマンス語などは、格変化がないために、前置詞に頼っています。そういう意味では、ドイツ語の場合、主語、目的語、間接目的語のどれも文頭に置くことができます。その感覚は、多少日本語にも通じます。

Ich schenke meinem Freund ein Buch.
私は友人に本を贈る。
Meinem Freund schenke ich ein Buch.
友人には、私は本を贈る。
Ein Buch schenke ich meinem Freund.
本を私は友人に贈る。

このように、強調したい語を冒頭に自由に持ってくることができます。ただし、この場合も変えられない語順があって、主語が冒頭にある場合は、必ず、3格目的語→4格目的語の順になりますので、次の語順は誤りとなります。

Ich schenke ein Buch meinem Freund.

ところが、BuchとFreundを代名詞で置き換えた場合は、逆に4格→3格の語順にしなけれないけません。

Ich schenke es (=Buch) ihm (=meinem Freund).

しかし、目的語を冒頭に置くなどの語順の柔軟性はあります。ですから、No.1で御紹介したような新聞の見出し、「Mutter gleitet Baby aus dem Arm」のように、冠詞を省略し過ぎるのはまずいわけです。ただ、「ドイツ語は基本的に日本語と似た語順で動詞を第2位に置けばよい」という説明はちょっと変ですね。確かにドイツ語では、動詞が第2位に来るという鉄則がありますが、日本語ではそうではありませんので。

*******************

Heute hilft der Vater den Kinder.

この文章は、語順としては正しいですが、3格(与格)複数の名詞の語尾にはnを付けますので、Kindernとなります。これも、昔は定冠詞ではなく、名詞の語尾で格を示していた時代の名残でしょう。定冠詞や動詞の変化があるので、誰が誰を助けたかがわかるとお考えのようですが、この文の場合は、Vaterが単数でKinderが複数、そしてhelfenが3格を取る動詞なので、そのような見方ができます、しかし、定冠詞の格変化が、そういう用途のためにあるのだとしたら、中性名詞、女性名詞単数や複数名詞の冠詞の1格と4格が同形であることの説明がつかなくなります。

das Kind 中性名詞単数1格
das Kind 中性名詞単数4格

die Mutter 女性名詞単数1格
die Mutter 女性名詞単数4格

die Männer 複数名詞1格
die Männer 複数名詞4格

ですから、冠詞の格変化や動詞の活用だけですべてを明らかにすることはできませんね。

Die Mutter ruft die Tochter.

これは、普通に読めば、「母親は娘を呼んでいる(呼ぶ)」という意味になりますが、もし、この前に質問文がついていれば違う意味になります。

Wen ruft die Tochter?
Die Mutter ruft die Tochter.
娘は誰を呼んでいるの?
母親を娘は呼んでいるんだよ。

冠詞の格変化は、文の構造を明らかにするためだけではなく、後続する名詞の役割を決める働きもあるので、前置詞のあとの格の種類によって意味が変わるのもドイツ語の特徴です。

Das Buch liegt auf dem Tisch.
その本は机の上に置いてある。
Ich lege das Buch auf den Tisch.
私はその本を机の上に置く。

auf のあとが3格の場合は、そのあとの名詞への接触、密着状態を示しますが、4格になると、動作の方向を示します。

私の手元には、上級の文法書やドイツで書かれた文法書もあるのですが、定冠詞が、主語、述語の対応関係を明確にするために存在するという説明は、残念ながら見当たりません。そして、定冠詞が、文の構造をはっきりするためにだけあるのか、それとも、それぞれの格そのものに意味があるのかについては、ドイツ本国でも意見が二分されているらしいこともわかりました。これはもはや言語学の分野になりますので、とりあえずドイツ語の勉強を始める段階では、そこまで論理的な把握をすることが学習の効率を上げるとはいえないと思います。

ドイツ語の冠詞や格の問題は、ネイティヴスピーカーでも迷うことが多いようで、ドイツ語で書かれている文法サイトにも、ネイティヴスピーカーからの質問が寄せられています。

いずれにしても、格については、学習事項ごとに新しい細則が出てきますので、格変化のみの丸暗記はそれほど意味がないと思います。指示代名詞や関係代名詞の変化も複雑です。それは、関係代名詞を学ぶ段階になってから、文章を読んだり書いたりしながら少しずつ慣れていく方がよいと思います。
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この回答へのお礼

再びの詳細なご回答真にありがとうございます。Tastenkasten様の造詣の深さには敬服いたします。

実は私は英語を教えることを生業としている者で(他のヨーロッパ言語はさっぱりですが)、学生さんたちにむやみやたらに暗記を強要することがいかに無意味かつ非効率的な物であるか日々痛感していることろです。言語ですからすべてのルールに理由を見出すことは不可能だと思いますが、何か理由があるのであれば見出したいと思って質問申し上げました。そこを大変ご丁寧なご教授重ねて御礼申し上げます。

