電子書籍の厳選無料作品が豊富!

非常用の自家発電機(6600V出力)の回路に対して絶縁耐力試験を実施する際、7000V以下の回路であれば最大使用電圧の1.5倍の交流試験を行いますが、そもそも最大使用電圧はいくらになるのでしょうか。
 発電所からの商用電源の回路であれば、例えば公称電圧6600Vであれば 1.5/1.1倍が最大使用電圧6900Vとして計算されますが、自家発電は6600Vが最大使用電圧と考えおります。(電圧降下や計負荷時の電圧上昇などを考慮しないので、6600V以上にならないかと)
 多くを知っているわけでないので知識不足と感じておりますが、ご回答頂けると幸いです。

A 回答 (3件)

商務流通保安グループ電力安全課より「電気設備の技術基準の解釈の解説」(平成26年3月19日改正)が出ていますので記載します。



二 最大使用電圧 次のいずれかの方法により求めた、通常の使用状態において電路に加わる最大の線間電圧
イ 使用電圧が、電気学会電気規格調査会標準規格 JEC-0222-2009「標準電圧」の「3.1 公称電圧が1,000Vを超える電線路の公称電圧及び最高電圧」又は「3.2 公称電圧が1,000V以下の電線路の公称 電圧」に規定される公称電圧に等しい電路においては、使用電圧に、1-1表に規定する係数を乗じた電圧

1-1表
使用電圧の区分 係数
1,000Vを超え500,000V未満 1.15/1.1 よって6600×1.15/1.1 =6900V

ロ イに規定する以外の電路においては、電路の電源となる機器の定格電圧(電源となる機器が変圧器である場合は、当該変圧器の最大タップ電圧とし、電源が複数ある場合は、それらの電源の定格電圧のうち最大のもの)
※ 線間電圧が5000Vなど特殊な場合

ハ 計算又は実績により、イ又はロの規定により求めた電圧を上回ることが想定される場合は、その想定される電圧
※ 解説より
3.1 公称電圧が1,000Vを超える電線路の公称電圧及び最高電圧
公称電圧が1,000Vを超える電線路の公称電圧及び最高電圧は、解説1.1表の値を標準とする。ただし、発電機電圧による発電所間連絡電線路の公称電圧及び最高電圧は、やむを得ない場合においては、これによらなくてもよい。
最大使用電圧(第二号)
最大使用電圧は、事故時その他の異常電圧のことではなく、通常の運転状態でその回路に加わる線間電圧の最大値のことであり、その決定に当たっては、軽負荷運転又は無負荷運転の場合の電圧変動を考慮に入れている。一般的には、第二号イ又はロの規定により最大使用電圧を決定するが、計算又は実績等により想定される値の方が上回る場合は、その値を最大使用電圧とすることを、第二号ハで示している。

以上の記載より最大使用電圧は、6900Vが一般的であることを示しています。発電機メーカー計算値、実績がこの値を超える可能性については、発電機メーカーに問い合わせください。(JEC-2130 同期機) 法令の詳細は、商務流通保安グループ電力安全課に問い合わせしますと親切に教えてもらえます。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
ご丁寧な解説で引っかかってたものが解けていく気がしました。電技の内容については理解しました、発電機メーカの仕様については調べます。今回の質問はこれにて完結です。

お礼日時:2015/07/06 15:16

全く補足の通りです。


電験3種的回答で、あとで忸怩(じくじ)たるものがありました。^^;
    • good
    • 0

発電機の場合は、定格電圧が最大使用電圧になります。


電気設備の技術基準・解釈第1条【用語の定義】第1項二のロに記載されています。
「ロ、イに規定する電路以外の電路においては、電路の電源となる機器の定格電圧」
とあります。
また、ハには
「ハ、計算又は実績により、イまたはロの規定により求めた電圧を上回ることが想定される場合は、その想定される電圧」
とあります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
 電技の説明はわかりましたが結局発電機が発生しうる最大の電圧が分からないとダメでしたね。それが公称(使用)電圧と同じなのか、これは各々調べる必要がありました。
 しかし、「イ、ロ」の説明はどう解釈するかによって意識が変わってしまいそうですね。規格を定めている電気学会?の内容を理解する必要があるかも。

お礼日時:2015/07/01 19:00

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!