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最近ドイツ語の独習を始めた者です。名詞に性差があることに手こずっております。多少漠然としておりますが、知りたいことは以下のことです。

ドイツ語を母語とする人々や母語ではなくとも堪能な方が、例えば der Apfel と言うときに何か男性的な物を思い浮かべて、あるいは感じながら話しているのでしょうか。または die Antwort などと言うとき女性的な物を連想しているのでしょうか。

あるいはまったくそういうものを連想せず単なる記号のように感じていらっしゃるのでしょうか。

感覚で結構ですのでごお教え頂けましたら幸いです。

A 回答 (2件)

こんばんは。



ドイツ語の名詞の性については、多くの人が面倒だと感じているようです。数年やって慣れてくると、感覚的にわかるようになるのですが、最初はとっかかりがほしいですよね。

名詞の性は、der Mann、der Vater、der Sohnなど、もともと男性を表す言葉なら男性名詞、die Frau、die Mutter、die Tochterなど、もともと女性を表す言葉なら女性名詞というように、自然の性に一致するものは当然あります。しかし、多くの名詞の性は単なる記号で、der Apfelで男性的なものを、die Antwortで女性的なものを連想するということはありません。

では、なぜこのような性があるかというと、まずそれはラテン語からきています。では、ラテン語ではなぜそうなのか、ということになりますが、これについては、「中級ドイツ語のしくみ」(清野智明著、白水社)に面白い説明がありますので、興味がおありでしたらお読みください。かいつまんでお話ししますと、最新の研究では、古代の人が物事にも霊的なものを感じていたから、つまり、アニミズムによると推測されています。しかし、これも簡単な話ではなく、ドイツ語では「太陽」が女性名詞(die Sonne)、「月」が男性名詞(der Mond)であるのに対し、フランス語では逆に「太陽」が男性名詞(le soleil)、「月」は女性名詞(la lune)になります。こういう事例に対して、こういうものは男性的で、こういうものは女性的だという民間の語源説はありますが、根拠はなく、特にドイツ語の場合、「中性」が加わりますので、説明ができなくなります。また、ほかの研究では、インド・ヨーロッパ語では活動的、具体的なものが男性に、非活動的、物質的なものが中性に、抽象的、集合的なものが女性になるとされています。さらに、音韻的な研究で、特定の音の連続から、名詞を特定の性に割り当てるのではないかという仮説もあるそうです。実際、-eで終わる名詞の大部分が女性名詞ですし、ほかにも、綴りによって分類できる例がかなりあります。

ですから、名詞の性を覚えるにあたって、自然の性と一致する名詞以外は、男性的、女性的な連想をする必要はなく、ただ淡々と覚えていくだけです。しかし、ある程度の法則はあるので、知っていると便利です。2カ月ほど前に、ほかの方から、ドイツ語の名詞の性の覚え方についての質問があり、2冊の文法書に出ている名詞の性の判別法を書いておきましたので、御参照いただけたら幸いです。

ドイツ語名詞の性
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8912093.html

以上、御参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

Tastenkasten様

詳細なご回答ありがとうございます。

名詞を覚える際に何か男性的な物/女性的な物とイメージを思い浮かべながら暗記すれば性差も覚えやすいかなと思って今回の質問に至りました。

日本語で言えば、例えば「着物→女性が着る物」「刀→男性が持つ物」みたいな感覚があるのかなと考えたのです。ただ、Mädchenが中性名詞だったりするのでそうでもないのかな、とも思いました。皆さんがどういう感覚で話しているのか分かったことは私には大きな収穫です。

リンクの方も大変参考になりました。ご教授頂いた頂きましたことと併せて深く御礼申し上げます。ありがとうございました。

お礼日時:2015/04/06 09:19

古代には男性,女性,中性といった発想があって性が決まったかもしれませんが,現代では「単なる記号のように感じている」の方が近いと思います。



ドイツ語話者に,~という名詞の性は?と聞くと,その物を思い浮かべて性を答えるよりは冠詞をつけて言ってみて,この冠詞だから何性,と答えることがよくあります。

日本語でも丁寧語の「お」をつけるか「ご」をつけるかどちらもつけられないか聞かれたら,「和語だから」「漢語だから」と理屈で考えるよりちょっとつぶやいてみて確かめたりしませんか。それと似た感覚だと思います。

語尾によって性が決まっている名詞も相当な割合であります。

ドイツ語(や他の印欧語)の名詞の性を覚えるときは,その名詞に男性,女性,中性といったイメージをあてはめるよりは冠詞をつけて何度も繰り返しその語感で覚えるのがいいと思います。特に前置詞+冠詞+名詞という流れで覚えると格変化も合わせて覚えられるのでおすすめです。そうして覚えると,性や格が違っているとどうも座りが悪いように感じてきます。

いずれにしろ会話のときはどの性だからどの冠詞,どの形容詞語尾,と組み立てている暇はないので瞬間的に言える必要があるのです。
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この回答へのお礼

mide様

ご回答ありがとうございます。私のような初心者にとってドイツ語学習の先輩方のお話は大変参考になります。

ネイティブの方が冠詞を言ってみて性差を答えるというお話はなるほどそうかという感覚で拝読いたしました。単語そのものに性差を感じている訳ではないのですね。

こういうお話は参考書には載っておらず、話しておられる方の生の感覚はなかなか得難く私には大きな収穫です。私も早く間違えた性や格が「座りが悪い」と感じるまでなりたいと思います。

練習法のご教授も併せて大変参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2015/04/06 09:34

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