ネイティブでも間違えるような問題だったのですか。暫くはTastenkasten様の仰る「文章中で慣れていく」方法を実践してゆこうと思います。

Tastenkasten様のように他言語に通暁されている方のお話は自分の生業上でも大変参考になります。本当にありがとうございました。

お礼日時:2015/03/20 20:25

こんばんは。



回答が難しい御質問です。私は、ドイツ語歴、ドイツ語圏在住歴、ともに長いのですが、ドイツ語はむしろ語順にやかましい言語だと思います。それほど重要でない副詞を前後させられることはあっても、たいていの場合は順番が決まっています。文法書にも、こういう場合にはこういう語順、という説明がありますが、何年やっても頭に入っていないこともあって、調べ直すことがあります。語順が自由なので、対応関係を示すために冠詞が必要、ということではないと思います。
それと、一つ思い違いをなさっているようです。冠詞や動詞の格変化、とお書きになっていますが、動詞の語尾変化は人称と時制によるもので、格による変化はなく、主語、述語の対応関係を示す役割はしていません。
さて、たしかに、冠詞がないと主語と述語動詞の対応が明確にならない、ということはあります。いま、私の手元に、Wolf Schneiderというドイツ人ジャーナリストが書いた、「Deutsch für Profis(プロのためのドイツ語)」というドイツ語の書物があります。ドイツのマスコミがしばしば使うドイツ語の悪文を例に挙げながら、良いドイツ語を書くための指南をしています。これは英語でもそうなのですが、新聞などの見出しでは、文をできるだけ短くするために、冠詞を省略する傾向があります。しかし、ドイツ語の場合、それをやり過ぎると意味不明になり、時には滑稽なことが起きます。たとえば、フランクフルター・ルントシャウという新聞に出た見出しの一つに、「Verkehrstod Kampf angesagt」というのがありました。意味は、交通事故死に対して戦いを宣言する、というような意味ですが、本来は、「dem Verkehrstod den Kampf angesagt」と冠詞をつけなければいけないところです。さらに滑稽な例は、南ドイツ新聞に出た記事見出しで、「Mutter gleitet Baby aus dem Arm」。もちろん、「der Mutter gleitet das Baby aus dem Arm」=「母親の手から赤ん坊が滑り落ちる」という意味のはずですが、冠詞がなければ、「die Mutter gleitet dem Baby aus dem Arm」=「母親が赤ん坊の腕から滑り落ちる」という解釈も成り立ってしまいます。英語と比較すると、ドイツ語の冠詞の役割はもっと多様、かつ重要で、省略すると、文の意味が成り立たなくなります。
少し専門的な話になりますが、ラテン語やスラヴ語の多くには冠詞がありません。ゲルマン諸語でも、冠詞は比較的あとで形成されました。古高ドイツ語時代に、指示代名詞から定冠詞が、数詞から不定冠詞が生まれました。冠詞がない時代は、名詞そのものの形が格ごとに違います。こういうものを、総合的な言語タイプといいます。そして、このタイプにおいて、名詞の語尾が引き受けていた機能を冠詞に与え、名詞そのものは変化しなくなりました(名残は少しあります。与格で、dem Könige、vom Tage、dem Autorenなどのように、語尾に-eや-enを付けるような例です)。こういうものを、分析的な言語タイプといいます。名詞は、語彙的な意味を担うだけになりました。
冠詞は、格を示すだけではなく、もっと多様な機能があります。同じ1格(主格)で、同じ場所にある語でも、無冠詞か、不定冠詞か、定冠詞かで意味が違います。つまり冠詞は、主語、述語の対応をはっきりさせるだけでなく、潜在的に無限の対象物を示す可能性のある概念を、個々の特定の対象物に用いるために顕在化する機能を有します。
そういうわけで、冠詞というのは、必ずしも主語、動詞の対応関係を示すためだけのものではありませんが、やみくもに「デア、デス、デム、デン」と暗記することに疑問を持たれるのはよくわかります。私が若いころは、NHKのドイツ語講座などでも、まだそのような教え方をしていたように記憶しています。しかし、私自身はあまりそういう練習を熱心に繰り返したことはありません。冠詞のみの格変化を単独で暗記するよりも、やはり語法とともに、つまり、特定の動詞や前置詞と特定の格の結びつきのパターンとともに、文を読みながら自然に慣れていく方がよいと思います。
ちょっと説明が足りないような気もするのですが、ほかに何かございましたら、コメントをお願い申し上げます。

以上、御参考まで。
この回答への補足あり
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この回答へのお礼

Tastenkasten様

詳細なご回答真に痛み入ります。夜分遅くにご回答いただきましたことと併せて深く御礼申し上げます。大変参考になりました。ありがとうございました。

差し支えなければもう少し確認させていただきたく存じます。お手すきの折で結構でございますのでご教授頂ければ幸いです。(語数オーバーになりそうなので補足欄に移行します。)

お礼日時:2015/03/20 09:54

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